CULrides カルライズ

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食べ蒔き2021年5月上旬・再生ジャガイモの苗が完成したので定植

前回は、昨年2020年度に「剥いたあとの残骸となった皮から再生したジャガイモ」をタネイモに使い、育苗を開始。
culrides.hatenablog.com

切り分けたタネイモをポリポットに仕込み、様子を伺っていた。



そこから約1ヶ月を経て、5月上旬になった頃の姿が以下の画像である。
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何とか発芽が上手く行き、苗木まで生育してくれてます。



成長率やサイズには多少バラつきがあるものの、いずれも元気そうな様子。
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中には、一つのポットから何個か芽が出ていたりして、それぞれの個性も顕れている。
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取り出してみると、根の所々に小さなイモが形成されている。
まだ幼い苗なれど、既に本格的な成長は始まっている様だ。
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この成長率ならば植え替えにも耐えられると判断し、すみやかに畑へと定植。
こまめに水を与えつつ更なる成長を促していきます。
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ちなみに、今期の畑は「土を耕してからフラットに均す」方式にしてみた。
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昨年度は「土は耕さずそのまま」の、いわゆる不耕起栽培であったが、何となくジャガイモには土壌が固く締まりすぎて不向きだと思ったのと、やはり根の成長を促すには耕す方が良いんじゃないかと判断。
culrides.hatenablog.com


更に、今期も畝だてはせずに「平らに均したまま」で行く事にした。
この理由は上記リンクにも記したのだけど、何となくフラットな方が保水性が高い気がするから。
つまり、畝だてでは「線」での保水となるが、土壌の「全面」で水を受け止めた方が面積や体積が大きく稼げるのではないかと考えたのだ。

これにより春先の育苗期や、夏場の成長期にかけて乾燥が続く場合に湿度を確保するほか、フラットな事で作物どうしの根が絡み合い、より保水効果が上がると予想。
しかも、畝だてするより遥かに作業の手間もいらず楽なのがメリットである。

逆にデメリットとしては、水捌け効率が下がってしまい、作物によっては湿度が高くなり過ぎて裂果をおこしやすくなる可能性がありうる。
しかも、フラットにした事で他の作物との境目が曖昧になり、誤って踏みつけてしまう事もしばしば起きる。


今のところ、これに関しての科学的根拠は曖昧だし、実際の効果としても確証を得ていないのが実情である。
とりあえず昨年度の感想を言えば、あまりに高温な夏場はパサパサに土壌が乾燥してしまうシーンも多く普通に水やりが必要だった。
また、大雨で濡れても直ぐに浸透するので酷くぬかるむ事はないが、土壌面が広いぶん雑草もスクスク成長しやすい環境になる印象も受けた。

こうなると畝だてとメリット・デメリットの差が無い様な感じがしなくもない。
試すかどうかは判断の分かれる所ですが、とりあえずは「これでも育つ」ことは確かでありました。



そんな訳で定植は完了。
果たして収穫なるか、経過を追って行きましょう。




では、また、CUL。