CULrides カルライズ

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食べ蒔き2021年10月上旬・深まる気温低下にめげずミニマムゴーヤーを一挙収穫

前々回の9月上旬では、例年にない低温に晒された事で急激にゴーヤーの葉が黄色く変色。
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それは前回の9月中旬から下旬にかけて全体へと拡がり、さらに夜間気温が低下するにつれて果実の成長率も一気に低下。
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収穫量こそ過去イチに揃ったものの、日毎に小型化が著しくなっていた。



そこから10月上旬になると更に成長率が低下し、劣化が進むにつれヤグラの周囲にも空間が出始める。
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ゴーヤーの先端部だけは青く新芽が伸びて開花もするが、もはや枯れたり変色した部分が大半を占める様に。



この気温低下に対応すべく、とりあえず9月の時点で根元を囲むように「雑草マルチ」を敷き詰めて保温力を確保し、少しでも体力を維持しようと試みていた。
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これはかつて2018年の当プロジェクト一期生において、収穫後の夏バテで枯れかけたゴーヤーの根元に除草後の雑草を大量に敷き詰めたら、そこから回復して再び収穫まで行けた経験が元ネタである。
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しかし、これで全体をカバーできる訳ではないし、気温そのものが低い状況では応急措置にもならなかった印象。
もはやハウス栽培するくらいでないと、根本的に解決しようがないのであった。



そんな中でも、まだ果実はチラホラ残されている。
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このゴーヤーは成熟しきって破裂しているが、これは現状の気温下でどれだけ大きくなれるか様子見していたから。
結果的に、やはり一定以上は大きくならず小さいまま黄色く熟していたので、それ以上の成長を期待して長く置く意味はなさそうである。



その一方、比較的低温に強いはずのトマトに関しても、熟した果実がポツンと1つだけ。
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前々回、前回と纏めて収穫されたのと比べて、こちらも一気に結実率が低下している。
どうやら今期の低温化は、トマトでも影響が大きいのだろう。


過去の良い年であれば、今時期こそ適温の中であったし鈴なりに結実が確認されていた。
しかも、それで夏と晩秋・初冬の「二期作」が出来ていた事を思えば、やはり現状での結実率は低すぎると思わざるをえない。
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これでもうチョイ平均気温が高めで推移すれば状況も好転しようものだが、なんにせよ今の環境では仕方ない事ではある。



さらに、前回では家庭菜園を始めて4年目にして始めて収穫された大玉ないし中玉にあたる、いわゆる「普通のトマト」も幾つか結実しているが、果たして成熟まで持つかは予断を許さない。
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これでもし晩秋~初冬まで持たせる事が出来れば、「この時期でも収穫できる」と言う事例の一つになるだろうし、かつて同時期に失敗で終わった過去にもリベンジが果たせる。

せっかくここまで果実を保持しているのだから、ちゃんと熟すまで頑張ってほしいところ。



そんな最中ではあるが、辛うじて幾つかの収穫物をゲット。

ゴーヤーに関しては、前回までの時点でシーズン中の総数・総量ともに過去最高記録を更新しており、沢山植えまくっただけの効果が表れていた。
また、ミニトマトが単発で混じっているが、こちらに関しては未だ数量が安定しないのが課題だったりする。
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しかしながら、ご覧の通りゴーヤーの矮小化は極まっていて、普通なら収穫せず観賞用として放置しているレベルだろう。
9月上旬と比較すれば、いかに成長率の低下が急であったかが伺い知れる。

特に、下部だけ膨らんでいて上部に行くほど萎んだ「下ぶくれゴーヤー」は、果皮の上下でデコボコの大きさが全然違うし、いかにも途中で成長が止まった感じだ。
これでもっと平均気温が高ければ、全体的にまとまった形状となってくれたのかも知れない。


ちなみに食味に関して言えば、これらマイクロゴーヤーでも問題なく食べる事が出来ている。
サイズが小さく旬も外れて味が薄まっている面は否めないが、それでも風味は感じられるし、充分にオカズになってくれていた。

なので、たとえ市場には出せない様な小ささであったとしても、数さえ纏まれば単品料理に足る量になるし、単発でも他の料理に混ぜ込んで使う事も可能だったりします。
また近年は「摘果ミカン」の果汁を使った調味料や、「摘果メロン」の漬け物など加工品にする動きがあるだけに、そういったアイデアを上手く取り入れてみるのもアリではないでしょうか。



はからずも規格外品の利活用について話が飛びましたが、いずれにせよ今までスルーしていた物が使える物だと判ったのは大きな収穫かも知れません。

季節も深まる中で、あとどれだけ行けるのか。
まだまだ粘って行きましょう。




おまけシリーズ。



10月中旬頃に入ったところで、予想外の出来事に遭遇。
前々回の9月上旬に収穫し損ねた、裂果したミニトマトを空のポリポットに入れたまま外に放置していたら、こぼれダネからいつの間にか発芽していた。
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ただ、発芽したとしても「冬越ししていないタネ」では上手く成長しない事を確認済みなので、特に期待するほどの話ではなかったりする。
それでも、このタネには実生で再び生えるだけのエネルギーが備わっていたのは確かであり、どこか頼もしくもある。


なので、これを別のポリポットに土を入れてから移植し、苗として生育させてみる事にした。

まぁ、どう考えても時期的には無理があるけど、やれるだけやってみようかなと。
もしかしたら、そこから新たな発見があるかも知れないですからね。




では、また、CUL。