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超仮説シリーズ・優生思想は無意味 第4回「ジャンクDNA=遺伝子のリカバリー機能説」

これまでに得られた経験と知見を基に、「なぜ優性思想は無意味なのか」を解説すべく迫るシリーズ、第4回。
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今回は、「ジャンクDNAの役割り」について検証して参りましょう。


🌑ジャンクDNA=遺伝子のリカバリー機能説🌑

さて、前回のジャンクDNAについて簡単に説明しておくと、「一体何の機能を担っていて一体何の為に存在するのか分からない遺伝子」と定義されているものとなる。


例えば、筋肉を形作る遺伝子や、臓器を形作る遺伝子、はたまた疾病の要因となる遺伝子など、既に機能が判明しているものならいざ知らず、このジャンクDNAは何の機能も果たしていないばかりか、それが実に数万個と言う相当な数に及ぶとの事である。

つまり、現段階では何も役に立っていない遺伝子が、我々の体内に大量に含まれているのだ。


しかし、僕はこの話を知った時、即座に「そこまで大量に存在するからには何か理由があるはずだ」と思い、これまでに経験してきた様々な事例と照らし合わせて検証を試みてみた。
この事例とは単純に生き物の観察やら仕事上の体験などに由来するのだが、具体例は後述する。


そして、そこで導き出されたジャンクDNAの役割りとは、どうやら恐らく「欠損した遺伝子の機能を復元したり補ったり、あるいは新たな機能へと転じる為の予備なのではないか?」との結論に至る。

そう、実際は体の機能を正常に保つ為に、「必要不可欠」だと考えられるのだ。
何の役割りも意味もないなんて事は無く、必然的に存在していなければならないのである。


それを踏まえ以下、このメカニズムについて解説してみよう。


例えば遺伝子の内、何かしらの機能が一部だけ失われる、あるいは遺伝子そのものが失われたとする。

となると、それまでの生体機能にも細かな「変更点」が出てくるので、いわゆる免疫機能や代謝機能の一部が停止したり、何かしら特定の疾病に罹患しやすい等の影響が顕れる事となる。

これをプログラミングで例えれば、元々あった文字列の一部が欠損し、それまでの機能が正常に再現されないであるとか、あったはずの表示が消える事と意味を同じくする。


そこで登場するのが、このジャンクDNA


これが失われた遺伝子の機能を復元させる為に、その塩基配列ないしタンパク質など組成の一部でも再生させて、やがて「プロトタイプ」となったり。
あるいは、全ての機能を復元出来ずとも、「近い機能」や「似た機能」に転じる事で、やはり部分的な補助を行う。

更に言うと、元から存在する遺伝子が「既に機能が確定しているもの」と仮定した場合、その時点で「他の機能を持った遺伝子」に転じる事は出来ないし、組成の一部を他に提供する事も出来ないものとなる。
それはいわば、「自らの役割りを忠実にこなすので手一杯」で、それ以外に動く事が出来ない状態だからだ。
故に、この遺伝子そのものが消失してしまえば、他に「担当できる者が居ない」状況となってしまう。

これは会社等の組織で例えると解りやすいが、この「失われた担当者」を補うには改めて同じ能力を持った者を雇うか、近しいスキルの者を新たに採用して教育を施さねばならない事と似ている。


その一方、ジャンクDNAは「役割りが確定していない」。
即ち「何ものでも無い」からこそ、「何らかに変身」が可能となる。

ただし、欠損された元々の遺伝子を復元しようにも、このジャンクDNAには「その元々」が存在しないか、「部分的に共通している箇所がある」程度の為、殆ど「一からやり直し」となったり、それでなくとも「確かこんな感じだよね」と曖昧な部分が出たりで100%の再現は難しいものと考えられる。

これを言いかえれば、それまでの仕事のノウハウを持っていない人が畑ちがいの部署に充てられたり、いきなり高度な業務を任される様なものだ。


しかし、だからと言って全く同じ機能である必要は無く、実は「モノマネ」でも成立するのがミソ。

この例えが正確かは謎だが、これはクリカンルパン三世の声をモノマネしている間にオリジナルである山田康雄氏が亡くなってしまい、結果的に「本物」へと成り代わった事と良く似ている。
いや、クリカン氏がジャンクとかそういう意味ではなく、メカニズム的には近いと言う意味で。

要するに「完全」にはならずとも、一定の水準さえ再現出来ていれば一応の機能は元に戻ると言う訳である。


では、このジャンクDNAが変異したとして、そこから起きる「副作用」とは何なのか?


次回、更に話を進めて行きましょう。



では、また、CUL。