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超仮説シリーズ・優生思想は無意味 第6回「遺伝子は薬にも毒にもなる」

これまでに得られた経験と知見を基に、「なぜ優性思想は無意味なのか」を解説すべく迫るシリーズ、第6回。
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今回は、「担当者たる遺伝子が何故ダメになってしまうのか」について検証して参りましょう。


🌑遺伝子は薬にも毒にもなる🌑

前回は、元々の遺伝子を取り除いたり、または付け足したりする事で発生するリスクについて言及。
結局、本当は「失われた遺伝子」こそ必要な機能を担っていたので、居なくなると体内に混乱を招く可能性があるとも述べました。


しかし実の所、この元々いた担当者(遺伝子)は、完璧なばかりでは無い。

むしろ、キャリアが長い故に「お局様」化したり「強権的」になったりで、結果的に社内へ不和をもたらす事も往々にしてある。
あるいは、何かしらのストレス要因により「ブチギレてしまう」事も珍しくない。
いや、そうでなくとも、最初からチンピラじみたオラついた担当者の場合すら有り得る事だろう。


これがまさしく、細胞の「ガン化」などの病変と同じ原理。
その他の疾患も「担当者の不調やミス」、あるいは「トラブル対応が行き届かなかった」事に因る部分が大きいものと考えられる。


これを免疫機能と絡めて例えるなら、「マニュアルに無い病気」が浸入したせいで対処法が無かったとか、気付かずスルーしてしまったパターンが該当する。
また、オラついたチンピラなら勝手に良からぬ事を始めたり、無駄に周りを攻撃したりと様々な混乱を与える所だろう。

要するに、遺伝子を弄らずとも、体内でも自然に変異が起きてしまったりするのだ。

然るに、現在で言われる遺伝子治療とは、これらガン化しそうな遺伝子、あるいは外的な刺激で病変を起こしてしまいそうな因子、はたまたスキル不足な担当者やチンピラを排そうと言うのが思想の根本を成している訳だが、その狙い自体は確かに正解と言えるだろう。


しかし、ここで重要なポイントとなるのが、この担当者が「有能」かつ「活発」であるからこそ、実は「他の病気から身(組織)を守られていた」であろう点である。
それは先述した様に、居ないと正確に仕事(免疫・代謝)が回らないだけでなく、その部署(臓器など)を「保守」する意味をも込められているからだ。

つまり、あくまで表面上で見せているキャラクターとは別に、「今までの実績」や「実際のパフォーマンス」でこそ本当の評価がなされる所なのである。


また会社で例えれば、ある部署の事業に際して、そこに現れた外部業者(病原体)の違和感を察知して「アイツらは入れちゃダメ」と言ったり、書類資料(塩基配列)に目を通して「この箇所はおかしい」と言う行為にも似ている。
これを言いかえれば、その人(遺伝子)が居なくなれば管理する人が居なくなるのと表裏一体であり、ひいては組織がガタつくリスクを抱えるのと同義である事も前出の通り。

また、もしミスや不調が生じたとしても、何もかも「全て一人の担当者で対応」出来るケースばかりでないが故であるのも、人間と同じ事。
その時はトラブルに対応しきれなかったとしても、他部署の遺伝子との連携を重ねる内に「新たな対応マニュアル(免疫)」が完成する場合もあるだろう。

ましてや、オラついたチンピラでさえ実は仲良くしてみれば頼もしい助っ人になるかも知れず、いつか時間が経てば丸くなる日も来るかも知れない。

つまり、いくら病変化する可能性があったとしても、実際は居るだけで「他の病気の浸入を防ぐ防波堤」みたいな役割りを果たしている。
そして、それらは「他の遺伝子との連携」によって、初めて本当のパフォーマンスが発揮される。

だからこそ、「元から存在するもの」を取り除いてしまうと「連絡網が途絶える」事になり、細胞や免疫器官の機能にも影響が出る事になるのだ。

事実、最近とある国で「HIVに感染しない様に遺伝子改変した子供」のニュースがあったが、その一方で「別の病気に罹患しやすくなる」と言う懸念が示されている所からして、この例え話にも整合性が出てくる事になるだろう。


