CULrides カルライズ

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メリケン道中記 ASESINOとDIVINE HERESYライブの思い出

画像も無いし、ほとんど覚えてネー。
でも書いてみるシリーズ。

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2008年9月7日。


ASESINOとDIVINE HERESYがダブルヘッドライナーを務めるライブを観に行く。

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場所はWhisky a Go Go。

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前座はもうサッパリ記憶ナシ。
いずれも若いメタルコアが中心だった。



DEVOLVED
細かい事は覚えていないが、演奏はかなりカッチリしてて上手かった印象。
最近のヤツを聴いてみたけど、Fear Factoryインスパイア系なのね。

所で彼らって、2002年頃に来日してSuns Owlとツアーしてたバンドと同一?

実は終わってから、このVoに質問してみたんだけど、来日した事は無いと言ってた気が。

どうにも、旧メンバーがオーストラリアからアメリカに移住してから加入したらしいんだが、この辺の話はもうアヤフヤ。

役立たない情報乙。



Divine Heresy
当時、Fear Factoryを脱退中にディーノが立ち上げたバンド。


当然、ディーノお得意のマシン・リフに合わせたマシン・ビートに加え、ブラストにモッシュパートも織り混ぜる構成は文句なしに相当なハイ・クオリティー
バンドとしての完成度も高く、ライブも安定したステージングである。


が、どうしてもFear Factoryの姿がチラつく。

曲も「フィアファクの新曲です」と言われれば「過激にスピードアップしたなぁスゲエ!」なんて感想が浮かびそうだし、とにかくあの特徴的なリフのお陰で、全てがFear Factory化して聞こえてしまったのだ。

そして何より、この手のエクストリーム・メタルは過激化が進み、既に飽和状態に陥ろうとしていた頃でもあった為、あまり頭には残らなかったのが正直な所。

うーん、バンドとしての完成度は高いだけに、ちょっと勿体無い。



ASESINO
本日のトリとして、連続出場であります。

Divine Heresyが終了してから一気にお客さんが捌けてしまい、残った人はやたらラテン系が目立つ。

でもアセシノでトリなんて、日本人から見るとある意味贅沢な話ではないか。


で、メンバー全員覆面で登場し、ステージにはメキシコ国旗を掲げ、MCは全てスペイン語

はい、ブルへリアです。


のっけから「ア・セ・シ・ノォーーーーー!!!」と始まり、個人的にはこれだけで腹一杯な気分。
セットリスト的には「Corridos de muerte」の半分はやってた記憶が。


こちらはバンドのキャラも、そして音楽的にも明確にグラインド・コアとして完成しているので、フィアファクの面影は薄くフラットな感覚で見れる。

どちらかと言えば、サイドプロジェクトとしての側面が強い事もあり、先程のDivine Heresyとはうって変わってラフな雰囲気で進行。

フザけてるのかマジなのか、ステージングもグダグダ感があり、徹底してスペイン語しか喋らないMCも、解らない人にはサッパリ。
ハッキリ聞き取れたのは、「メヒカノ~」と「マリワナ~」だけ。
そりゃラテン系の客しか残らんわな。

ただ、バンド自体がシリアスさのカケラも無い半分ジョークみたいなキャラなので、言葉が分からなくても理屈抜きに面白い。
だって、明らかにフザけた事しか喋ってないし、それこそブルへリアのライブ動画を見れば、まんまあの感じです。

むしろ、フィアファクじゃなくてアセシノで来日すればいいのに。


しかしそれより、Divine Heresyの時点から気になって仕方ないのが、やけに野次が目立つ事。

特にアセシノをやっている間、マッチョな男数名の輩グループがブーイングかましたり、「Dino Bitch!!」だのとひたすら罵っている。

見かねたセキュリティに何度も咎められるが、それでもしつこく野次りまくる輩に堪り兼ねてか、今度は一人の女性客がブチ切れて絡み出し、本格的にモメ始める。

結局、輩連中は女性客の「追い出してよ!!」との強烈な押しによってセキュリティに全員つまみ出されるのだが、その間、ディーノもメンバーも完全無視。

UNEARTHの記事でも触れたけど、何か一部から叩かれる様な事でもあったんだろうか?

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結局、輩連中が消えた事もあり無事にライブは終演を迎えるのだが、楽しかった反面、妙にモヤモヤした感想も抱くのであった。




おまけと言うか、Fear Factoryに関連して思い出話を。



初めてFear Factoryを観たのが、確か2001年12月。

デジモータルをリリースした頃で、場所が何処だったかサッパリ思い出せないが、クラブチッタ川崎か渋谷の何処か。
探せば当時のフライヤーが出てきそうだけど、メンドいので探さない。

て言うか、いくらググっても情報が出てこない。
ネットも万能じゃないな。


当時、世界も日本も絶大なニューメタルブームであり(今はグルーヴメタルとか言うらしいが)、Fear Factoryもシーンの立役者的存在として認知されていたのだが、ライブ当日はビックリする様なガラ空きぶりに驚いた記憶がある。


更に意味不明だったのが、何故か共演が日本のMO'SOME TONEBENDER。
更に、デビューしたてだったALIEN ANT FARMも出演していた記憶もあるのだが、チト自信なし。
いや、出てたハズ…。


別にモーサムやエイリアンアントファームが悪いとかそんな話では無いのだが、いずれにせよ、あまりにキャラクターの違う組み合わせに、どちらのファンも乗り切れない感があった事は間違いない。
もっと適任がいただろうに。


こう考えると、2000年代以降のFear Factoryって何かツイてないと言うか、不遇さが目立つんだよなぁ。
メンバーも安定しないし。

2001年の来日もBEAST FEASTと合わせれば良かったのに…と思ったら、今年もLOUD PARKと1週間違いだとか。
せっかくなんだから、そこは合わせよーよ流石に、とでも言いたくなる。


その2001年以降から彼らのライブは見てないけど、過去の情報を見る限り、何と言うか、もっと「しかるべき場」がある様な。




ここは一つ、細木数子に改名してもらうのはどうか。
「ふぃあ~ず」、「くりぃむふぁくとりー」みたいに。



すみません。