CULrides カルライズ

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超仮説シリーズ・優生思想は無意味 第1回「まえがき」

これまで当事者が存在する「事の真相」について、シリーズ化しながら持論を展開して参りました。

🌑LGBTが存在する真相🌑
culrides.hatenablog.com

🌑発達障害が存在する真相🌑
culrides.hatenablog.com


その内容については上記を参照頂くとして、恐らく各々方での賛否には様々な感想を抱かれるはずです。
いや、中には気分を害された方もいらっしゃるかも知れませんし、かと言って直接的な解決策を見出した訳でも無いのが正直な話ではあります。


それでも、一連の記事は誰かを傷つける目的など微塵もなく、出来る限り冷静かつ客観的に、少しでも理解が進む様にと記述していたものとなります。
また、それらの内容が全て正しいと言うつもりは無く、読者の皆様の中でも更なる検証をする中で、より良い結果を導き出す為の土台となれれば。

いずれ、これら記事が、どこかでお役に立てるならばと思いながら綴っている次第です。



さて、このシリーズにおいて「遺伝子のスイッチ」について言及して来た中で、どうしても避けられない話題が存在します。
いや、誰もが脳裏を過る話題と言っても良いかも知れません。


それが表題の「優生思想」。


即ち、優秀な人々による社会を構築する為、遺伝的な要因から来る様々な問題を解決せんとする行為についてであります。


この優生思想を突き詰めた最たる例としては、強制的に生殖機能を除去する不妊手術が挙げられる。

その手法における具体例は除外するが、大義名分としては「不良な遺伝子を排除する」事が目的となる。
その不良とは主に精神的あるいは身体的な障害を指しており、これらが社会の発展の妨げになるだけでなく、いずれ人的または財政的な負担になるとの懸念から、かつて先進国を中心に法制化されていた経緯がある。

つまり、これら因子を次世代が受け継いでしまわない様に、そもそも子供を産めなくすれば、諸問題が解決するという論理である。


ここで非難を承知で言ってしまうに、時代が時代ならば発達障害LGBTも対象となっていた可能性は否めず、むしろ症状の強度によっては「既にされていた」例もあるのではなかろうか。
事実、これらもかつては精神障害との位置付けであった訳で、発覚すれば何かしらの「処置」を受けるだけでなく、酷ければ存在すら否定されていた節もあったはずだ。

故に、「図らずもそのパーソナリティとして生まれてしまった」だけの話であるはずなのに、その上さらに一方的な処遇の憂き目に遭ってしまった当事者の苦悩は、推し量るに余りある。
誰しも自らの身に置き換えれば、それが如何に不条理な話であるか実感されるに違いない。

もっとも、当時の社会では明確な人権など確立されておらず、また情報面でも限定された層にしか共有されていなかった時代であるが故に、それが非人道的であろうが非論理的であろうが、とにかく闇雲に解決してしまおうとゴリ押ししていた側面もあるのだろう。

その背景を鑑みるならば、当事者あるいは周囲の人々の苦悩を根本から解消する意味で「人道的配慮である」との意見は理解出来なくも無く、また「普通の人」からすれば、社会を安定させるのに必要な事をしたまで、と言うだけの話なのかも知れない。


ただし、誤解が無いようお断りしたいのですが、この記事は「賛成」するものでは無く、タイトル通りまさに「無意味」である事を解説する内容となります。
無論、それについては既に方々で語られている事であり、かつての法律も廃止された現在では、蒸し返す必要も無いとは言えるでしょう。


しかし、いまだ優生思想が度々話題となる時世にあって、誰も「この因果関係を体系的に」説明しているシーンが殆ど無いと言うのも確かな実感。

しかも、いまだ「正しい」と「間違っている」との結論も曖昧かつ二分化されている点からして、この両者間の話に偏りが生じている事も間違いないだろう。


そう、本来なら優生思想によって生命体にどんな影響が起こり、如何なるメカニズムが働き、何故その結論へ達したのかまでを解説しなければ意味が無い。

単に「自然淘汰で適者生存だから」とか、「全ての人に生存権がある」などと言うだけでは説明に足り得ないのだ。


では何故、優生思想が無意味なのか?

この理由を導き出すには非常に多角的な要素への言及と、複雑多岐に渡る話を前提に据える必要があります。
その上で、これまでの記事とも絡めながら、順を追いつつ解説して行きましょう。

例によって文字ばかりのムチャクチャ長文となりますが、何とか解りやすい記述となる様に纏めてみましたので、どうか最後までお付き合い下さいな。


次回より、本格的な検証へと参ります。



では、また、CUL。