CULrides カルライズ

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メリケン道中記 BLACK FLAGライブ

2014/5/31の事。

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この日、HollywoodのHouse of Bluesまで再結成ツアー中のBLACK FLAGを見に行きました。


ハードコアやパンク、そしてメタルにおいて多大なる影響を残したレジェンド中のレジェンドの再結成であり、また、個人的にも6年ぶりのHouse of Bluesって事で色々と感慨無量。

また、客層も様々な年齢とルックスの人々が集まり、鋲ジャンMohawk hairやらMetal heads、ニュースクーラーな若者に堅い仕事してそうなおじさんとその子供など、バラエティー豊か。
当たり前だけど、基本的に年齢層は高め。

あと、DMSのキャップとかTシャツ着てるワルそうなのが数名いたけど、こっちの支部の人なんだろか。誰だったんだろう。

と、会場にいる人々の格好を見てるだけでも楽しく、僕はたまたま持っていたGood RiddanceのTシャツを着て行きました。 見事にフィットさせたつもり。


そういえば、こっちでバンドT着てると街でやたら話かけられます。
場合によっては、そのバンドの出身地が書かれているだけでも「俺ここ地元だぜ」とか言われるし。
いや、そう言われても…なので、大体良い返しが思い浮かばず「あぁ、そう」としか答えられないけど。

「お、イケてんな。俺もこいつら好きだぜ」なら話が勝手に盛り上がって楽しいが、特にSICK OF IT ALLとか意味がアレなのだと、ほぼ毎回「ナンだオメー病んでんのかい?」とか言われる事が多く、「いや、これはバンドでな…」などと説明するのが結構にメンドイ。

まぁ、向こうの人々からすれば、アジア人が変なTシャツ着てら。なんて感覚なのかも知れないが。


だもんで、その煩わしさを回避する意味でも今回は基本的に無地Tだけで、コレしかバンドTを持ってきていない。
あ、一応、Good Riddanceの意味は「良い厄介払い」です。※ここ笑う所


では、感想などを。


オープニング1番手は、The Dollyrotsなる女性二人(Ba,VoとDr)に男一人(Gu)と言う、見た目も可愛らしい三人組ポップパンクバンド。

ただ、見た目通りにちとキュートでポップ過ぎてBLACK FLAGのオープニングとしてはどうなんかなーと言う感じ。
彼らが良い悪いでなく、対バンの組み合わせの問題と言う意味で、もっと若い世代が集まる場であればフィットしたと思うなぁ。


2番手は、CINEMA CINEMAなるNYはブルックリン出身という、Gu兼VoとDr二人だけのシンプルなバンド

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…と思いきやこれがとんでもないハイクォリティー

基本はインストで、たまにshoutする短い歌詞が混ざるだけなんだけど、とにかくプログレッシブで鬼グルーヴ。
あんまプログレは詳しくないけど、今で言うポストメタルとかポストロックと呼べそうな方向性。

ほぼインストだけでモッシュパートも無いのに、半端ないパワーのせいで常にピットが出来る始末。
こりゃ気持ちいい。

何となくだけど、NYとか東海岸あたりってこういう変拍子を多用する変態的なバンドが多い印象。
ある意味では「らしい」セカンドアクトでした。


で、最後のBLACK FLAGですが、予想はしてたけどRise aboveから始まり、Six packに流れるという爆発展開。言う事ナシ。

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ほとんどMCを挟まないまま矢継ぎ早に往年の名曲を中心に演奏するセットに満足。

グレッグは、指先を指揮者の様に動かすだけで操るエフェクター?の様な物を使って、シューシュワワワーシューとノイズを出していたけど、あれは何なんだろう。
※追記:後にテルミンと判明。
あれが世に聞く吉田テルミン
初めて見たよ。

最後の方だけ、メンバー全員の楽器を入れ替えてやったり(皆、器用)と遊びはあったけど、曲が短いのもあってあっという間に終わってしまい、one moreも無かったので随分アッサリと公演終了。
そう、ハードコアバンドは多少無愛想くらいが丁度良いのです。

所で、何の情報も得ないまま見た最初の印象は「メンバー誰?」と。
グレッグ氏以外の他は名も知らない若いメンバーばかり。

特に、Voがヘンリー・ロリンズじゃないのが気になり後でググってみたら、オフィシャルサイトの情報でMike Vallery加入と。

マイク・バレリー?どっかで聞いた事あるなーと思い更にググってみたら、スケボー界のレジェンドとして有名なマイク・バレリーでした。
彼は2003年の再結成時にも歌っていたそうで、グレッグとも別のバンドやったりと親交が深いそうな。

そんな訳で、BLACK FLAG自体Voがしょっちゅう代わるのは知られてる事なので、何もヘンリーにこだわる必要は無く、今回はレジェンドハードコアバンドでレジェンドスケーターが歌っていたという、ハードコア好きでスケボーも好きな人から見れば鼻血モノであろうライブを見れただけで自慢のタネだ。
自慢出来そうな趣味の合う人周りにいないけど。

ついでに、6年前のWarped Tourで会場をブラブラしてたTony Alvaに話かけて、写真撮らして貰った上にAlva skateのステッカーを貰ったのも自慢だ。
これは当時、mixiにも日記にしたっけ。気が向いたら転載しようかな。


ちなみに、現地で発行されているLA WEEKLYという無料情報紙(あくまでNewspaperなヤツで、ストリップやマリファナの広告等もある)で主にライブやイベントの情報を得ているのだが、その情報紙にはヘンリー・ロリンズのコラムが毎週連載されている。

英語が難しいので所々しか解らないものの、話題は身の回りに起きた出来事から時事ネタ、政治など多岐に渡り、これが中々面白いので毎回読んでいた。 

先日はワシントンD.C.でイアン・マッケイとその弟に会ってきた事を書いてたけど、この連載だけでも翻訳して日本で読める様すれば需要あるのに。

と、強く思うと同時に、尚更彼がBLACK FLAGで歌っている所を想像してしまうのであった。


おまけの写真シリーズ。


当日のリストバンド。

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当日の物販。

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BLACK FLAGとMike Vallery。

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House of Blues外観。
実はコレ2008年に撮った物だけど、ほとんど変わってませんでした。

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そう言えば、当時はGLAYもライブしに来てましたね。
チケットが$40とチョイ高かったので行きはしなかったけど、今にして思えば行けば良かったかも。
アメリカでどんなライブするか興味はあったし。

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入場口側階段より、Box Office(チケット窓口)。

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全米各地に支店があり、日本で言えばクラブクアトロとよく似た印象。
客席の内部構造もクリソツ。
もしや元ネタ?

ここでは毎日の如く、魅力的なライブが開催されています。

 

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次回はフェスの話になります。