CULrides カルライズ

発見と探究そして文化。そんな諸々の話。

メリケン道中記 X-GAMES 14の思い出 前編

前回の記事にて。

話の流れでX-GAMESの話題に触れた訳ですが、偶然にもTBSの深夜枠にて、ミネアポリス大会のダイジェストが放送されているではないですか。

記憶では以前、確かBSのNHKオースチン大会の様子を、数ヵ月の間に渡って放送していたのだけど、民放の地上波で特集する事もまた珍しい。

そこで、タイムリーなネタと言う事もあり、予告した通り、この機に改めて書き直してみる事に。
※この記事は数年前、某所に投稿した物に加筆修正を加えた物です。


とは言うものの、実際に読み返してみると、相変わらず内容も画像も無いと言うか、ロクなレポートになっておらず、単なる旅日記みたいな話が大半。
果たして記事にする意味があるかすら謎の状態でもある。

故に、その時の雰囲気や臨場感と言うか、「こんな感じか」と参考程度に御覧頂ければなと。



以下より、本編。



さて、タイトルには「X-GAMES 14」とありますが、これはXゲームスが14回目と言う意味であり、実際に行われたのは2008年。

初めて上陸したアメリカにて、Xスポーツの祭典として知られるイベントへ初観戦。
その思い出話になります。


場所はロサンゼルスのダウンタウンと郊外に別け、計4日間に渡って開催。

その中で7/31のSTAPLES CENTERと、8/2HOME DEPOT CENTERを観戦しました。



初日のSTAPLES CENTER(ステープルス・センター)は、日本で言う、さいたまスーパーアリーナとほぼ同規模、同構造の多目的ホール

場所は、LAのダウンタウンの中心地、メトロブルーラインのPico駅の目の前にあるので、交通の便も良い。

システムマップより。

イメージ 3

ステープルス・センターは地図上、左下の敷地内。

施設の周辺も、映画館や劇場がならび、1つのショウビズエリア的な雰囲気も醸し出す。

ただし、少しブロックを挟んだエリアは、いきなり治安がヨロシクなくなるので、夜間は電車の駅前とバス停までの導線以外は歩き回らない方が無難。

関連記事「ダウンタウンの治安」

culrides.hatenablog.com



そんな開場の前は、あからさまに「スキモノ」と判る人々が集まり、Xスポーツらしいエネルギーに違わぬ熱気が伝わってくる。
一言で言えば、「ザ・お調子者」な連中が集結している訳ですが、その光景はまさに映像作品や雑誌などで目にしていた通りの腕白小僧ばかり。

そんな「雰囲気」タップリの中、遂にこの場に来たんだなと感慨に浸りつつ、ボックスオフィスで当日券を入手。

探すと当時のチケットが手元にあった。
月日のせいか、印字が薄まってしまい、目をこらしてギリギリ読める程度。

イメージ 2


このステープルス・センター公演は、$10。
ついでに、ホーム・ディーポ公演は、$20。
なんつー安さだ。


それで、開場待ちで周囲の様子を観察しつつ、入場する前に一服している時。


入り口付近で大騒ぎしてたラティーノ達(以下、ラ)から、突如としてROCKSTAR ENERGY DRINKのシトラスパンチ味が手渡される。

イメージ 1


思わず手に取ったものの、こっちに来てから二回ほどこのテの詐欺まがいの「小銭かせぎ」に引っかかっているので、念のために確認。


ラ「いよぉー!コレあげるよ!」

脈略も無く、急に接近してくる若者。
そこへエナジードリンクを差し出してくる。

俺「(やべ、取っちった…!?)…コレ何?いくら?」

目の前で手渡され、反射的に手に取ってしまうが。

ラ「ああ、いらないよ!さっきタダで配ってるの沢山貰ってきたんだけど、余っちってさ!」

ラ2「こんなに飲まないしな!」

俺「ああ、そうなんだ。ありがと」

ラ「qあwせdrftgyふじこlp@;!!」←テンション激高。

俺「ハハハ。(ワカンネ)」


どうやら悪いヤツらでなかったらしい。


大抵のエナジードリンクってアレな味なんだけど、コレはほんのり柑橘系で意外と美味しかった。
オヌヌメ


当日の競技内容としては、スケボーのBIG AIR、そしてフリースタイルモトクロスのMOTO X・ベストトリック。
要するに、一発勝負のトリック合戦の二本立て。

その為、このアリーナの中には、スケボーの巨大なランプとモトクロスのジャンプ台が2列、並行して設定してある。


で、肝心の試合内容はと言うと、スケボーのビッグ・エアは覚えている限り、ボブ・バーンクイスト、ダニー・ウェイ、ジェイク・ブラウンの3人が上位争い。

この時、初めてビッグ・エアを観たのだけども、いざ目の当たりにするに、引く様なスピードと高さを飛ぶ姿は、見ていて強烈なインパクトがある。

一体、どんな脳ミソして、どんな育ち方すればあんな芸当が可能になるのだとは思うが、あれこそ「環境が人を育てる」を地で行ってるんだなと。
実際、この手の海外勢は、スポーツにしろ音楽にしろ何にしろ、相当に若い頃から始めた連中が多い。

ここ数年で、日本も異常に上手いキッズだらけになってきた訳だけど、やはり幼少期から慣らしているのは、絶対的な強みでもある。


その最中、ダニーが着地に失敗。
コーピングに引っ掛かり、前のめりにボトムへと叩き付けられてしまう。

当時の映像を発見。
https://youtu.be/FBUkVg-tPqw
YOUTUBEの埋め込み方法が良く分からないので、一先ずこの方法で貼ります。

これには、会場内も「Oh,My…!!」と、どよめきが響く。
僕は丁度、高さを示すゲージの真横に陣取っており、この映像の一連の光景を目撃していたのだ。

関係者が一斉に詰め寄るが、本人は完全に意識を失っており、反応が無い。
そこで救護措置を取る為、一旦場外へ搬送されて行く。

ここからは記憶が曖昧なのだが、この後は確かダニー抜きで大会は続行されて行くのだが…。


暫くの後(30分弱くらい)、なんと奇跡的に試合に復帰。
なんつータフさだ!

しかも、それで2位のシルバーメダルとか、あのアクシデントからは想像もつかぬ好成績。
まさにバケモンである。

ちなみに、この大会当時の成績(リザルツ)は以下で確認出来ます。
http://www.justme.ws/articles_post.asp?id=206945


また、この後で〆として開催されたMOTO Xも、KYLE LOZAがとんでもない大技きめて、会場内がわれんばかりの拍手と口笛に湧き、スタンディングオベーションが起きる。
https://youtu.be/vnpO6ewfkAc

このトリックの名前が、どうやら「Electric Death」だか「Electric Doom」なのだが、どちらが正しいのか。
いや、そんな事より、実際に目の前で見るととんでもない緊張感がありました。

この大技にて彼は完全勝利、見事に優勝をかっさらう。
そして、2位に故ジェレミー・ラスク、3位にトッド・ポッターのMETAL MULISHA勢が続く展開でした。


こうして初日は終了。

この日は夕方16:00からの公演であった事もあり、割とサラリと見終わったのであった。



次回は、8/2のHome Depo Center公演の思い出。

また無駄に長い旅日記の予定になる予定。


では、また、CUL。