CULrides カルライズ

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食べ蒔き2021年7月下旬・開花着果ラッシュの中で再生ジャガイモを収穫したり木酢液で食害対策したり

前回の7月上旬から飛んで、今回は下旬の話。
culrides.hatenablog.com


あれから更なる高度成長期に突入した作物たちも、開花そして着果のラッシュが訪れる事となる。



まずはゴーヤに着果。
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毎年の事だが、梅雨までは徐々にしか伸びないのに、気候が本格的に夏になると急成長。
そこから一気に開花し着果まで行くのが凄い。
まさに旬のチカラであろう。



同じくトマトも開花が続いている。
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ただ、今期のトマトに関しては全体的に開花数が少ない印象。
これがタネの性質によるものなのか、はたまた他の要因によるものなのかまでは判然としない。
更に言えば、ここ数年は連作障害の疑いがあり不作の傾向にあるのも気になるところ。

なので、今期は以前のスペースから完全にズラした位置で育てているのだが、今のところ劇的な変化などは無い様である。
しかしながら、それでも必ず一定の成長率までは生育してくれるのが有り難いところ。
その育てやすさからして、毎年ゴーヤと共に外せない存在なのであります。



お次はメロンである。
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こちらも今期の初回から記してきた様に、ここ数年メロンやスイカは完全な不作が続いており、今年に関しても「ただ生えてるだけ」となっている。
しかも、今期のメロンは着果すら確認できていないので、恐らくは本格的に連作障害が起きているものと考えられる。
現状、葉の表面にも黄色くまだら模様が出ているし、外見上からして完調ではなさそうだ。

そんな訳で、今は菜園に彩りを添える者として存在させているだけで、今後も自然まかせのまま置いておく事にする。



最後に再生ジャガイモであるが、夏が本格化するにつれ急に色褪せてきた個体も出始めてきた。
こうなると、そろそろ収穫期であろう。
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その中でも、まだ青々とした個体もあるなど、株ごとの個性は様々である。
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しかし、それら青々とした個体に関しては、依然として虫に食われやすい状況にある様子。
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上記画像、葉の表面にポツポツいる黒い虫は「ナスノミハムシ(ナストビハムシ)」と言うハムシの仲間で、その名の通りナスやジャガイモの害虫として有名なんだとか。
今回、初めて見知った虫なのだけど、昨年度は一切居なかったので、どこからか匂いを嗅ぎ付けて飛来したと言う事なのだろうか。

その特徴としては、ハムシなのに異様に太股が太く、その名のとおりノミの如くピュンッと跳ね飛び、逃げるスピードも早くて捕まえにくい。
しかも、非常に小さい上に表面もツルツルなので、なおさら手掴みでの除去は難儀する。



しかしながら、ダンゴムシといいハムシといい、さすがに食われっぱなしではキツい。
このまま定着して増えても困るので、ここで一つ対策を打つ事とした。


そこで使用したのが「木酢液」である。
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これは中古品だったものを入手。
いくらか使用済みで随分と長いあいだ保管されていた様だったが、どうあれ中身が使えれば良いんです。


これを先のハムシにプシュッと直接スプレーしてみた所、それを嫌がるかの様に次々と逃げたりポロポロ地面に落ちて行くではないか。
しかも、これ以降まったく現れなくなったので、もしや本当に効果アリだったか。
ならばとばかりに以降、すべての作物にスプレーする事となる。

今回、初めて木酢液を使ってみたけど、どうやら効果があるらしい事がわかった。
ただ、木を燃した煙から生成されただけあって、これがけっこうな焦げ臭さを放っており、服に付くと洗濯するまで取れなかった。
なので、使う際は服や洗濯物などに移らぬよう注意が必要である。



そして、そこから更に1週間から10日ほど過ぎる頃になって、遂に再生ジャガイモ三世の収穫にこぎつける。
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数や形は不揃いだけど、確かにイモが完成したのであります。


この時はまだ試験的に細目の個体を掘り出したもので、全体的に青みも残っている。
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その根には小さなイモが形成されていた。
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なので、まだ大きくなる余地があるのかと思い植え直したのだが、暫くして枯れて無くなってしまった。
どうやらイモが形成されていても、シーズンを過ぎると自動的に活動を終えてしまうのだろう。



畑には、他にも既に枯れきってしまった個体がチラホラある。
これは早めに掘り出すしかあるまい。
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そんな訳で次回、本格的に再生ジャガイモの収穫へ。




おまけシリーズ。



菜園に飛んできたジャノメシジミ(ヒメウラナミジャノメ)。
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今年はいつになく蝶類が飛来していて、特にシジミチョウやモンシロシチョウの仲間が非常に多かった。
先のナストビハムシと違って、こうした蝶類は受粉してくれるので歓迎である。


家庭菜園を始めてから、現れる昆虫が年によって微妙に違う事に気付くシーンが度々ある。
生物って当り年、外れ年みたいのがあって、いつぞやの年はカマキリだらけだったのに、以降はパッタリ姿が無くなっていたりする。
恐らくは蝶類にもあるんだろうけど、たぶん増えたら増えたでエサや縄張りの取り合いになったり、天敵も増えたりで自然と減ってしまうのだろう。

栄枯盛衰じゃないけど、そんなサイクルで自然は回っているのかも知れないなぁと思う夏空の下であった。




では、また、CUL。