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超仮説シリーズ・優生思想は無意味 第8回「遺伝子にはリミッターがありリセットされる」

これまでに得られた経験と知見を基に、何故「優性思想は無意味なのか」を解説すべく迫るシリーズ、第8回。
前回まではコチラ遺伝子 カテゴリーの記事一覧 - CULrides カルライズ


🌑LGBTが存在する真相🌑
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🌑発達障害が存在する真相🌑
culrides.hatenablog.com


今回は、「遺伝子のスイッチと先々で起きる事」について検証して参りましょう。


🌑遺伝子にはリミッターがありリセットされる🌑

これまでLGBT発達障害の記事において、生物には急激な進化を抑制する為の「リミッター」、そして進化を停止させる「リセットスイッチ」が仕組まれている。

この様にも述べて来ました。

その詳細なメカニズムについては上記リンクより当該の記事を参照頂くとして、改めてスイッチが存在する理由を簡単に記してみると。


・進化には肉体や精神の肥大化による負担増大が伴うだけでなく、それが時として自分の命みならず他者をも脅かす程に勢いづいてしまった場合、やがて行き詰まりを迎え自らの生きられる場所をも失うリスクを負う事になる。
それを未然に防ぐ為、常に遺伝子がリミッターを働かせて急激な進化による「自己破壊」が起きないように調整されている。

・また、誰も彼も優秀に進化してしまうと、更に進化をするために資源が際限無く必要になり、それを獲得すべく互いの優位を示そうと競合が始まる。
そこでは、優秀な中から更に優秀な個体を選ぶ共食い状態となり、ストレスが増大してまともに生きれる環境でなくなってしまう為、一定水準に達した段階から先祖返りしたり退化する様に、自動的に遺伝子がリセットスイッチを入力している。


概ね上記が概要となる。


これを今回の優生思想と不妊手術、そして遺伝子解析とゲノム編集とを照らし合わせると、新たな側面が浮かび上がってくる。

それこそが冒頭で述べた、「いくらイジっても元通りになる」と言う話なのだ。


例えば、第3回で触れた「筋肉量の多い生物」は、この遺伝子のリミッターを切り取り、理論上ではあるが無制限に肥大化する様に改変されている。

実際、この筋肉量が増えた生物が自然環境に放たれた場合、既存の生態系を脅かす程に餌を食い荒してしまうのでは無いかと懸念されている。
また、「新たな機能を組み込んだ生物」ならば、それまで無かった能力を得る事になり、やはり既存の生物と競合するか駆逐してしまうとも言われている。

いずれも、それが如何に進化した形であろうと、「そうなる為には膨大な資源」が必要なのは明白である。
簡単に言えば、際限なく「資源の独り占め」が起きる訳だが、もしそれらが仮に生態系の優位に立ったとしても、残念ながら結果的に「資源の供給」が追い付かなくなるか、自ら身動きに支障を来すなどで行き詰まり、やがて滅ぶ道を辿る事になるだろう。

これがシリーズで度々述べている「自己破壊」の一端であり、それを防ぐ意味で「先代の過ちを繰り返さぬ様」に、リミッターやリセットのスイッチが入るのである。


しかし、ここまで言っても、「結局リセットされるなら規制しなくても良いし放っておいても良いじゃないか」と思われる方もいるかと思う。

だが、それこそが間違いの始まり。
これらの生物が「子孫」を残した場合、そんな単純な話では済まなくなってくるのだ。


確かに、仮にリセットされるのが前提にあるとするならば、幾ら遺伝子を切り取ろうが組み込もうが、いずれチャラになるとは言える。

ただし、ジャンクDNAの項目中で「既存の機能を切り取った場合、正確に元あった形が復元するとは限らない」、そして「新たな機能を組み込むと、既存の機能との連携を根本から変えてしまう可能性がある」と言った旨も述べている。

しかも、それら「機能が変異した生物」が子孫を残した場合、良い面ばかりが継承される訳ではなく、「悪い面」までも継承される可能性があるとも記した通り。

こうなってしまうと、いくらリミッターやリセットのスイッチが作動したとしても、いきなり「全てゼロに戻る」訳では無く、何かしらの機能が「急にスポイル」されたり「極端に偏った」性質を抱えたまま、その先の世代は生きて行かざるを得なくなる場合が有り得るのだ。


