CULrides カルライズ

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食べ蒔きファーム5G 8月下旬前編・いきなりペースダウンなるもキュウリとオクラにオマケのゴーヤー収穫

前回は夏らしい勢いに溢れていた5期生。
再びデカいキュウリを収穫できたりと、ピークの真只中にあった。
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んで、今回の下旬に入ってからもキュウリをゲット。
大きさ、形ともにバランスが取れててイイ感じ。


またこの直後にも2本セットで追加。
右のは太くて固くて長くてステキ。

これらも相変わらず成長が早かったが、なんとか絶妙に収穫タイミングを合わせる事が出来た。
やはり単発よりも数が纏まった方が嬉しいものです。



しかし、この収穫を期に、少し様子が変わりはじめる。


特にキュウリの葉が下から変色しだしたり、ここまで殆ど居なかったウリバエも現れる様になってきたりと、何だか全体的に、急に勢いが止まってきた。

これは多分、デカキュウリを何度か着果した事で体力が低下しているのだろう。
とりあえずの応急措置として雑草マルチや生ゴミで養分を補強してはいるものの、あまり効果が出ていない所から考えて、結構なバテ具合らしい事がわかる。
とりあえずの対応として、これを機に変色部や伸び過ぎた枝葉を剪定して、果実に養分が回るよう施してみた。


ただ、これで根本的な体質の変化や体力低下まで回復できるかは未知数である。
実際、この下旬も半ばを過ぎた頃から、前回と比べてヤグラ周りの枝葉にも隙間が出てきて色味も薄くなってきた。

こんな短期間に急激な劣化が始まるとは思わなかったが、まだ今後の気温で変わる可能性は残されているはず。
今は様子見を続けるほか無いであろう。



次にオクラだが、コチラも下旬に入ってから1本だけ追加。
ちと虫に噛られていて画像下部にもキズがあったりするが、火を通して食べるので無問題。

ただ前々回と同様、いまだ収量は単発に留まってる。
植えた本数は結構あるだけに、いずれかフィーバーかます個体が出れば良いのだが。


1つ期待できる点としては、この下旬も半ばに入るあたりから、じょじょに着果数が増えてきているところか。

まぁ、全体的な成長率が低い点には変わりなく、なかなか改善もしないのだけど、少なくとも今後にかけて収穫量が増えてくれれば御の字ではある。



一方のゴーヤーについては、相変わらず成長率に大きな変化はない。
と言うか、コチラもキュウリと同じく、下旬も半ばに入るあたりから葉に変色が出ており、シーズン真っただ中にして早くも体力低下の症状が顕れている。

今期のゴーヤーは初めから連作の影響が色濃く出ていただけに、バテるのも早い様だ。
ここまでに収穫出来たのは前々回の小さな2つのみである点から考えて、思った以上に根本的な体質の問題を抱えていると言う事なのだろう。


こんな中にあって、一応は収穫できた物もある。

しかし大きさは10cmほどと矮小化が著しい。
例年、この時期から10月までなら充分な果実が採れるものだが、今期は初めからこの調子である。
しかも植えた全数は20本以上もあるのに、まったくもって着果数と大きさがついて来ていない所からしても、いかに生育不順であるかが分かる。


実は今期、これまで何度か苦肉の策で化成肥料を追肥しているのだが、あまり効果が無い様子でもあった。

ちなみに、なぜ苦肉の策なのかと言えば、当プロジェクトでは基本的に養分はオガクズや落ち葉、生ゴミなど天然の有機物で賄っていて、化成肥料は発芽や育苗期に限定しているから。
極力、環境に合わせた形で、雑草などと同じく植物本来の生命力を引き出すのを目的に、あまり頼らないようにとの考えである。
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なので今期も過去に準じた肥料を使っていて、今回の劣化が始まった時も、主に除草後の雑草の束や生ゴミ、あるいは極端に成長率が低い場合などでは有機肥料で養分を強化していた。

もっとも現状では劣化は進んでいて復活の兆しも無いし、もともと連作障害やら生育不順やらを繰り返していたので、ハナから何をしても効果なんて無かった可能性は否めない。
けど、少なくとも試せる余地があるなら、やる意味はあるんじゃないかと言う観点で、柔軟に対応している所である。



しかしながら個人的には、ただ野菜を作ると言うだけでこれほど養分が必要になるのって、何だかエネルギー効率的に良くないと言うか、考えものだなと言う感想を抱かずにはいられない。
なにせ現代の野菜などは人の手が加わり、原種だったものより遥かに成長力が強化されているのが通常である。
つまるところ、「雑草や原種よりエネルギーが必要な体質に生まれた以上、生育にも成長にも天然成分では足らず化成肥料に頼らざるを得ない部分もあるのではないか?」と言うのも事実なのだろう。

だとすれば、もっと雑草みたいに省エネで育つものがあれば、より生産も効率的になるだろうし、実現すれば今後の農業にとっても画期的なのではないか。
などと思いつつ当プロジェクトを展開しているが、なかなか上手く行かないのも現実なのであった。



次回は後編。

まともに収穫できたエダマメの話と、やっぱり連作障害の出てるトマトの話に続きます。




では、また、CUL。