前回までは、着果した空豆が順調に生育している様子をレポート。
大根も開花が続きタネが大量に出来ていた。
culrides.hatenablog.com
今回も引き続き同じ様な話なのだけど、少しずつ変化もある。
これはダイコンだが、タネの殻が徐々に茶色くなりつつある。
いずれカラカラに枯れてくるだろう。
また5月の中旬あたりから、カブラハバチなる虫の幼虫がチラホラ出る様になり、葉っぱを噛っている(画像矢印)。
基本的にはアブラナ科の害虫扱いらしいが、今のところ影響は少ないのと、シーズン終了も近いので放置している。
去年は居なかったはずだが、今期は一定数と成長率に達してたので、どこからか嗅ぎ付けたらしい。
こういう虫って好物に対する感覚が極度に発達しているのか、今まで居なかったのに急に現れるよなぁ。
逆に、近辺に好物が無かったとして何処で如何にして生息してたんだか謎である。
片や、菜花もポツポツだが開花が続いている。
ただし現段階までに9割がた枯れていて、大根より前にタネも幾つか回収している。
残りの菜花も殆んど蕾は無くタネだけが出来ているので、ほぼ生育限界は越えつつあり、あとは終了を待つのみと言った状況である。
ちなみに、ダイコンと菜花の残りから採れた蕾がコチラ。
全盛期に比べれば量は減っているし、色味や風味が若干薄くなっているけど、これでも付け合わせ程度には使える。
生育期間と回収率を考えると、アブラナ科はつくづくコスパいいです。
こんな中で最も特筆できるトピックと言えば、空豆の初収穫。
割と平均気温が高かったためか思った以上に生育が進み、当初の予定より少し早く取り込む事となる。
と言うのもこの5月下旬に入った頃から、¥100均一のタネから育てていた個体群の枝葉の色味が急激に薄まり始め、濃い緑だった葉が薄い黄緑色に。
しかも徐々に萎れる箇所も出てきていた。
ちなみに画像は収穫後しばらく経過してから撮ったものだが、今回の話から日毎に葉のシミが増えて落葉してゆき、しまいには丸ハゲの棒立ち状態となる。
抜き取った時、根元にはダンゴムシも群がっていたので、どうやら体力を使い果たした様子であった。
調べてみると日中の気温が25度を越えると生育が一気に鈍ると言うので、状況としては符号する。
また収穫のタイミングとしても「殻に黒っぽい筋が出る」など、調べた通りの外観となっていた為、これ以上は置けないと判断。
ついに収穫へこぎ着けたのだった。
どれも形は不揃いだが、ちゃんと中身がある。
一番イケてるのは右端のヤツで、色ツヤ、ボリュームともに充実しており、色んな意味で立派な形である。
中身を開けてみた。
外観が不揃いなためか、中身も「通常の豆」と「矮小化した豆」が混じっていてバラつきが結構ある。
この中で最も中身がギチギチに詰まってたのは、やはりルックス通り右端のヤツでして、まるで空豆の見本みたいに豆が揃ってて、なんかもうデキる男は違うなって感じだった。
お歯黒も立派。
なんだか外観では収穫のタイミングが良くわからず置いていた感じだが、結構前から中身は完成していた様だ。
ただ一方で悔しいのが、殻の一部が黒くなり中身も変色している実が結構多い事。
前回でも触れたが、この症状は「ホウ素欠乏症」なる生理障害が濃厚で、詳しい説明は省くが、要するに養分が吸収しにくくなる事で発症するらしく、細かい部分は研究段階らしい。
こうなると中身までシミだらけだったり、酷ければグチャグチャに溶けているかの様な豆もあり、否応なしに破棄するほかなくなってしまう。
これも殻の真ん中が黒くなっていて、日毎に患部が広がっていたもの。
結実当初は普通の色味だったが、何らかダメな条件に当たった様だ。
んで中身を開けると、こんな具合。
タネの表皮が焼け焦げた感じに変色しており、このまま放置していれば恐らくグチャグチャになっていただろう。
ここで問題なのが、どこまでの傷み具合なら食べていいんだろうかと言う話。
多少なら火を通せば良いんだろうけど、上の画像レベルになると躊躇するのが正直なところ。
こういった状態の空豆が多く混じっており、勿体ないが現段階までに結構な数を破棄している。
同じマメ科でも、例えばエダマメなら虫の食害を受けても殻だけの被害で終わるパターンが多かったし、こんなに養分不足が起きる事もなかったが、空豆は不良箇所がタネまで達するのが厄介なポイントらしい。
中身が熟してる事が判ったので、明くる日、今度は残りの¥100均一と、まだ早そうだった種苗会社の豆を一緒に取り込んだ。
ちょい混じってはいるけど、とりあえず画像上段は¥100均一、下段はホームセンターで買った種苗会社のものを中心に並べた。
外観上、¥100均一のは空豆らしいボリュームがある一方、種苗会社のは一回り縮小した感じ。
と言うか元々こういう品種の様で、パッケージ画像の実も控え目な感じだったので、これで合ってるのでしょう。
次に中身を広げてみる。
やはり¥100均一は去年の11月頃に蒔いた事もあり、かなり熟成が進んだ感じの薄い色味で、お歯黒も濃かった。
種苗会社の方は約1ヶ月遅れて蒔いたためか、まだ全体的な色味やお歯黒も緑色が強く、少し早く取り込んだ感じに。
ただ、種苗会社のは傷んだものも多く、皮を剥けば許容範囲っぽいのだけキープした。
ほんで味について言うと、茹でた状態のものに関して¥100均一はチョイ長く置きすぎた様で、少しボソボソしちゃって旬を逃した感じに。
対して、種苗会社のものは瑞々しく空豆らしい食感であった。
どちらもちゃんと食べられるクオリティに達してはいたが、¥100均一だけはもう少し早く収穫しておけばパーフェクトだったかもなぁ。
なんだか空豆って、早くてもダメだと言うし、遅れると傷んだりボソボソになったりで、なかなか収穫タイミングが難しい事が解った。
とは言え、少なくとも育てるだけなら¥100均一のタネでも難易度は高くなく実も大きく出来るし、あとは収穫だけ気を付ければ良いだけなので、個人的にはオヌヌメであります。
と言う訳で、次回は種苗会社の空豆について、もうチョイ詳しく触れて行きます。
では、また、CUL。