CULrides カルライズ

発見と探究そして文化。そんな諸々の話。

2020-01-01から1年間の記事一覧

食べ蒔き三期生ダイジェスト 11月下旬・粘るゴーヤと色付くトマト

前回の11月上旬から間があき、今回は下旬の話。 culrides.hatenablog.com 寒気が降りていた上旬頃とは少し変わって、この数週間は平年より暖かな日が続いており、大きな変化があった訳では無い。 実際、この時の天気予報でも、「今冬は暖冬の傾向ではないか」…

食べ蒔き番外編 追熟メロンをレビューするも残念な結果になったばかりか、それが種の危機を知らせる兆候であるらしい事に思い至った話

今回は番外編として、10月中旬に収穫したメロンのレビューをば。 culrides.hatenablog.com まずルックスは「マクワウ似」と言った佇まいで、元々のタネであるネットメロンから何かしら先祖返りした様子でもある。 収穫時点では、まだ実が堅く食べるには厳しそ…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 11月上旬後編・トマトの経過観察

前編ではゴーヤの連作障害と、そこに寄生していたワタヘリクロノメイガa.k.a.ウリノメイガ、略してメイガーの話でボリュームを割いてしまった。 culrides.hatenablog.com この後編ではトマトの様子を記して参りましょう。 さて、寒さが本格化して行く中にあ…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 11月上旬前編・ゴーヤの連作障害とウリノメイガ出現

前回の10月下旬には、夜間の気温低下が一気に進み、大部分の作物が終了モードに入っていた。 culrides.hatenablog.com そして今回、11月に入るなり更なる寒気が流れ込み、より一層秋の深まりが本格化。 辺りの野草や樹木も落葉と紅葉が始まり、晩秋の空気を…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 10月中旬~下旬・メロンの収穫&トマトの先祖返りに物思う秋

前回の10上旬では、台風接近後の急激な気温低下により一気に作物の劣化が進んだ。 culrides.hatenablog.com以降は日増しに寒さが強くなり、まるで夜間などは冬の様でもある。 それでも、まだ日中は暖かな秋晴れの日が多く、もう少し頑張れそうな雰囲気も残さ…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 10月上旬・作物の生命力から解るウドン粉病とウリバエとの相関性

前回9月までは、気温の落ち着きと同時に全盛期を迎えていた三期生。 culrides.hatenablog.com しかし、その9月下旬頃に、そしてこの10月に入るなり台風が通過した辺りから、更なる気温低下が進む事となる。 それは例年にない急低下で、こんなに寒かったっけ…

食べ蒔き番外編 ゴーヤの接ぎ木を試した結果、失敗した話

今回は番外編として、8~9月にかけて試行していたゴーヤの接ぎ木にまつわる話。本来は8月の記事に入れる予定だったが、ボリュームが多過ぎたので別記事にしてみました。 ただし、先に結果から言えば、全て失敗に終わっている。 この記事では単に、「こうやっ…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 9月中旬~下旬・短い全盛期

9月に入って以降、やっと昼夜の気温も本格的な落ち着きを取り戻し始め、作物たちも夏バテから元気を回復させつつあった。 culrides.hatenablog.com そこから時間を経るにつれ、気温はさらに低下して行く事となる。 特に今回の9月中旬~下旬にかけての変化は…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 9月上旬・ゴーヤの収穫&タネの適応について

前回の8月下旬までは全国的にも最高気温を更新する地域があるなど厳しい酷暑となり、連日の日照と渇水のせいで、当プロジェクトの作物も終始ヘバりっぱなしの萎びまくり状態が続いていた。 culrides.hatenablog.com その後、今回の9月に入る頃から次第に気温…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 8月下旬・酷暑と熟したゴーヤのタネの味

前回の8月上旬から飛んで、今回は下旬に入ってから後半にかけての話。 culrides.hatenablog.comしかし、その上旬以降は連日の酷暑と日照りに晒される様になり、作物たちもヘバり気味な日々が続いていた。 この画像では伝わり難いが、日が出てからの萎び加減…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 8月上旬後編・再生ジャガイモ収穫

前編に引き続き、8月上旬の話。 culrides.hatenablog.comこの後編では、今期の初収穫物となったジャガイモに触れて参りましょう。 さて、遡ること数か月前。 今年2020年の初頭に生ゴミとして出た「ジャガイモの皮」を土に埋めたら、それが知らぬ間に発芽してい…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 8月上旬前編・ゴーヤのヤグラ立て

前回の7月中旬から飛んで、今回は8月上旬の様子。 culrides.hatenablog.com なんだけど、話のボリュームが多くなってしまったので前後編に分割。 先ずは前編から記述して行きます。 さて、この8月に入るなり、まるで7月の長雨が嘘だったかの様な晴天が続く様…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 7月中旬・定植の追加と再生ジャガイモの成長

前回の定植から約1週間後。 culrides.hatenablog.com今回は、ゴーヤの苗を幾つか追加してみる事にした。 と言っても、これらは前回の苗と比べて若干成長率が低く、本来であれば間引き相当となっていたであろう個体群である。 外観上では前回のと見分けがつき…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 7月上旬・一挙に定植

前回6月下旬までに、何とか発芽し育苗を続けていた3期生たち。 culrides.hatenablog.com して季節は進み、この7月に入るあたりから急に梅雨の空模様。 それを境に一気に雨量が増す。 しかし、まさか、以後1ヶ月もの間まともに日が射さず、ひたすら雨の日ばか…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 6月下旬・直播きからの発芽ラッシュ

