CULrides カルライズ

発見と探究そして文化。そんな諸々の話。

食べ蒔き二期生レポート 9月上旬・プチ収穫祭

前回、辛うじてゴーヤの収穫に成功した二期生。
culrides.hatenablog.com


しかし、その成長率には個体差も多く、安定には程遠いのが実情。

これも食べ蒔き、すなわち実生であるが故の再現性の低さであり、それは世間的な通説、そして昨年度の結果からしてハナから判りきった話でもある。



なのに何故、こんな非効率的な試みを続けているのかと言えば、これら検証結果を基にして新たな農法を発見する事に繋がるかも知れないから。

そしてこの先、いずれどこかで「本当に再現できる手法」が確立される日が来るかも知れないからである。


この食べ蒔き、即ち実生でも生えて来る事が判っている以上、その中から本当に「奇跡の一本」が現れる可能性は無きにしもあらず。
要するに数打ちゃ当たるで、ある意味では原種に近いと言うか、雑草並みの生命力と免疫力を持つ品種が現れれば良いのです。


もし仮に、現代の作物が「自生」出来るほどに生命力を取り戻したとしたら、必然的に栽培に関する無駄な手間も管理も必要なくなり、食糧自給率も自然とアップする事に繋がるだろう。

そうなれば、誰でもイージーに自家栽培が可能となるだけでなく、この試みを基点に幅広く様々な作物でも応用が利くようになるはずだ。


無論、生命力が強くなればなるほど、在来種との競合や交雑のリスクが残る部分は否めないが、どちらにしたって既に人の手を介在させないと生存すら出来ない作物が大半である。
このまま何もせず、「自然の中では生き残れない品種」ばかりが主流を占めるほど、いざ環境変化が本格化した場合に本当に種が途絶えるリスクさえ負いかねない。

結局の所、どこかしらのタイミングで「自ら生きれる力」を取り戻さない限り、「誰も生き残る力が無くなる」のが、自然界の法則と言えるのかも知れません。


大体、どんな作物だって元を辿れば自然に繁殖していたのだから、まるっきり荒唐無稽な話では無いはず。

これらの記事が少しでも先の礎になれれば、当プロジェクトの意義も少しは報われるかなぁと。
そう信じたい。



そんな壮大なのか矮小なのか謎のロマンを掲げてみた訳ですが、そんなこんなで9月に突入。

相変わらず動きは少ないのでボリューム的には小出しになるのだけど、先ずは上旬について軽く記す事に致します。


して、前回から如何なる状況なのか。


では、いざ。


🌑9月上旬・プチ収穫祭🌑

この9月上旬から中旬にかけては、8月から然程の変化無く過ごしており、やはり触れておきたいトピックは少ない。



その中で、先ず喜ばしい出来事としては、9月上旬入ったタイミングでゴーヤが幾つか纏めて収穫出来た事。


ご覧の通り、一挙に3本ゲット。
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この3本は、当プロジェクトで収穫したゴーヤの中では最大サイズとなる。

もっとも、市販品と比べてしまえば概ね2/3ほどの大きさに縮小されたものではあるが、数が纏まったのは大きいポイントだ。
これまでは単発ばかりでしたからね。


前回、8月下旬のレポートでは着果不良が目立っていたが、その代わりに既存の果実のサイズが大きくなったのだとすれば、納得の行く結果ではある。
その意味では、一つの株につき一時に出来る果実の数は、それぞれの株ごとに決められていると考える事も出来るだろう。


して、その味に関しても非常に良好な結果となっていた。

今回も特に画像は無いのだけど、シンプルに炒めものに混ぜたり、浅漬け等で美味しく賞味。
この味覚に関して期待を裏切らないのが、ゴーヤの嬉しい所である。



これでもっとサイズと収量が安定してくれれば言う事ナシではあるが、それはゼータクな悩みか。
いずれにせよ、食べ蒔きでここまで収穫出来た結果を思えば、かなり良く出来た方とは言えるだろう。

育て方自体は非常に簡単なので、これを読んだ方も騙されたと思って一度はチャレンジしてみるのをオススメしておきます。



では、また、CUL。