地味にシリーズ化した、X-GAMESの思い出話。
前編
後編
今回は、観戦の感想とは少し趣向を変えて、別の側面のお話し。
要するに、いつもの余談シリーズですが…。
とりあえず、ヤフーブログの機能上、一度に纏めるのは難しい様なので、数回に分けてアップする予定です。
さて、本題に参りましょうか。
とにかくも、これだけ巨大なイベント。
そこには、色々な背景が繋がっている訳ですが、この記事では、X-GAMESのオフィシャル・プログラムの広告から見えるスポンサー事情。
それに纏わる、アレコレについて触れてみようと思います。
たかがプログラム。
しかし、それはそれで面白く、良く見ると意外な発見があるかも知れません。
ちなみに、内容の日本語訳はかなり意訳である場合があるので、「ふーん、そんな感じか」程度に読んで貰えればと思います。
また、これは2008年当時の物である為、現在とは状況が変化しているであろう点も、先にご了承下さいませ。
して、これが今回のイベントプログラム。
会場内で無料で配布している物。
記憶が定かでは無いけど、確か関係する場所でも事前に入手出来たはず。
表紙のライダーは、ネイト・アダムスと記載されている。
この表紙にある「LA WEEKLY」とは、主にロサンゼルス全域で毎週配布されている、フリーの地域情報紙。
http://www.laweekly.com/
日本で言う、「ぱど」や「ぴあ」と、地方新聞が合わさった様な内容の紙面が特徴。
近隣で開催されるイベントやトピックの大半が網羅されているのだが、その他の記事は、ほぼ新聞に近く情報量が段違い。
中には、BLACK FLAGのヘンリー・ロリンズのコラムなども連載している。
また、少し離れた地区のオレンジカウンティには、「OC WEEKLY」、またサンフランシスコにも「SF WEEKLY」と言う関連紙が発行されています。
これらは、街角の色々な場所(バス停とか駅前)に設置してある、専用ニューススタンドみたいな箱に入っているので、簡単にタダで入手可能。
ネットよりも内容が纏まっているので、情報収集には相当に役立つ便利アイテムです。
もし、現地に行かれた際は、確実に入手しておきましょう。
そして、このプログラムは、折り畳み式で結構なページ数がある。
それでは、中を広げてみよう。
表。
基本的にスポンサー広告が中心。
裏。
こちらは会場マップと、スポンサー広告。
会場内マップ全図。
見た目には伝わり難いですが、サマソニと同規模の会場と思ってもらえれば、大体合ってます。
もう少し細かく見てみよう。
これはタイムスケジュール。
4日間てんこ盛り。
関係者以外の一般客で、全部見た人ってどれだけいるんだろう。
あと、これを読み返して気付いたのだが、どうやらステープルス・センターとホーム・ディーポの他に、LA Liveでも開催されていたんだなと。
ちなみに、LA Liveはステープルス・センターと同じ位置に隣接する、やはり多目的施設です。
何故か海兵隊の兵器?の紹介。
人呼んで「無人機雷探知犬」だそうな。
要するに、海兵隊になればコレを使って誇り高き仕事が出来るよ、やらないか?と言いたいらしいです。
現地の大きなショッピングモールの一角にも、軍隊の出張所があったりして、とらばーゆ的な活動をしています。
日本なら、自衛官募集の広告が出る様な意味なのだろうけど、それはそれで色々と物議を醸す事になりそうなご時世ではある。
こちらは、テレキャスト、つまりテレビ放送のスケジュール。
どうやら試合のあったその日に、ESPNで中継しているみたいです。
※追記:表紙にある通り、ABC放送も中継している様です。失礼致しました。
そこはESPNがX-GAMESの主催者である分、フォロー体勢は万全。
いつ放送するかはしっかり教えてくれる訳ですね。
また、ABCとも合同している辺でも、かなり厚い放送体勢を敷いている事が見て取れます。
これはBMXフリースタイルだけど、画像のライダーは誰だろう。
何故か、名前の記載が無い人もいる。
最終日はスケボー、そしてこのラリーカーが中心でした。
詳しくないので上手く触れられないが、DCシューズ創業者のケン・ブロックと、モトクロスでお馴染みのトラビス・パストラーナが二大巨頭と言う印象。
現地のメディアでも、二人の扱いは別格と感じた。
車のメーカーはスバルで、車窓にもカッティングが貼られている通り、ケン・ブロックが乗っているのでしょう。
で、そのラリーのスポンサーであるSUBARUの広告。
車種は「インプレッサWRX」と記載されている。
所で、この「Buy stock in rubber」なるキャッチコピーの意味が良く分からない。
つまり、どゆこと。
個人的な感想では、スバルはアメリカ市場の中では少数派なイメージ(少なくとも、LA周辺ではあまり見なかったので)があるけども、近年は北米で業績が伸びているとも聞く。
実際、熱心でコアなファンが存在しているそうで、確かに日本でもスバルユーザーは拘りが強いと言うか、一途で頑固なイメージがある。
この広告の末尾にある、「愛、それがスバルを作る」なんて謳い文句にも、そんな彼らの支持の厚さが反映されている様に見えます。
あ、と言う事は、このコピーにある「Rubber」って、「Lover」にかけてあるのかな。
多分、そんな気がする。
これは二つの広告が並んでいる。
左半分は、ESPNの大学スポーツ専門チャンネル、その名もESPNU。
「U」はユニバーシティの頭文字かな。
スローガンは、Never Graduate。
スポーツ、ゼッタイ辞めへんでー、と言う事か。
右半分が良く分からないけど、どうやら「ACTIVE」が会場内で開く、ショップイベントの告知らしい。
ここで言うアクティブとは、サンタモニカ中心街にある、横ノリ関連に強いショップを指しているはず。
アパレル等が充実していて店内も広く、セレクトショップ感の強いスタイリッシュな佇まいのお店です。
こちらは、協賛各社。
主にテレビ、ラジオの放送各社やメトロ公社、そしてご存じパウエルからディッキーズなど。
民間から公営まで、いずれも大きな組織である。
実際にCMを視聴した訳では無いのだけど、恐らく日本で言えば、「ニッポン放送協賛」や「BayFM主催」の様な形でスポットCMを流していたり。
あるいは駅で広告(アド)を貼るなどで、宣伝に協力しているのでしょう。
「マーケティング・パートナー」とあるので、持ちつ持たれつと言う訳ですな。
「キレテナーイ」カミソリでお馴染み。
https://youtu.be/1m2EUFF5El0
シックの広告。
これはやたら高機能なカミソリで、本体にバリカンまで仕込んであるらしい。
このRyan Nyquistなる方を全く知らなかったのだけど、ベテランのBMXライダーとの事。
どうにもこのX-GAMESに合わせて特設サイトを開設し、この画像にあるヒゲから選んで投票を行い、最も得票数の多かったスタイリングで、彼が当日現れるらしい。
ある意味、芸人並みの遊び心に溢れた企画である。
ついでに以前、ニキビ予防でお馴染みプロアクティブのCMにも、スケーターのライアン・シェクラーが出ていたけど、お肌ケアとライアンと言う名前には何か縁深いものがあるのか。
などと、在りし日のVOW編集長的なコメントを挟みつつ、次回へ続きます。
では、また、CUL。