前回の7月中旬から飛んで、今回は8月上旬の様子。
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なんだけど、話のボリュームが多くなってしまったので前後編に分割。
先ずは前編から記述して行きます。
さて、この8月に入るなり、まるで7月の長雨が嘘だったかの様な晴天が続く様になる。
そんな梅雨明けの陽射しに乗じて、畑の植物も更に伸びる事になるのだが…。
手入れしなさ過ぎて草生えるー。
もはや雑草と作物とで見分けが困難になりかねないほど、いつの間にかボサボサである。
昨年度も似た様な状況になっていたが、今年は「土を耕さないまま」にしているので、なおさら雑草の根も元気なままらしい。
一先ず、これら雑草は手作業で除去しておき、作物の根回りに置いておく。
いずれ分解されて養分となる事だろう。
そんな中で今回は、冒頭の画像の右下端に写っているゴーヤにヤグラ立てを施してみた。
このゴーヤは畑にタネを直播きして以降、ずっと地這い状態だったのだが、そのままではダンゴムシ等に噛られかねない。
果実を守るためにもヤグラは必須である。
ただし、この画像にあるものは高さ50cmほどしか無く、ヤグラとしては低すぎる失敗作。
一応はツルをグルグルに巻きつけてみたものの、「やっぱり低すぎるよな」と思い至り、後日作り直す事に。
よくよく考えれば、もっと成長する可能性はあるのだし、想定が甘すぎた。
で、コチラが後日、作り直したヤグラ。
素材は手近にあったテキトーな竹材と針金だけと、いたって簡素な造りである。
竹は概ね150cm程の長さで、高さは1mほどに設定。
そこに改めてゴーヤのツルを巻きつけて、何とか格好がついた。
ちなみに、今回のゴーヤは6月の記事で直播きしていた「ゴーヤ三世」である。
つまり、2018年に採種(一世)→2019年に栽培・再び採種(二世)→2020年に栽培(今ココ)、と言うサイクルで生えたもの。
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興味深い事に、今期のゴーヤの中で最も成長率が高いのが、この三世である。
もちろん、この他のポリポットで育苗した「昨年度に新しく採種したタネから生えた個体(二世)」も成長してはいるが、いまだ結実する様子が無く、取り立ててトピックも無いのが実状。
その中で、何故か三世は妙に伸びるペースが早く、次々に脇芽が出たりなどで樹勢が強いのだ。
こうしてイチ早く結実している箇所もあるし、他にも雌花がチラホラ確認されている。
結果的に、このヤグラ立ての後も成長を続ける事になるのだけど、作り直しといて良かったー。
世評の上では、「食べ蒔き(実生)から採種したタネでは次世代が上手く育たない」とされていて、その現象は過去のメロンやカボチャでも既に確認済みである。
しかし、今回のゴーヤに関して言えば、そのパターンや定説から外れた事になり、むしろ「ちゃんと育っている」とさえ言える状態だ。
これで「今期に収穫・採種」、そして「来期に再び栽培」となれば、これはもう「実生でも成立する」事になるだろう。
果たして収穫なるや否や、今後の展開に期待がかかる。
ちなみに今回は、最後に残っていたゴーヤの苗も定植してみた。
これはポットへの移植時に、確か根を傷つけてしまい弱っていたもの。
そこから回復させるため育苗を継続していたのだった。
しかし、結論から言ってしまえば、この苗は定植後も殆ど成長せず、僅かにツルが伸びただけに止まる事となる。
ポットに移植した段階からして一向に変化が無いのが気になってたのだけど、やはり苗が柔らかい時点でキズが入るのは致命的であった様だ。
毎度の反省点であるが、改めて移植には細心の注意が必要である。
さて、それ以外の作物についても触れておこう。
コチラはカボチャで、梅雨明けから一気に急成長し続々と開花している。
ただし実際のところ、これまでの個体と比べて随分と矮小化しており、あまり期待は持てそうにない。
しかも、一番まともな個体がコレで、その他は貧弱過ぎて殆ど変化が無いようなものばかりである。
また、メロンも同様に貧弱な個体が多く、いまだ成長率が低いまま。
画像の右側にはスイカも写っているが、コレに関しては更に輪をかけて貧弱な個体しか無く、既に枯れて消失しているものもある。
一応、メロンに関しては開花していたりするが、雌花や結実には課題が多い様子。
その中でも、ギリギリ何とかイケそうな成長率の個体もあるにはあるので、諦めず経過観察を続けたいところである。
そして今期のトマトについては、まともな個体が一つも無く、もはや諦めざるを得ない状況。
こうして結実したはいいが、現状ではこの一個体につき一個しか実っておらず、何故か他は全て「開花するだけ」で止まっている。
生えた個体の合計数だけなら昨年度よりも多いが、如何せんどれも異様に成長率が低いままなのだ。
昨年度も不作ではあったが、そんな中でも成長率の高い個体は存在していた。
だが、今期に限って全ての個体が不調なのは何故なのか?
その要因は前々回でも述べた様に、真っ先に「連作障害」が思い当たるのだが、確かに当プロジェクトを開始して以降、これまでのトマトは全く同じ位置に植えている。
これがもし、本当に連作障害なのであれば、それだけ必須栄養素を消耗しているはずで、昨年度からの不調も必然となろう。
勿論、植えている場所には継続的に落ち葉や枯れ草、生ゴミ堆肥を継続的に投入しているので、それなりに養分の補給はなされている。
だが、それでも足りない必須要素(特定のミネラル、共生する微生物や、それらが発する酵素など)があってもおかしくはなく、実は既に使いきっている可能性は否定出来ない。
つまり、いくら肥料の投入で栄養補給していても、そういった必須栄養素が入っていなければ効果が薄いと考えられるのだ。
しかし、その一方で、発芽から育苗期については新しい土を使用しており、それなのに低成長であった事を考えると、連作障害との関連性は薄い様にも思える。
となると、やはり今度はタネの性質や環境など「別の要因」に由来する部分も有りうる事になる。
特に、昨年度から今年の初旬にかけて暖冬傾向が強かったし、春からは例年よりも昼夜の寒暖差が大きく発芽に苦戦していた事を考えると、気候的な要因が絡んでいる可能性もあるはず。
いずれにせよ、現段階では因果関係がハッキリしないし、なるように任せるしか手立てが無い以上、出来る限りの手立てを講じるのみ。
そこから何かしらフィードバックを得られるはずなので、今期のタネや苗、株と結実が不調だった理由については、いずれ一連の考察を纏めて別記事にしてみようかと考えております。
次回、後編に続く。
では、また、CUL。