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食べ蒔きウォッチング 2024年1月中旬・成長率低めなミニ菜花を収穫しながら、土壌の養分不足に行き詰まり感を覚える冬

今回、去年のダイコンと同様に失敗してしまった菜花もリベンジしている。
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こちらも前回のダイコンと同時期に撒いたお陰か早めに成長し、年末には纏まった数が開花していた。

タネについては、ダイコンと同様に¥100均一が中心だが、今期はホームセンターで買った種苗会社の品種も混ぜている(っても一袋¥150くらいの安い品種)。
成長率に関しては…バラ撒く内にどっちがどっちだか分からなくなっちゃった。
ただ、撒いたタイミングと場所は品種ごとにズラしていて、ここから全く成長してないゾーンと成長しているゾーンがハッキリ分かれている事から、恐らくは何らかの違いがあるものと思われる。
曖昧ですみませぬ。


これらを1月のあいだ数回にわけて収穫。
とは言え、結局は矮小化した個体ばかりで、殆んどは市販品と比べるべくもない。
どれもヒョロヒョロのガリ細で背も低く、収穫していいんだか迷うほどだ。
菜花って、なんかもっと人の背丈近くまで成長するイメージだったが、どれもスネ丈ほどしか無い。

ごく少数のみ菜花らしい太さに近づいてはいるが、根本的な成長率が低い事には変わりない。
まだ本格シーズンとなる春には遠いので小さいのは当然としても、このまま大きくなりそうな期待感は薄いのが実状である。

ただ菜花の良い所は、切り取っても脇芽が生えて何度か収穫出来る点。
生育期間が長めなのも良いし、ほぼ手間いらずで勝手に生え続くのもイケてるポイント。
今回の個体も貧弱ながら再び脇芽が生えてきたし、以降も続々と取り込む事となる。
この記事を書いている段階で数十本は採れているので、時間的、量的なコスパはグンバツである。


ちなみに、味については汁物で普通に美味しく食べる事が出来ている。
むしろ小さいが故に、料理の味に馴染みやすくなっている印象。
逆に言えば、特にこれといったクセや繊維質が無く柔らか過ぎるとも言え、菜花特有の風味によるアクセントや食感が感じられず、少し物足りない感じ。 
強いて特徴があるとすれば、ごく僅かに青っぽさとか、緑茶みたいな風味が感じられる程度である。
あのゴーヤーに似た苦味の奥にある旨味と、歯切れの良い繊維感こそが醍醐味だと思っているだけに、もっと市販品に近い所まで成長できないものか、少しもどかしくもある。

何だかネガティブな点ばかり述べているが、これは菜花と言うより「やんわり菜花の風味を感じる柔らかい豆苗みたいなもの」と考えれば、誰の口でも非常に食べやすく、色々な料理に合う素晴らしい付け合わせとなるのも確かである。
汁物以外では炒め物、煮物と何でも合うはずだし、かき揚げに混ぜるのも良いかと。
個人的には、今回の様なヒョロヒョロ菜花も立派な食材としてオススメ出来ます。



しかしながらダイコンといい菜花といい、いくらなんでも成長率低すぎないか、と言うのが正直な感想である。

これらは「食べ蒔き」では無く、いずれも品質管理を通過したタネを使った上での結果である事を考えると、当プロジェクトの土壌が根本的な養分不足を起こしている可能性は非常に高い。
特に菜花に関しては、去年は蒔き初めが遅かったとは言え、大部分が発芽すらしないままであった。 

しかも、かなりの数のタネを蒔いての現状である。
一般論において育てるに比較的イージーと言われるダイコンも菜花も蒔き始めから小さいと言う事は、養分なのか日当たりなのか、とにかく何かしらの要素が決定的に足りていないのは確かだろう。

思えば、生命力の強いゴーヤーもトマトも育たなくなっている。
同じ場所で7年ほど続けて色々育ててきた訳で、そりゃ随分と消耗しているに違いない。
これ以上なにを転作するか思い付かないが、とりあえず¥100均一のエダマメと茶豆に関しては普通レベルで育っていたので、もしかするとマメ科はまだ大丈夫なのかも知れない。


上記の点を考えると、土壌の現状や特性は以下の様なチャートになる。
評価基準として「育つ→○」、「やや不調または位置による→△」、「育たない→✕」で表してみた。

・エダマメ→○(この2年は位置をズラしながらで上手く行ってるのと、まだ植えた事のないスペースあり)
・ジャガイモ→○または位置により△(年毎にやや枝葉の色や味が薄くなってきた印象)
・オクラなどアオイ科→○または△(チャレンジ当初から成長率が低めだったのと位置によりバラツキ多し)
トマト→△または✕(ジャガイモと同じナス科でも、今は何処に植えてもダメ)
・ダイコン、白菜、菜花などアブラナ科→△または✕(生えるし育つが矮小化する)
・ニンジン→△(生えるし育つが矮小化する)
・トウガラシ→△または✕(ナス科なのでほぼ生育しないが、青いまま収穫出来たパターンもある)
・ゴーヤー、メロン、カボチャ、スイカなどウリ科→✕(メロンやスイカは初年度以降から年毎に育たなくなっていき、ゴーヤーも一昨年ストップ)
・この他にもタマネギ→✕(生えたかどうかも謎)、アスパラガス→✕(生えた様だが生存率低し)、ピーマンとシシトウ、ナス→✕(これらもナス科のためか何個撒いてもダメ)


とまぁ、書き出してみると結構ドイヒーな状態なのが解る。
ほとんど△か✕しか無く、特にナス科はジャガイモを除いて壊滅的。
○であってもギリギリセーフなくらいで、むしろ育つ品種の方が少ないくらいだ。
この点を考えれば、やはり土壌の養分に極度の偏りか、根本的な不足が出ているとの結論に行きつく。
また別の観点では、連作障害は過去に育てていた品種に関係なく別の品種にも影響を及ぼしている可能性があると言う事でもある。

確かに、ナス科やウリ科が連作障害で育たなかったとしても、一見ではアブラナ科と無関係に思えるが、どんなタネから育てても矮小化している。
オクラも始めた当初から、ネットで買った品種不明のタネや¥100均一のいずれも一般的な農園で見られるものと比べ、だいぶ背が低かった。
これは二世を育てても変わらずである。
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振り返ると、当プロジェクトの初年度でチャレンジしたメロンやカボチャは良好な成長率で、果実も一般的な市販品と同等の大きさを再現出来たり、一定の収量を得られていた。
また当時はトマトも着果数が今より圧倒的に多かった。
なのに現在は位置変更や肥料の投入もむなしく、全くと言ってよいほど育たなくなっている。
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これらが育たなくなるほど養分をだいぶ使っていたのだとすれば、現在の環境下で撒かれたアブラナ科やオクラの背が低い事にも合点がいく。

となると仮にもし初年度と同じ土壌で育てていたなら、結果は大いに変わっていたのかも知れない。



一応のフォローとして毎年、量は少ないながら継続的に生ゴミを埋めたり堆肥を撒いており、今も折々で養分補給を行ってはいる。
また部分的にではあるが、実は土の入れ替えor表土への補充を行った場所もあり、まるっきり無策であった訳ではない。
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なのだが、いずれも大きな変化までは感じられず、根本的な解決には至っていない。
これでも効果が無いんだとすれば…。
う~ん、どうすりゃいいんだろ…。


仮に今後も続けるにあたり、これら養分不足をいかに補い、連作障害の影響から回復できるかが課題となる。
今のところ打開案は思い付かないが、何らか手を打ちたい所なのでありました。




では、また、CUL。