とは言え、いざガンなどの病変に見舞われた時、それは確かな苦痛を伴う事に疑い無く、当事者にしてみれば一刻も早く取り除きたい気持ちとなるはずだ。
結局、病変化した担当者を放置していても解決は難しく、何かしらの対策を打ちたくなるのが自然な心理である。

ただ、この担当者の病変を根本的に押さえ込む方法について言えば、現状においては「そうならない様に」、あるいは「これ以上にならない様に」と、一種の予防や対症療法に終始せざるを得ないのでは無いかと言うのが正直な所。

いずれも担当者を放置していてもダメだし、切り取っても付け足してもカオス化してしまうリスクを抱える事には変わらず、結果的に「同じ経過」を辿ってしまうからだ。


しかし、最早こうなってしまうと、

「そんな事は分かってるよ!だったら一体どうすれば良いんだ!」

と、お叱りの声も上がるに違いなく、生理的にも精神的にも苦痛が伴う以上、その気持ちは十分に理解出来るものではあります。


一先ず現段階において、それら元々いる担当者の病変化、つまり遺伝子の変異を防ぐ効果的な手段があるとすれば、とにかく「彼らの機嫌を取る」事。
自らの社内(体内)でガン化してしまったのだとすれば、その理由もまた体内や生活環境、あるいは外部からの刺激などに由来する可能性が高いからだ。

具体的には、担当者がストレスを抱えてブチギレモードになるのが病変化であるとするなら、何とかして「休ませて」あげたり「癒しアイテム」を与えるなどで気持ちをなだめておき、またキレるまでの時間稼ぎをしておく。

あるいは、担当者一人に業務やらトラブル対応が押し付けられているせいで身が持たず壊れ気味なのであれば、この時間稼ぎ中に負担を分散化させる「雑務」を担う役割りとして、ジャンクDNAが変異する可能性だって有り得る。

はたまたチンピラならヒマつぶしの「嗜好品(酒・煙草)」でも与えておけば、暫く大人しくなるだろう。
そこで「喧嘩相手(病原菌)」などが来れば大活躍である。
※酒・煙草は良くないと言われるが、精神医学の世界ではストレスの解消に対して効果的とされているのも事実。
要するに「量」が問題なのであって、過ぎたるは及ばざるが如しなのは何事に対しても同じである。


となれば、仮に元々の業務遂行率をこなせず多少スローダウンしたとしても、数々の実績に裏打ちされた実力を持つ「パイセン」が存在する限りは「後輩への引き継ぎ」も「教育」も可能になり、結果的に仕事の精度が増すはずだ。

また、幾ら一時的に業務が滞っていたとしても、「アシスタント」が居ればまるっきり全体が停止する事は無いし、いずれ時間がかかってもジャンクDNA達が「本物」へと成長する事もあるだろう。

いや、もしかすると、その間に担当者本人が「引退」を表明する可能性すら有り得る。
それは即ち、ジャンクDNAなどの「予備人員」が新たな機能を獲得する過程で身体の負担が減り、ひいては病変そのものが消失するであろう事も意味している。

つまり、本来の意味で遺伝子にはリカバリーの機能が自動的に発動する様になっているからこそ、それを如何に最大限まで活かせるかが重要なポイントとなってくる。

ただし、そのリカバリーが緩やかであったり、変異の方が早く対応が追い付かなくなっている時に悪化してしまうと考えられるのだ。


従って繰り返しになるが、病変化しそうだからと先走って担当遺伝子を切り取ってしまうと元々の機能すら失う事になるばかりか、体内の他の担当者にも「必要事項」が伝わらなくなり、本来あった回復力さえ失う事にもなりかねない点には注意が必要だ。
とにかく、病変の「本当の原因(理由)」を突き止めるか、あるいは沈静化させる事さえ出来れば「希望はある」と言う寸法である。


だが、それとて説得力にはまだ弱いですし、絶対的な解決法に足らないであろう事も確かです。
と言うより、ここまで話が拡大するに「それが優性思想と何の関係が」とまで思われる節もあるはず。


しかしながら、まだ慌てて結論を急がないで頂きたいのです。
この先の話へ展開して行く上では必須要素ですし、ここから更に別の可能性も出て来るのです。

また長くなってしまいますが、もう暫くお付き合い願えればと思います。


然るに上記までの話を踏まえて、更に次回へと続けてみる事にしましょう。



では、また、CUL。