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超仮説シリーズ・LGBTが存在する真相 第2回「性転換する魚類」

これまでに得られた経験と知見を基に、LGBTとなる真相を解き明かすべく迫るシリーズの、第2回。
culrides.hatenablog.com


今回はキャプションの通り、「魚類の性転換」をベースに話を展開して参りましょう。


🌑性転換する魚類🌑

さて、幾つかの魚類はその成長過程において性転換する事が知られている。
この事実は、釣りを嗜む方々ならば一度は聞いた事があるはず。


例えば、マコガレイはオスとして生まれた後、概ね20~25cmあたりからメス化する個体が増え始め、大型化するにつれメスの割合が高くなって行く。
マダイならば、最初はメスとして生まれ、やがてオスへと転換する。
クロダイは逆に、大型になるにつれオスからメスへと転換する。

これらは、「成長するにつれ自動的」に性転換する事を意味している。
また、全ての個体が転換する訳では無く、そのホルモンバランスによっては全く性転換しない個体もいるのがポイントとなる。


更に、ベラの仲間であるキューセンの場合、最初は全てメスとして生まれるのだが、ある一定区画の中にメスが集中して生息していると、やがてその内の一番体の大きい一匹がオスへと性転換する。
また、クマノミの仲間も、群れの中で一番大きな個体がメスとなる。
もし、そのメスが居なくなった場合、次に大きな個体(次点候補)がまたメスへと転換する。

これは、いわば「群れ(社会)の変化」によって、性別が変化している事がポイントになる。
しかも、身の回りの変化に合わせている点で、自らの身体機能の変化についても自覚的であるものと考えられる。


さて、ここまでに気付くのが、どうにも人間社会と非常に似ている点である。

人間でも女性が年齢を経るにつれ男性的な言動を取ったり、はたまた男性がオネェ的な振舞いを見せるなど、その構造は非常に近い事がお分かり頂けるはず。
また同じく、男性ホルモンの高い女性や女性ホルモンの高い男性が居るなど、そのバランスが様々な要因により変化する点でも共通している。

1つ大きな違いとしては、魚類は生殖機能そのものまで変化すると言う事。

つまり、女性化すれば本当に卵を産む事が出来る様になるし、男性化すれば精子を作る事も可能になる。
しかも、恐らくは、そうなった時点で自らの変化にも自覚的になり、本当に「身も心も」性別が変化している可能性すら有りうる。
このダイナミックな体内の変化を、その世代の内に、しかも比較的短期間に遂げてしまうのだ。


だが、それが人間などの様に体の機能が複雑化した動物では各部位(臓器)との兼合いが多い為、あまりに急激な変化は難しい。

変な例えになってしまうが、仮に男性に子宮が出来たとして、正常に機能する為には他にも追加したり削除せねばならない機能が「同時」に出て来る事となる。
そうなると、それら臓器の機能自体にも影響が及ぶ事になるだけでなく、下手するともはや食事や排泄などの代謝機能も間に合わなくなり、体内が変化している間に体力が尽きてしまうだろう。

この場合、身体機能のバランスを保ちながら変化させるには幾世代かの時間を跨ぐ必要があるが、これは知能が発達している人間の場合、「感情」が変化に対して先行してしまい、様々な思考を巡らす事にもなる。

その間には、時に「なんでこんなモン(機能)が付いてんだ?」と、違和感を伴う場面もあるはずだ。
これは例えば、現在の虫垂(盲腸)などが該当する。
※ただし、違和感を伴う事と、人体にとって必要か不要かの境目は曖昧な部分も多く、恐らく実際は虫垂にも役割りの余地があるからこそ、いまだ残されているものと考えられる。


要するに、上記の現象が人間の体内で起こっているものの、一連の変化がいまだ「途中」で心身が一致していないからこそ、LGBT当事者の方が自らの性別に混乱してしまう要因になっているのではないかと考えられる訳です。

言い換えれば、今は変化の過渡期であり「完全体」に達していないが為に、余計に違和感の方が強く出てしまうのかも知れません。


となると、何故そうまでして機能を変化させる必要があるのか?

この魚類における性転換をベースに、次回へと話を続けましょう。



では、また、CUL。