今期は発芽率の低さだけでなく、想定外の場所から生えてくるイレギュラーパターンが多い。 culrides.hatenablog.comその点を踏まえ、半ばヤケクソで手持ちのタネを手当り次第に投入。 少しでも発芽率を高める為に、畑への直播きを試みた。ある意味、総力戦の…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 6月中旬・ヤケクソモードで直播きしまくる件

さて、相変わらず発芽に手子摺る当プロジェクト。 culrides.hatenablog.com前回までは、それでも何とか生えてきたものについて触れて来ました。 して、この間に新たに生えたのが、卵パックで保温していたゴーヤ。 現段階までに殆ど失敗に終わっていたが、6月…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 6月上旬・ゴーヤの発芽はじまる

5月より再始動したものの、相変わらず発芽率の低さに苦戦している当プロジェクト。 culrides.hatenablog.comその間、どの品種も継続的にチャレンジしていたお陰か、6月に入ってから次第に変化が顕れ始める。 その変化はゴーヤにも。 5月下旬ではサッパリ動き…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 5月下旬・ゴーヤのタネ蒔き&トマトの発芽

今年の春は明らかに日中の平均気温が高かった。例年、5月で30℃を越える日など殆ど無いに等しく、かつては真夏日になるなんて珍現象扱いであったが、何故か全国各地で頻発。 なんだか常態化しているかの様でもある。 しかし夜間は普通に冷え込むためか、この…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 5月中旬・再チャレと再生ジャガイモの発芽

前回の失敗後、すぐさま再チャレとなるのだが、相変わらず発芽する兆しが無いまま。 この中旬に差し掛かっても昼夜の気温差は変わらず、保温が安定していない。 culrides.hatenablog.com しかし、それでも今は継続するのみ。 タネの個数と卵パックを増強し手…

食べ蒔き三期生ダイジェスト 5月上旬・タネ蒔き開始

2018年の初代より開始した当プロジェクトも、気付けば早3年目。culrides.hatenablog.com 改めて概要を説明しておくと、いわゆる市場に出回る品種の作物などからタネを採種し、再び蒔いて栽培してしまおうと言うもの。過去の実績から言えば、そのクオリティ面…

補強したはずのグローブを補修した話

以前、5月の記事で「革グローブの補強」と作業工程について記したのだけども。 culrides.hatenablog.com その後の7月ごろ、食べ蒔きプロジェクト前に除草していた際に、指先の補強材が剥がれ出すと言うトラブルが発生。 ほんの数時間ほどの間に、スコップを握…

この世に生ゴミなど存在せず、本来なら全て自然界に還元していないとバランスが合わなくなってしまう話 後編「起こりうるリスクと考えられる解決策」

さて、前回は生ゴミを有効活用する為の理由を解説するにあたり、この現代で何故、社会問題化するまでに至ったのか。 その構図を、過去の時代にまで遡りつつ言及して参りました。 culrides.hatenablog.com して今回は後編として、そこから起こりうるリスクと…

この世に生ゴミなど存在せず、本来なら全て自然界に還元していないとバランスが合わなくなってしまう話 前編「生ゴミが問題化する構図」

先日の記事では、有機物の投入によりダンゴムシやミミズなど様々な生物達が連鎖的に発生する事で、土壌の病原体が抑制されるメカニズムについて言及。culrides.hatenablog.comculrides.hatenablog.com それら自然界のバランスが整う事で、「環境の基礎体力」も…

超自己流メンテナンス術・作業用グローブを廃材のスニーカーで補強してみた話

出れぬなら、出れるまで待とう、自粛期間。 などと戯れ言を宣いたくもなる情勢でありますが、家で過ごす時間が長くなった分、この機に片付けを進めている方や、日曜大工などで家のメンテに着手している方も居られる事でしょう。その中には、電動ドリルを始め…

わざと有機物を投入し微生物を増やしてみたら土壌が改善したかも知れない話 後編「全ては自然界のバランス次第」

前編では「土壌が改善された経緯」について、当プロジェクトで試みた実験内容と、それにより起きた現象について言及。 culrides.hatenablog.com 一連の流れを検証してみた結果、どうやら有機物の投入により微生物が増えた事で「それらが病原体を食べて消化して…

わざと有機物を投入し微生物を増やしてみたら土壌が改善したかも知れない話 前編「土壌改善に至る経緯」

さて、前回までに一段落を迎えた食べ蒔き二期生ですが、その栽培中、とある重大な事実に思い至る出来事がありました。 culrides.hatenablog.com その事実とは、上記リンクで記している「一期生にて幾度も見舞われたウドン粉病が、二期生では全く発生しなかっ…

食べ蒔き二期生レポート 総括 of the 二期生

前回の1月中旬を以て完全にシーズンを終えた、「食べツー」こと食べ蒔き二期生たち。 culrides.hatenablog.com それを経て暫く経つが、当然ながら特に変化など起こらず、今まさに大地へ還らんとしている最中である。 それは例えば、枯れたトマト達の風化が日毎…

食べ蒔き二期生レポート 1月中旬・終わりなき検証

毎度お馴染み流浪のブログ、カルライズのお時間がやって参りました。 超後れ馳せながら、明けましておめでとう御座りまする。 果たして更新しているのかしていないのか、相変わらず頻度にムラのある当ブログでは御座いますが、そのぶん濃度の高い記事を執筆…