この構図を解りやすく言えば、「その代」までは上手く過ごせたとしても、世代を重ねる程に「歪み」も広がる事を意味している。

何故なら何度も言う様に、その生物にとって「元々持っていた形で全てが成立」していた所を強制的に変える事で、それまでの機能が急に「使えたり使えなくなったりで不安定化」してしまうからだ。

然るに、子孫となる次世代には本来必要だったはずの機能が正確に受け継がれない可能性も出るばかりか、生体機能のカオス化による原因不明の体調不良や精神的な不安定感などに悩まされる要因ともなりうる。


つまる所、度々述べているデメリットや副作用は、「その先のまた先」になって本格的に顕れ出す。

しかも、人間の様に生体機能が複雑な生物ほど影響は多面的かつ複雑化し、余計に混乱を広げかねないのだ。

初回で述べた「時間の長短で話が全く変わる」と言うのは、この事なのである。


これは前回のシリーズで、なぜ「選ばれた優秀な個体の子孫が中心となって作り上げて来た現代社会に発達障害が増えているのか?」について述べた理由と原理は同じ。

要するに、生命をイジリ回して余計な手を加えれば加えるほど、先の世代へと「面倒事が先に延ばされる」のでは無く、「シワが寄っていく」構図になる。
それはもう再生不能なほどグチャグチャに、である。

言い換えれば、まるで「バネが押し込まれてパワーを溜め込む」様な状況でもあり、いずれ反動となって暴発するエネルギーをもチャージされて行く事になる。
しかも、誰にも気付かれること無く、ゆっくりと静かに。


また、同じ発達障害の記事においては、作物の先祖返りや劣化についても触れている。

その要点として、極度に交配(進化)した作物の子孫は、逆に「極端に生命力が弱く」なったり、「まともに実を付けなかったり」とカオス化するし、しかも「性質の個体差が大きくランダムに発生する」との主旨を述べている。

となると、やはり結論として、遺伝子改変の「先の世代」に待つのは、予測不能のカオス化と強烈な性質の歪み。
果ては、「その生物として生まれた事への苦しみ」までをも発生させてしまいかねないのだ。


更に究極的な事を言えば、優生思想であれ遺伝子改変であれ、この歪みを「矯正」する為に利用した場合、もはや取り返しのつかない事態に発展するリスクすら潜んでいる。


それはズバリ、「歪みを直す為にイジったらまた歪みが出たので更にイジって歪みが出て次世代へ継承される」と言う、無限ループを招きかねない事。

しかも、そのイジられた生物は歪み故に自力では生きられない確率が高く、この世界に存在し続ける限り「常にイジられ」続けねば、自らも次世代も生命の維持が難しくなる事をも意味する。

それはもはや、「生命体の形」を失ったも同然の姿と表現しうる様相であるが、もしこの現実を本人が自覚した時、素直に受け入れられるものなのか。
いや恐らく、普通なら「まともな精神状態」ではいられなくなるはずだ。

となると必然的に、リセットされるとしても「本当の意味での正常化」には数世代の時間を要する事になるかも知れない。


この様に、生物は生体機能が複雑なほど様々な機能との兼合い、そして環境との相性により無数のパターンで複雑化するだけでなく、場合によっては症状が「潜在化」してしまう事もあるので、作物ほど単純なリセットでは済まなくなってくる。
それどころか、この改変された性質のまま世代を重ねた時、影響は「その生物」に留まらず周辺のあらゆる場所へと波及して行く。

然るに、このリセットが全て完了する間に、どれだけの犠牲が必要となってしまうのか、もはや誰も予想がつかない所となるだろう。


結局、一度イジってしまった時点で、元に戻すのは困難なのが現実。

いや、と言うより、元に戻る頃には、もはや「誰も残っていない」かも知れない。
これが果たして、生命体にとって本当に幸せな話と言えるのだろうか?

まるでバイオハザードまんまの話である。


なんだか、またしても重苦しい話になって参りました。
そんな次回は、更なる核心へと迫って行きましょう。



では、また、CUL。