CULrides カルライズ

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食べ蒔きファーム5G 6月中旬~下旬・いろいろ直播きからのゴーヤーとエダマメとキュウリ発芽

前回はジャガイモの育苗から定植まで完了。
ある程度の個数が揃い、ひとまずはリスタートとなりました。
culrides.hatenablog.com

その約1ヶ月後の6月中旬ごろ、梅雨入りの発表とともに他の作物もタネ蒔きを開始。
本来なら気温が30℃を越える日もあった5月下旬までには蒔きたかったのだけど、まだ寒さの残る夜間との兼合いを伺っているうちに、タイミングを逃しズルズルと梅雨入りしてしまった。


なので、次の晴れ間に急いで表土を耕し、トレリスでヤグラを組むのだった。

画像は後日撮ったもので、実はポツポツと発芽しちゃってますが、詳しくは下記してゆきます。



今期に使用したタネは、これまでと同様に自家採種したゴーヤーや市販品種のトマトから採種した「いつものメンバー」のほか、普通にネットで買ったタネも用意してみた。
毎年同じ様な作物ばかりで代わり映えしなくなっていた中で、ついに新メンバー追加である。

用意出来たのは上の画像にあるエダマメ(大豆)のほか、キュウリ、ナス、トウガラシ、オクラと典型的な夏野菜たち。

この中から、割りとイージーに発芽するウリ科のキュウリとゴーヤー、またトマトは全て直播きで。
他のナスとトウガラシ、オクラは発芽温度が高くないとダメとの事で、テストがてらに数個だけ卵パック保温と直播きを試す。
エダマメは初めてなので、直播き、卵パック、ポリポットと発芽パターンを多様化してみた。


土壌の準備としては、まずは表土だけ軽く耕し、各種タネを埋めたのち、上からマルチの代わりにオガクズ堆肥を敷いて保温するだけ。
また例年どおり、畝立てはせずフラットに均したままで行く。

この方法のメリットとしては、フカフカの表土をオガクズで覆う事で、「土中の空気層」と「微生物の活性化」 が合わさり地温をキープしやすくなる事。
雨が降れば保湿効果もあるし、またビニールマルチと違って除去の手間がなく、やがて肥料になってくれるのもイイ。
逆にデメリットとしては、ビニールマルチにくらべれば保温力が低いため寒い日は不利な事と、ダンゴムシなどの虫も増えて苗が丸かじりされる場合もある事。
この点を凌げれば、結果的に健康な個体だけが残るので、あとは問題なく生育してくれます。



ほんで、この作業中のこと、野外に置いてある植木鉢を動かしていたら、すでに発芽しているゴーヤーのタネをいくつか発見。
実は去年、熟した実から採ったタネを植木鉢の底に放置したまま冬越しさせていたのだが、ここ最近の気温上昇と雨によって勝手に発芽していた様なのだ。

と言うことで、この発芽したゴーヤーは即座に定植。
画像は植えて数日経っていない頃に撮影したもの。

無事に定着している様ではあるが、画像左上の個体は早くもヘバッているなど、勝手に発芽するほどタフではあれど生命力には個体差がある。



タネを蒔いてから約1週間後、今度は直播きしていたゴーヤーがコニャニャチワ(画像右側の個体)。


トマトも小さくピョッコリと、この辺の発芽率は相変わらず安定している。


直播きしていたエダマメも無事に発芽。


ポリポット組のエダマメも発芽していて、意外とスムーズに行けた。

ただ、何故かポリポット組は直播きより勢いが足りない印象。
また卵パックでは、エダマメのほかナスやトウガラシも全てが失敗している。

一体何がダメなのかは判然としないが、たぶん卵パックもポリポットも土の量が少ないので保温状態が続きにくく、夜間の気温低下の影響を受けやすかったためだと考えられる。
実際、いずれの品種も直播きの方が発芽率、成長率ともに高い傾向にある事から、やはり地温を維持しやすい環境で発芽から育苗期を過ごすのがミソなのだろう。



他にも、直播きのキュウリが発芽。

画像は下旬に撮ったものだが、前出のゴーヤーと同じ中旬のタイミングで発芽していたので、もうちょい早く蒔いておけば生育も早かったかなぁ、とも思ったり。


実のところ、この同時期に直播きのオクラも発芽していた様なのだが、蒔いていた事をド忘れていたせいで単なる雑草と勘違いしてしまい、画像を撮り忘れる。
ある程度まで成長してからオクラと気付くのだが、これはまた後の記事にてご紹介いたします。

ちなみに、オクラも卵パックでは全滅だったので、やはり地温の高さと保温力が発芽のカギとなっている様だ。



じょじょにメンツが揃いつつある5期生。
しかし、この6月下旬に入るなり梅雨あけの発表も無いまま、唐突に真夏の気温に変化する事となる。

この急激な気候の変化に、苗はついて行けるのだろうか?
ともあれ、これからの生育を見守るのみであります。



では、また、CUL。