CULrides カルライズ

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メリケン道中記 TERRORライブの思い出

もう画像が無い。
ほぼ文だけです。

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2008年9月14日。

TERRORを観に行く。

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場所はアナハイムのCHAIN REACTIONと言うクラブ。
キャパは渋谷サイクロン位。



このハコは、ハードコア関連のライブに特化している事で知られ、毎日の如くローカルからレジェンドまで熱いライブを繰り広げている。

また、オレンジカウンティにも隣接しており、このエリアを地元にするバンド達が多数ブレイクを果たした事はご存知の通り。
昔からハードコア、パンク、メタルの一大産地として名高い土地なのだ。

そんなシーンの中心にあるクラブだけに、ここから輩出されたバンドも多数いる事だろう。


ちなみに、すぐ近辺にはディズニーリゾートやナッツベリーファームがあり、単純に観光地としてもメジャーなスポットとして有名です。



街並みはひたすらだだっ広く、碁盤目状で似た様なブロックが広がる光景は、ここが郊外の街である事を実感する。

その為、現地へのアクセスは完全に車移動となり、基本的に公共交通はほとんど使えないものと考えてよい。

正確には、あるにはあるのだが、都市部の様に細かな移動は期待出来ないだろう。
何せ店1つ、1ブロックがケタ違いに広いので、歩く事自体が困難なのだ。


で、僕は当時ライブ会場で知り合った現地在住の方の車に乗せてもらい、一緒に観に行った訳です。

そういや彼らと連絡してないけど元気かなぁ。
この時は本当に有り難うね。



Alpha & Omega
オープニング。
でも、実はちょい遅れたので見逃してます。

この数年後にBlood Axe Fesで観たら、LEEWAY直系って感じでメチャメチャ良かった。
名前もCro-Magsからだろうし、現在隆盛であるリバイバル系?の一翼を担ってますな。

彼らに限らず、ここ十数年のLAシーンの充実っぷりは異常。
ホント、次々と新手が現れるよなぁ。



Trapped Under Ice
当時、既に名前が知られていたせいか上々の盛り上がり。

確かだけど、VoのJusticeは白地に緑で番号が書かれたホッケージャージか何かを着てて、ノリも音楽的にもCrown of Thorns辺りを意識してるんだろなーと思った。
イーザックっぽいと言うか。

その後のJapan Tourでは、また違った印象だったけど、そりゃ年数経ってりゃ変わるか。

彼らも、いわゆる「いなたい」ってヤツの代表格になりましたね。
今は活動休止中で、それぞれ別バンドやってるみたいですが。

そういや最近、背番号のあるジャージTシャツをオーバーサイズで着るのがやたら流行ってるけど、コレも十数年前のリバイバルだよね。
こんな事なら、昔持ってたの処分しなきゃ良かったぜー。
オキニだったけど、オーバーサイズの時代が過ぎて着なくなってたからなぁ…。

これぞ後のフェスティバル(byルー大柴)



CDC
彼らも既にアンダーグラウンドでは知る人ぞ知る存在だった、若手ビートダウンfromペンシルバニア

ペンシルバニアって、90年代はエリー湖周辺のシーンが一大勢力を誇っていたけど、ここ数年はパタリと聞かない。
その代わりか、フィラデルフィアからReign Supremeの様なやたらカッコいいバンドが単発で出てくる印象。

このCDCがどの辺り出身かまでは知らないけど、現在のペンシルバニアハードコアの筆頭格なのかな。

正直、この時はズンズン落とすだけの印象しかなく、ステージングも地味であまりピンと来なかったんだけど、やはり数年後のBlood Axe Fesで観たらメチャメチャカッコ良くなっててビックリ。

むしろ、あまりに違い過ぎて時の流れってゴイスーとか思ったり。



THE WARRIORS
当時、かなりイケイケで名前売ってた記憶が。
実際、彼らを境に盛り上がりが激しさを増し、人気の一旦を垣間見る。

ライブもかなりイケてて、テンション高めに押しまくるパワーとグルーヴは当日でも一番だった。

で、音楽的な事はサッパリ覚えて無くて、改めて聴いてみたらSNAPCASEとRAGE AGAINST THE MACHINEを合わせてシンプルにした感じなのね。
もうちょいストレートな印象が残っていただけに、何とも耳と記憶の頼りない事。

