前編ではキュウリの収穫後、これまでの結実でエネルギー切れを起こしたのか勢いに急ブレーキかかかり、枝葉の変色が始まっていた。
ゴーヤーも連作障害で生育不順が続くだけでなく、やはり早くも体力低下らしき変色が起きるなど厳しい状況にある。
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なかなか収量に結びついていない一方、まともな生育を続けていたのがエダマメで、今や鈴なりに実っている。
7月中旬の開花から順調にマメが膨らみ続けていて、この8月下旬になる頃にはパツンパツンになっていた。
今回のエダマメは「白鳥」と言う品種で、収穫タイミングはタネ蒔きから約80~90日、開花から約40日後が目安との事なのだけど、逆算すると少し早い様な気もする。
ただ、気温が高い状況が続いたりすると収穫期が前倒しになるとも言うし、判断がつかないまま放置を続けるのも具合がよろしくない。
現状で言えば完全に、はち切れんばかりに膨らんでいるので、こうなるともう外観だけが頼りである。
と言う訳で、まず試しに半数ぶんだけ取り込み、味をチェックしてみる事に。
植わっていたものの半数とは言え、いざ数えると結構な量になった。
株は徒長気味な個体ばかりだったけど、何とか形になってくれたのが嬉しい。
中には虫に噛られたり、病気に見舞われたらしいものも混じっていたが、ごく少数のみで済んでいて大部分は無事である。
特に薬剤も無く育てていた事を思えば、なかなか良好な結果だと言えるだろう。
んで肝心の味だが、これがかなりイケていて意外な驚きがあった。
単純に茹でただけのに、しっかりとした甘味があり、粒も大きくホクッとした食感が心地よい。
唯一、難点を挙げるとすれば、マメを吸い出す時に内側の殻まで引っぱられて口に入ってくるクセがあり、少し煩わしい点か。
これはちと熟し過ぎたためなのか?あるいは、もともとのクセなのか?よく分からない。
とは言え味と実入りが良いので、デメリットとしては大した問題では無いだろう。
初めてでも簡単に育てられたので、これからチャレンジしてみたい人にもオススメしたい品種である。
ちなみに今、もう1種育てているのが「¥100均一の茶豆」で、こちらも7月のタネ蒔きから成長中である。
画像では開花してから暫く経過しており、いくつか着果している状況。
このまま順調に行けば、時期をズラしてのエダマメ収穫となりそうだ。
唯一の問題点としては、葉が穴だらけな所か。
今期はやたらオンブバッタが多く、初期からエダマメの葉を噛られまくっている。
他の野菜と比べてやたら居るので、よほど好みらしい。
時には一部食いつくす勢いもあったりと、どちらにせよ養分を取られる事には変わり無いので、マメに手掴みで駆除を繰り返しつつ持ちこたえている。
しかしながら実のところ、初回で試していた¥100均一の茶豆は発芽してから全てダンゴムシに食い尽くされてしまっていた。
つまり、今回で記している茶豆は2回目の個体群で、下記記事の直後ヤケクソで買い直し、再び蒔いてから現在に至ったものである。
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当時は発芽率が良かっただけに、まさか全部食われるとは思ってもみなかった。
2回目も幾らか噛られた個体はあるが、こちらは不思議と持ちこたえる事が出来ている。
この違いについては多分だが、初回の7月中旬は梅雨の戻りで土壌の湿度が高くダンゴムシの活性も高かったのに対し、2回目は下旬にあたる頃で再び梅雨明けモードに戻り、土壌が乾燥気味だったのが良かったのだと考えられる。
要するに、「なるだけ乾いた気候でダンゴムシの活性が低い時に蒔けば噛られにくくなる」と言う事なのだが、蒔く時期やタイミングが僅かに違うだけで、こうも経過が変わるんだなぁと実感である。
しまいに、発芽から殆ど触れて来なかったトマトなのだが、ここにきて地味に開花をむかえていた。
と言っても、現状では2つほどしか咲いておらず、収穫に繋がるかは不透明である。
今期はゴーヤーと同様に、連作障害らしき影響が強く出たためか生育不順な個体ばかりな上、発芽直後の植え替えに耐えられず枯れた個体も幾つかあったりで、まともに残ったのは1~2本だけ。
このうち今回で開花したのも1本だけで、もはや生えている事が奇跡みたいな状況である。
前年度では、連作障害を回避すべく「新しいスペース」に植えた事で収量が回復していたが、同じスペースで引き続き育てたのがアダとなったか。
となれば今期も「また新しいスペース」を試すなどで少し位置をズラしていれば、経過が変わっていた可能性は無くもない。
2018年の開始以降たびたび見舞われてきた現象とは言え、ほんの1年~2年程度で既存のスペースでは育たなくなるんだから油断も隙もないよなぁ。
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よくよく考えると、狭小な範囲内で安定的に、かつ連作障害を避けながら家庭菜園を続けるのって、実は難しい事なのかも知れない。
初めは良いとしても、年を重ねる度に場所や土壌を変える必要がある訳で、なかなか手間とコストがかかるし、簡単には対応できない場所もあれば、中には諦めざるを得ない状況だって出てくるだろう。
今後の農業なんかでは、こういった連作障害と言う大きなデメリットを如何に解決できるかも重要なトピックとなりそうな気がするけど、どうなんだろうか。
おまけシリーズ。
またエダマメで羽化したセミの脱け殻。
なんか今期はエダマメにセミが居る率が高いのだが、これは偶然なのか、あるいは何か好むフェロモン的な物質があるのか。
まぁ、どんな理由であれ、生命感がある季節は賑やかで楽しいものです。
では、また、CUL。