CULrides カルライズ

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食べ蒔きファーム5G 10月上旬・気温低下に伴ってイケイケだったオクラもペースダウン

前回となる9月中旬までは残暑が続いた事でオクララッシュが持続していたり、ラストの茶豆を取り込むなどで収穫物を得られていた。
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しかし、下旬に入る頃から気温低下が一段階進むと、オクラの成長率も低下し始める様に。
秋の深まりに伴い、夏野菜のシーズンも過ぎつつあるのだった。



んで、この10月に入ると、いよいよ変化が露になってきた。
まず全景からしてスカスカの隙間だらけになり、もはや今シーズンも終盤の様相である。

前回の画と比べればボリュームの違いは明らかだ。
ほんの数週間に劣化が急激に進んで、どれも勢いが無くなって来ている。



中でも変化が大きいのがオクラである。
一応は上旬の初めに纏めて収穫できてはいるので、ある程度の成長率は維持出来てはいる。

ただ、画像をご覧の通り、果実が変形したり表皮も凸凹だったりと、なんだか安定感が無くなっている。
どうやら何かしらの理由でエネルギーの供給に問題が生じているらしい。


パッと株を見た限りでは大きな問題など発生していない様子である。
一部、小さなまま成長しなかった貧弱な個体は虫に食いつくされていたが、ここまでに発芽した大半は生きていて、枯れるといった現象も発生していない。


また、成長率は低下していても着果しているので、健康状態に問題があるといった印象も無い。
とりあえず果実を大きくするだけのパワーもある様だ。


しかし、よくよく観察してみると、どの個体も先端部にあたる「葉の幅」がヒョロく細くなっており、なんだか切れ込みが深くモミジにも似ている。
こういった形の葉が9月中旬~下旬あたりから急に増えて来たのである。

この葉が細い理由について調べてみると、夏バテや水分不足、あるいは栄養不足(逆に過多の場合もあるとか)などなど色々な要因があるらしい。
現状では暑い訳では無いし水分も足りている点を考えれば、どうやら栄養不足の疑いが濃厚である。

思えば確かに、8月以降は結構なハイペースで着果を続けていたし、まして通常よりは小さな個体が殆どなので、それなりにエネルギーの消耗も激しかったはず。
これらの点を鑑みれば、いよいよバテて来たと言う事かも知れない。


ただ、ここまでに養分となる物は継続的に与えていて、100%不足している訳では無さそうな様子でもある。
実際、株の根元には「雑草マルチ」を敷き詰めていて、この下には生ゴミ、また足りない様子なら化成肥料を投入するなどで、一応は気を配っていたつもりである。
方や「肥料の与え過ぎもダメ」といった話もあるので、結局どっちなんだかワケが分からなくなるけども、少なくとも決定的に過不足がある訳では無さそう。

もう1つ考えられる要因は、単純に「適温から外れている」事か。
と言うか、前回の9月下旬から10月上旬にかけて急に顕在化しているので、確実に影響を与えているであろう点を考えるに、「気温低下」+「着果を続けた事による体力低下」のダブルパンチが絡んでいる可能性が高そうである。


これを証明している形なのか、暫く経っても葉の細さに加えて果実が変形したままの個体も。

先述した様な状況が続くとすれば、抜本的な改善は難しそうな雰囲気である。
気温についてはどうにも出来ないが上手く行けば11月まで収穫できるらしいので、今は細かく養分の投入を続けながら観察を続けるほかないだろう。



でもって今度は、10月上旬半ば頃になると、今時期には珍しいほどの寒波が流れ込み、またも急激に気温が低下。
これが数十年ぶりの現象らしく、一時的に12月上旬ごろの気候となる。


この影響なのか、ますますゴーヤーの劣化が進行。
いまだにギリギリ何とか開花や着果を続けているが、だいぶ葉の色味が薄くなり、体力低下による斑点状の変色も顕れるようになってきた。


もっとも、既に劣化は9月中旬から始まっていたし、徐々に枝葉も少なくなり続けて今があるので、これも必然ではある。
まして今期は、もともと連作障害によって成長率が低く果実も矮小化していた事を考えれば、よく持っている方であろう。

しかしながら、前年度の同時期はもう少しボリュームがあったのと比べれば詫びしくあるのも事実。
当時も9月に入るなり唐突な低温注意報が出るほどの気温低下がありながらも、まだ生育は続いていたし一定量の収穫物も得られていた事を思えば、いかに現状が不作であるかが分かる。
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もし来期もやるならば、どうにか対策を施して回復させたいところ。
今期のゴーヤーは実質的に終了したものとして、静かに見守るのみなのであった。



秋も半ばにして、またも役者が変わりつつある今期。
要であるオクラもペースダウンする中、どれだけ追加できるか観察を続けて行きましょう。




おまけシリーズ。



作業中、近くから「チン…チン…」と虫の声。
どこからなのかと音のする方に近付いてみたら、朽ちたキュウリとヤグラが絡んでいる隙間にカネタタキが数匹集っていた。

この時は4匹ほどいた様なのだが、いつもなら単独行動の個体ばかりだったので纏まっているシーンなんて初めて。
何か気に入る条件でもあったのだろうか。


毎年、秋になると聴こえる彼らの儚げな音が好きである。
だが思い返すと、ここ10年ほどだろうか?秋の虫の声が減っている事に気付く。
かつては夜になると大合唱で草むらにはコオロギなんかがウジャウジャいたけど、あまり見かけなくなって久しく、また同じくトンボも以前より明らかに少なくなっていて寂しくもある。
みんな一体どこに行ったやら謎が多いが、少なくともカネタタキが居るだけで環境的にはマシな方なのかも知れない。

あの賑やかだった野が懐かしい今日このごろなのであります。




では、また、CUL。