2014/6月某日の事。
Hollywoodの名門クラブである、WHISKY a GO GOへUNEARTHを観て来ました。
このウィスキーアゴーゴーは前回2008年にも来た事があり、また、UNEARTHも最後に観たのが確か2006年、初回のLoud Park以来なので約8年ぶり。
あれからほとんど新しい音源も聞いていなかったので、楽しめるかちと不安ではあったものの、今回は名盤と誉れ高いThe oncoming stormのリリース10years anniversaryと言う名目のツアーである事を会場に入ってから知り、色々と期待が高まる。
って、あれからもう10年経ったの!?
早いわー、そもそも8年前に観たって時点でもうアレだって言うか、そりゃあの時赤ん坊だった友達の子供らも小学校の高学年になるし僕は…いや、考えるの止めときます。
以下、感想。
Throne to Tides
地元ローカル。
いわゆるAs I Lay Dyingそのまま系。
The End of an Age
これも地元らしいが、どこか一昔前のフロリダ臭がするエモ入ったニュースクールと言った具合。メンバーのルックスもそんな感じ。
Envision
昔、ベルギーに同名のバンドがいたはずなんだけど、それとは全く無関係な地元の若いラテン少年達によるモッシュ狙い丸出しな今風メタルコア。
友達の他に固定ファンもいるのか、結構な盛り上がり。
Invisible Monsters
Deathrashを基調としたメタルコアで、VoもHiとLowを一人で歌うブラダリの軽量版といった感じ。
多分ローカルバンドなんだけど、後でチラッと調べたら曲名が結構ドイヒー。
Gay Club Sandwich(怒られるよ)とか、Smallest Dick in TOKYO(島嶼矮小化です)等、かなりフザケ気味。
でもライブ自体はかなりイケてました。
Armed for Apocalypse
トリプルギターで、Voもギターを弾いたまま歌うと言う、ちょっと珍しい形のバンド。
編成通りのSuper heavy grooveで、デスメタル由来のズルズルとした曲調に緩めなブレイクダウンが絡む。
XIBALBAをスピードアップさせた感じ。
Cruel Hand
最近、Japan Tourもやってたので名前だけは知ってたけど、観るのも聴くのも初。
どんなんかなーと思ってたら、これがまたMADBALLやTERRORをショボくさせた具合で最高。
最近、彼らやBacktrackの様に90年代インスパイア系の「わざとダサい」いわゆる「いなたい」タイプのバンドも多いけど、狙いすましたビートダウンばかり絡めるハデな今風メタルコアより、こういう素朴なハードコアに共感を覚える僕はオッサンなんだろうか。
たまらずピットでモッシュしていたら、最初のバンドからずっと暴れっぱなしだった黒人のキッズに握手を求められた。
この彼、半端ないデブチンだけど半端なく動けるデブでして、最後のUNEARTHまでずっとピットにいました。
体力ありすぎ。
ちなみに、当日の「最もスタイリッシュにモッシュしていたで賞」は、スーパーマリオのルイージがプリントされた緑色のTシャツを着ていたもう一人の黒人男性です。
で、このタイミングで突如アメリカ名物ケンカ騒ぎ勃発。
先の黒人キッズの仲間らしい、やはりモッシュしまくってたラテンキッズ(彼もデブチン)の体が、ヴィン・ディーゼル似の白人タフガイ酔客に当たったらしく、タフガイブチ切れ。
ラテンキッズはすぐにスマンスマンといった姿勢であったが、周りが止めに入っても殴りかからん勢いで突っかかるタフガイに対して、最初は仲裁に入っていたはずの黒人キッズが途中でキレてしまい、中指を立てて挑発。
更に激昂するタフガイ。
もはや収拾つかない事態に発展した辺りでセキュリティ乱入。
揉めに揉めまくった挙げ句、とりあえずタフガイとキッズ達は形式上和解。
事なきを得た様で、会場の空気も回復し一安心。
Texas in July
As Blood Runs Blackあたりを彷彿とさせる、今風メタルコア。
しかし、既に名前が売れてるので、凄まじい盛り上がり。
で、一番気になったのがBaでして、他のメンバーがあくまでメタル的な中、一人だけ完全に見た目も動きも若い時のレッチリのFleaのモノマネ入ってて存在が浮きまくり。
モヒカンロン毛バンギングでネルシャツに全身うねらせステージを駆け回るあの感じ。
いや、実は正直レッチリをそこまで知らないんだけども、昔見たビデオでそんな動きしていた記憶があるので。
アレは他のメンバー的にアリなのか、色々と気になる所。
UNEARTH
始まる前に、タンクトップ姿の酔客に絡まれる自分。
酔客「おぉ、オメーUnearth楽しみかよぉ!?」
自分「もちろん。好きなバンドだから」
酔客「俺もだじぇへへ。おまーは日本人かぇ?」
自分「うん、ワタシ日本人」
酔客「おーかよ、そりゃケッコー。おりゃ日本の文化が好きでよぉ」
自分「どんなんが好きなの?」
酔客「アレだ、食い物とかくぁwせdrftgyふじこlp」
自分「あぁそう…すまん、俺英語上手く無いんだわ。ゆっくり頼む」
酔客「あぇ、そうかぉ。Unearth楽しみだなぉくぁwせdrftgyふじこlp」
自分「うん、楽しんで」
とりあえず自分の英語力は戦闘力たったの5しかないゴミレベルなので、適当に分かる範囲で対応してます。
ちなみにこの後、彼は泥酔状態でモッシュピットに突入し、さんざん転倒した挙げ句、額の辺りを切って大流血。
大丈夫ではあった様だけど、その後もフラフラなのにしつこくモッシュピットに突っ込む姿を見て、メリケン人のタフネスを感じた次第。
本題のUNEARTHに戻ろう。
まずはメンバーのルックス、キャラクターも音楽性も変わってなくて安心。
セットリストもThe Oncoming Stormを中心としつつ、それに偏らせ過ぎず新旧バランスよく織り交ぜられていた。
Kenを中心にした下らないジョークも相変わらず。
何でも、Whisky a go goでやるのは初だとか言ってたハズなんだけど意外。聞き違いかな?