所で、彼ら日本でも結構有名だったと思うんだけど、来日してないのは何故。
もったいなし。



DEATH BEFORE DISHONOR
押忍!
魁!!ボストン高校の番格参上であーる。
※昔、EAT magazineでBLOOD FOR BLOODのレビューがこんな書き出しでした。
はいパクリです。

でもって、これまたメンバー全員タフガイ丸出しなサグルック

しかし、明らかに悪いんだが、どこか昔気質と言うかオールドスクールさを感じさせる所に、「ボストンの伝統」の様な物を感じる。
例えるなら、今時パンチパーマに長ランドカンの不良みたいな。

そして、その出で立ちに違わぬ頑固一徹インユアフェイスすぎるハードコアがシブすぎる。
重くなっても安易にビートダウンに頼らず、決して「メタル」にはならないと言わんばかり。
まさに職人気質。

そのせいか、あのボストン特有?のコーラスも、もはや「応援団のエール」と同じ様式美さえ感じる程だ。

途中、ピットでケンカが始まるのだが、すかさずVoのブライアンが演奏を止めて「落ち着け落ち着け、冷静になれよ」と何度も促す姿は、無闇な争いを諌める番長そのもの。

どうでもいい事だが、Guの片割れがTOKONA-Xに激似だと思う。

その後のPump up the volume Festでもハードコアに対する熱い想いを切々と語っていたし、本当に硬派で実直な人達なんだなと。
げにバンド名に恥じぬ生きざまよ。

押忍、赤石先輩ごっつぁんでした。
いや、アメリカ人だからJか。

男塾ネタ乙。



TERROR
地元レペゼン本日のトリ。
まさか彼らのホームで見られる奇跡。
感慨深いねぇ。

当時はAlways the hardwayのリリース後だったけど、セット自体はいつも通りと言った所。

勿論、僕もピットでモッシュ
やっぱいいね、この手のハードコアバンドのピットは。
激しいけど、どこかフレンドリーと言うか、「純粋にモッシュ」してる感じ。
そこもTERRORのキャラクターのなせるワザなんだろう。

この人達の凄い所は、何時でも何処でも同じクオリティのライブを披露出来る所。

2005年の来日(2003年の初来日は観てない)以降、毎回ジャパンツアーを観に行ってるけど、このアメリカにしろ日本にしろ、全く同じテンションで裏表が無い。

そもそも、これまでのキャリアからして何年も変わらぬ音楽性、そしてライブが出来るバンドはそう多くない。

恐らくスコットやデビッドのキャラクター故なんだが、どこか力が入りすぎる事もなく、毎回フラットな感覚でプレイしている様に見えるのだ。
それは、14年のWarped Tourでも同じだった。

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最早レジェンド枠になりつつある彼らを見るにつけ、つくづく「本物」って言葉が浮かぶ。
そう考えれば、現在のLAシーン隆盛も納得するばかり。
これが必然性ってヤツなんだろうなぁ。



そんな訳で、今回もいいライブ観させてもらいましたで終了。



帰りはLA名物のIN-OUT-BURGERのドライブスルーに寄ったんだけど、ライブ後のハンバーガーは五臓六腑に染み渡るわー。


本日満足です!(byオヌマン)




しかしホント、この時はタイミングが良かった。
たまたま滞在中にツアー日程が被った上に、車も便乗出来たし。

それに、こんなメンツ日本ではBlood axeやPump up the volume位でしか観られないし、これだけ揃ってチケットも$14なんて破格に見えてしまうよ。

ちなみに、確かこの次の週末にはSKARHEADの復活ライブも予定されていたんだけど、それは観に行けず。


この様に、「ハードコアバンドのライブと言えばCHAIN REACTION」と表現出来る程、当地シーンの形成を担っているクラブなのだ。


ショウビズの中心であるハリウッドに限らず、ローカルクラブに目を向けてもまた面白い発見があるものです。



おまけシリーズ?


2011年10月に来日した時のバックドロップ。

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そんだけ。