CULrides カルライズ

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食べ蒔き三期生ダイジェスト 6月上旬・ゴーヤの発芽はじまる

5月より再始動したものの、相変わらず発芽率の低さに苦戦している当プロジェクト。
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その間、どの品種も継続的にチャレンジしていたお陰か、6月に入ってから次第に変化が顕れ始める。



その変化はゴーヤにも。



5月下旬ではサッパリ動きが無かったが、ここに来てやっと芽が出て来た。
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これはプラカップで保温していたグループ。
早いところ成長を促したいので、ほどなく紙コップへ移植。


更に、卵パックで保温していた方でも辛うじて一本生えていたので、これも紙コップへ移植。
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ただ、やはり、これまでと比べて成長率が低いのが気になる。
実際、昨年度の二期生で発芽した当時と比較しても、伸びていない個体ばかり。
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いや、そもそも発芽率自体が、これまでより低すぎる。
そんなに今年の気候では生育条件が合わないのか?


この時に使ったタネは、昨年度に市場の品種から採種した「一年モノ」であり、クオリティ的にも一定水準を満たしている。
つまり、やっている条件自体は昨年度と変わっていないのに、何故か発芽率も成長スピードも違うのだ。



また、2018年に採種してから持ち越していた「二年モノ」は、チョロッと芽が出てからウンともスンとも動きが無い。
ここまで出ていながら、何でキッチリ生えてこないのだろう。
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このタネは昨年度も大して発芽率や成長率が高かった訳では無いのだが、それでも今期よりは明らかに生えていた。


一連を鑑みると、単に保存期間の問題だけでは無い様に思えるが…やはり発芽に足りない要素でもあると言う事なのか。



ちなみに、この時点では「ゴーヤ三世」も発芽していない。
正確には少し膨らんだ程度で、やはり惜しい所で止まっている状況である。


それで以前、食べ蒔きで生えたメロンのタネ、即ち「実生の二世から三世は誕生するか」を検証してみたが、いずれも生えないか、やけに貧弱で枯れやすい個体ばかりであった。
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この様に、食べ蒔きで育てた個体のタネは生命力が極度にスポイルされ、「世代を跨いでの栽培は不可能」と言われているのだが、確かにメロンではパターンが適用された事になる。
となれば、今回のゴーヤもパターンにハマる可能性は無きにしもあらず。


だが、しかし、まだ決まった訳では無い。
この後、もう少し別のアプローチを試す事となる。



さて、この他の動きとしては、以下のトマトである。


またしても妙な所から芽がコニャニャチワ。
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実はコレ、アボカドを植えたプランターの端っこから生えてきたもの。
当然、こんな所にタネを蒔くはずが無い。


だが、よくよく思い出してみると、確か5月上旬に失敗した時の卵パックの土を入れ替えるついでに、このアボカドのプランターに土寄せのつもりで乗せておいた記憶が。

つまり、実のところ土の中でタネは生きていて、それを知らずにテキトーな場所へ移しておいたら、その場の地温によって目覚めたと言うワケ。
まさか1ヶ月近く遅れて、こんな事が起きるとは。

更に、この他にも、同時期に土を破棄したと思われる場所から、もう一本発見する事になる。



この前も知らぬ間に畑から芽が出ていたが、何か今期はイレギュラーなパターンが多い。
こんな事なら、最初からタネを直播きしておけば良かったんじゃないかと思わなくも無いが、まさかこんな展開が起ころうとは。

とりあえず、また苗の候補生が出来たので移植するのだが、今回の二本については直で地植えする事に。

理由は特に無いが、とりあえず全体的に成長が遅れているので、「紙コップ育苗」と「いきなり地植え(定植)」で生育条件を多面化すれば、どちらか成功率が高まる気がしたからである。



が、実はこの暫く後になってから、畑の除草中に間違えて抜き取ってしまうと言う、ケアレスミスをしでかす。

抜いた事に気付いた時には既に時遅し、雑草の束に隠れて行方不明に…。
何をやってんだオノレは、と自己ツッコミを入れたい気分である。


今更どうもこうも出来ようも無い状況なのだが、どうにかして個体数を増やせないかを考えた末、いわばピンチをチャンスに、つまりケアレスミスエアロスミスにと発想を転換。

この「直播きしたら生えてきた」と言う現象をヒントに、次回ある方法を試す事となる。



いやはや、何にせよ昨年度以上に掴みどころの無いパターンばかりである。

また不作なんて同じ轍を踏みたくは無いが、どうすれば上手くものだろうか。


もう暫し、試行錯誤は続きそうである。




おまけシリーズ。



ジャガイモの葉の上に、カマキリの幼虫を発見。
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この時、同じく葉の上にいたアブラムシを捕食している最中だったのだけど、撮影に驚いたのかポロリしてしまった。
かなり判りづらいが、カマのすぐ先に小さくアブラムシの残骸が転がっている。



食事中にスマヌ。
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このカマキリは、この後も暫くジャガイモの葉に居着く事となる。

そこでアブラムシを食べて成長するだけでなく、畑の環境を維持するのにも寄与してくれるのだから、何とも頼もしい限り。


猫の額ほどの小さな菜園でも、そこには確かな生態系のドラマが存在しているのでした。



では、また、CUL。