明けましておめでとう御座いまする。
色々と変節やら曲折ありつつ、当ブログも7年目に突入。
本年も色々と更新出来ればなぁと思っておりますゆえ、ご都合の許す限りお付き合い願えましたら幸いであります。
そんな新年一発目は、昨年度から引き続き「食べ蒔き三期生」のレポートになります。
前回となる11月下旬ではトマトが色づき始め、収穫を待つ状況でありました。
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そこから暫く間が空き、今回は昨年末となる2020年12月中旬の話となります。
果たして如何なる展開を迎えていたのか、早速記して参りましょう。
さて、前回の11月中旬~下旬あたりまでは比較的暖かな日が続いていた事もあり、生き残った作物もギリギリ生育を維持している状態であった。
しかし、この12月に入るや急に気温が下り、特に中旬からは強い寒波が列島を覆うシーンもあるなど、一気に厳冬期へと突入したかのよう。
つい先日である11月下旬頃の天気予報では暖冬になるのではないかとの話をしていた記憶があるが、まるで真逆の状況。
このまま推移するとなれば、久しぶりに「冬らしい冬」となりそうな雰囲気でもある。
その寒さによる影響は大きく、例の「ゴーヤ三世」もトドメを刺される形で完全終了。
正確に言えば、12月上旬時点で枯れが加速化していて、それまで青みを残していたはずの枝葉は一気に茶色くなり、新芽も出なくなったりで終了が確定している状態だった。
ご覧の通り、どれもこれもパサパサのカピカピ。
先月まで青みが残っていたが、既に見る影もなし。
何となく残していたマイクロゴーヤも、今はドライゴーヤといった佇まい。
コチラの果実は10月から残していたものだが、この短期間で随分と変貌したものである。
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その根本あたりを観察すると、辛うじて青みが残されており、まだ水分が保たれている様子。
試しに引っ張ってみると、思いのほかキッチリ根を張っていて強い抵抗を感じられる。
今期は思い付きで「耕していない土壌に直播き」していた訳だが、それでも結構上手く定着していたらしい。
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これがもし、耕した柔らかい土壌であったら、更に成長したのだろうか?
勿論、耕した方が根も広がりやすく効率的には違いないが、いずれにせよ「耕さなくてもイケた」と言うのは興味深いフィードバックである。
そんな訳で、これにて今期のゴーヤはお役御免。
過去最長に遅いシーズンまで持った点を含めて、ここまでよく頑張ってくれたものです。
お疲れ様、そしてごちそうさまでした。
その一方、残されたトマトはと言えば、こちらも12月に入ってからの寒波によって一気に劣化が始まっていた。
相変わらず背景がゴチャついて判別しづらいのが申し訳ないが、ここにきて全てのトマトにおいて開花が停止。
新芽も出ないし、先端にあたる枝葉から順次枯れが進んでいる。
以前触れた、「一度枯れかけた幹の途中から出た脇芽(側枝?)が主枝になり替わって生育している個体」も、何とか結実まで行った所で限界を迎えた様子。
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いやしかし、一度は枯れかけた所から、ここまで回復したってのもスゴい事ではある。
まいど同じ感想を抱くが、トマトって根本的には生命力が強いし、わりとタフな環境でも生育できる植物なんだろなぁと思う。
このほか、今期で最も「結実数の多い株」についても幹の水分が抜け始めていて、もはや虫の息。
枝葉の枯れ具合からして、既に果実への栄養供給は停止しているものと考えられる。
ここから成熟させるのは流石に無理があるだろうし、普通なら抜き取って処分しているレベルのはず。
残念ながら、この株については現状までで諦めざるを得なさそうだ。
そんなシーズン終盤戦にあって、前回の11月下旬に赤く色づいていたトマトが、ようやく収穫ラインに達する。
ちなみに、このオレンジ色のネットはズバリ、ミカンが入ってたネットである。
いわゆる「野生鳥獣から果実を守る袋」の代用品として、12月上旬に入ってから試験的に導入。
果房全体を包む様に被せていたんだけど、これが意外と効果アリな印象であった。
一応、日の光も通すので成熟も阻害しないっぽいし、オレンジ色で果実の色もカモフラージュされるっぽいのがイイ感じ。
絶対的な効果は保証出来ないけど、こうして捨てずに再利用する価値はあるかもです。
ほんで、この中旬に収穫された果実が3個。
画像右から左の順に質感が良く、特に一番左は売り物のよう。
前回までは寒さによって落果してしまうのではないかと危ぶまれたが、ここまでよく耐えられたものである。
いや正直に言うと、一番左の果実は上旬にミカンのネットを被せる際に軽く触れてしまい、誤ってポロリさせてしまったのだが、何となく再びネットに入れたまま中旬まで残していたと言う。
だってほら、どうせなら纏まった数で合わせて収穫したかったし。
まぁ、その意味では案外、追熟によってより赤くなった部分もあるとは言えそうだけど。
当然ながら、この株の枝葉もパサパサに乾燥しており、これ以上の生育は難しいものとなろう。
だが、この株には、他にも微妙に赤く色付いている果実が若干残っている。
そこで、更なる限界を探ってみるべく、この時の3つもネットに入れたままにしておき、もう少し期間を置いてから一挙に纏めて収穫を狙う事にしてみた。
ちなみに、今回で収穫ラインに達した株は、実は前出の「結実数の多い株」と元は同じタネから派生した同士で、外見上は別々に育ったように見えて根本が繋がっている。
つまり、どちらかが主枝と脇芽(側枝)と言う関係になり、厳密には一本のままなのだ。
その根本付近から分岐する形で「果実が赤く成熟した枝」、片や「青いまま停止した枝」で分かれているのだが、どちらも同じ様な結実率なのに、それぞれで成熟スピードが違うのが興味深い。
観察した限りでは、どうやら主枝にあたる枝の方が成熟スピードが早く、脇芽にあたる枝の方が未熟に終わっている様子だった。
となれば恐らくは単純に、先に生えてきた主枝の方が開花や結実が早かっただけの話なのだろうけど、逆に言えば、もう暫くシーズンが延びていれば脇芽の方も収穫までイケた可能性は無きにしもあらず。
しかも、結実率や果実サイズは双方で大差なかったので、そのぶん収量も上げられたはずだ。
無論、早い段階で脇芽の方を除去していれば、主枝に栄養が回って更に充実した収穫物を得られただろうし、その除去した脇芽を挿し木する事で、より栽培効率もアップさせられたとは言える。
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ただ、そのまま伸ばしっぱなしでも、「枝ごとにタイミングをズラしながら収穫を続けられる可能性がある」事だけは、覚えていて損は無いかも知れません。
と言う訳で、続きは次回にて。
では、また、CUL。