それで途中、突如としてFear FactoryのDino登場。
パッと見、ビール片手にLA DodgersのTシャツを着たオヤジにしか見えなかったので、恐らく完全なプライベートだったのだろう。
しかし、地元どころかメタルシーンの超大物の登場に会場はディーノコールの嵐。
転換中にDJがSlayerだのAnthraxだの流してる中でFear FactoryのLinchpinも流してたけど、もしや彼がいたせいなのか。
実は前回、このWhisky a go goを訪れた時に観たのが、彼の当時のサイドプロジェクトであったDivine HeresyとASESINOのダブルヘッドラインツアー。
まさかまた同じ会場でDinoを見るとは。
しかし、今回は特に演奏に交ざる事はなく、軽く話しただけで最後は謎に「Mexico!メヒコ!」コールをして袖に消えて行った。
メキシカンだけにチョロっと話すだけとはね。
あ、コレはあまりいいジョークでは無いので良い子はマネしないように。別にバカにする気もないので悪しからず。
ちなみに、前回も気になったんだけど、ディーノって一部からは嫌われてるのかね?
当日も登場した時に、歓声に混じってブーイングがあったし、前回にしても演奏中にひたすら罵声を浴びせてる連中がいて、他の客とモメたりセキュリティにつまみ出されてたりしてたけど、一体彼に何があったんだろう。
そんな余計な事まで気になる一幕であった。
で、矢継ぎ早に進行する中、最後はBlack hearts now reignで〆。
途中のブレイクダウンに入る前のアレンジが進化してて、ギターソロとドラムソロをはさんでジラす様になってました。
しまいに、Invisible MonstersやTexas in JulyのVoも交ざり合唱にて終了。
でも、最近のライブってトリでもOne moreしないんだね。
今の所、どのライブも皆ワンモアコールしてるのに応えないでサッサと片付けてるんだよなー。
前回もこんな感じだったかな?
ちょっと寂しい気がしないでもないけど、サラっと終わる分、すぐ帰宅モードに切り替われるんだけどね。
ハリウッドはダウンタウン行きの循環バスがほぼ24時間運行しており、夜遅くまでライブやってても滞在先に帰れるのが大変便利だが、一本逃すと次まで1時間以上待たされるので、時刻表は携帯すべし。
あと、あまり関係ない話。
ここか何処のクラブだったか、元MISFITSのMichael Gravesのソロライブも予定されていて、更にその1ヶ月後位にDoyleのソロまで告知されていたんだけど、どうせなら一緒にやって欲しいものだなと。
生American psycho聴きたいわー。
とまぁ、ハリウッドは毎日の様に熱いライブが繰り広げられられているのであった。
ホント、どれ行くか悩ましいです。
当日の出順。
以下、道すがらに撮ってみたシリーズ。
Sunset Blvdの電灯に掛けてあるジャックダニエルの広告。
「ハデに騒げ、ゆっくり呑め」って所でしょうか。
居酒屋にある、オヤジの格言みたい。
ハイヒールモモコ。
いわゆるアメリカンジョーク。
ウホッ!いい雑誌…
ハリウッド周辺はその手の町とも知られるそうで、West Hollywoodに住む友人曰く「周辺の住人イーゲーだらけでござる」との事。
故にこんなフリーペーパーも御座います。
※私はノンケです。
次回はWarped Tourの事でも書こうかな。気分次第だけど。