CULrides カルライズ

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X-GAMES14のプログラムから見る、アレコレの話 パート2

前回から引き続き、プログラムのお話です。

パート1

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では、更に内容を見て行きましょう。



この大会における、観戦の注意事項など。
とりあえず、事前に読んでおきなさいとの事。

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割とハチャメチャで自由そうに見えるアメリカでも、クラブやイベント関連のルールは厳しい傾向にあります。
特に、持ち込むアイテムや身に付けている物が制限に引っ掛かると、即ボッシュートか「帰れ」と突き返されてしまいます。

その辺はテロ対策であったり、あるいは乱闘などの騒ぎが起こりやすい土地柄である分、余計に厳しくなった背景があるのでしょう。

従って、日本の感覚のまま何も知らずに行くと、現場に着いてから困る事もある。

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注意事項の細かい内容を記すのは骨が折れるので、気になる人は画像を見てね。
細かくて判りづらいとは思いますが…。


ニューバランスの広告。

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これは普通のランニングシューズの広告だけど、近年になり、ニューバランス・ヌメリックなるスケートシリーズが登場。
もしや、この2008年の時点から計画していたのだろうか。
そう思えば、実際の商品開発に年数を使った話は良く耳にする所。

これは一応、右下に「FINISH LINEで入手を」みたいなメッセージがあるので、恐らく2社のコラボ広告なのかも知れない。

このフニィッシュ・ラインは、スニーカーを中心としたスポーツ用品の大手チェーン。
大抵、ショッピング・モールのテナントで入っている事が普通で、スポーツ・オーソリティーなどの大型店と違い、アイテム数をスポーツスニーカーやウェアなどに限定した、整然として清潔な店内です。

そういえば、90年代は別注モデル(他にもチャンプスやチャプターもあったね)も多く出していたので、当時のハイテクスニーカーブーム世代には馴染みのある名前でしょう。


こちらは、モトクロスの放送スケジュール。

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画像のライダーを見るに、記憶が確かならこのスーツの色と、Metal Mulishaとエトニーズのデカールが貼ってあるので、多分ブライアン・ディーガンではないかと。
間違えてたら教えて!goo。


コレは一目では良く分からないけど、実はTACOBELL(タコベル)の出店を知らせる広告。
要は、屋台が出るよと。

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現地にはタコベルの他、デルタコ(Del Taco)にエルポロロコ(El Pollo Loco)と、メキシカンファーストフードの三大チェーン(個人的見解だけど)の店が至る所にある。
取り敢えず、安い単品メニューが多いのが特長。
この辺には、よくお世話になりました。

タコベルは昔、日本にも出店していた事があるそうなのだが、近年になり再上陸。
更に、一度は撤退していた他のファーストフードチェーンも、再出店する話題を耳にする事が増えたけど、何やら再上陸ブームみたいな流れが来ているのだろうか。

どうでも良い話ではあるけど、現地アメリカ在住の人によると、「チェーン店のメキシカンでは、理解した事にはならない」と。
本当の意味でのメキシカンフードのレストランに行けば、その認識が変わるとも言われる。

確かに、小さい個人店のファーストフード店で食べたタコスは、ソフトなトルティーヤがふんわりしていて、フィッシュやポテトにフライドシュリンプなど種類も多く、かなり美味しかった記憶が。
うーん、それなら一度現地のレストランにも行っておけば良かったなぁ、などと思う昨今。

いや、別にチェーン店にケチ付ける話では無いんですけどね。
あくまで、家庭料理的な店とは違う感覚と言う意味です。


こちらは、スケートボードの放送スケジュール。
画像のライダーは、スノーボードでお馴染みショーン・ホワイト。

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彼は器用なもので、このX-GAMES 14でもスケボーのバートに出場。
見事に銅メダルを獲得しています。

と言うか、このシーン自体「掛け持ち人口」がかなり高くて、アレも出来るしコレもやるなんて人がゴロゴロいる。
しかも、何故か好成績だったりして。
これがスポーツ大国の底力なのか。


またESPN
と思ったけど、「EXPN」とある。

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X-GAMES14を完全にカバーするとあるので、特設サイトなのかな。
少し調べた範囲では、現在は無い様だ。
ライダーは、やはりショーンぽい。


こちらも二つ並びの広告。
左半分はディズニーランドのなんだけど、ここもスポンサーなのだなぁ。

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これも初めて知ったのだけど、実はESPN自体がディズニーの傘下であるとの事なので、当然ではあるのだろう。

ちなみに内容は、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークに出来た、「トイ・ストーリー・マニア」と言う新しい4Dアトラクションのお知らせ。
どうやら、現在も運用中であるみたいです。

最近はミニオンズが流行りだけど、この当時はトイ・ストーリー絡みが中心でしたな。

その右半分は、またしてもESPN
そこは主催者であり、この大会全体の放送をフォローしているので、広告は多めになるなのだろう。

内容は、X-GAMES専門の携帯電話サービスの案内。
要は、ケータイでインフォメーション見れるよと。
一昔前の、iモードみたいな感覚でしょうか。


これは、ESPNでは無く、タイム・ワーナーのケーブルテレビ。

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日本で言う、J:COM的な会社に近いのかな。
とにかく、回線の速さと画質、そして柔軟性の高いサービスが売りの様です。


またまたESPN
なのだが、実はこれはV-Foundationと言う、ガン発見に関する財団の活動を知らせる内容。

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もし、このキャッチコピーを訳するとしたら、「負けんなデッキ運動」と言った所か。
アスリートやアーティストがデザインしたデッキを、この日時からe-bayで売り出し、ガン発見活動のドネーション(寄付金)に充てる様です。

ここ数年、そして先日のある有名人に関する出来事を見ても、このガンの早期発見と言う話題が、日本でも一般化している事は間違いない。
所謂、リボン活動が代表的なベネフィットの形であるけど、こうして大手放送局がアーティストの作品をオークションにかける活動もまた興味深い。

日本ではそこまで馴染みのある手法とは言えないと思うんだけど、何となく今後はこの流れが発展しそうな予感もする。

実は、僕の身近でも数年前に、先の有名人の方とほとんど同じ出来事が起きていたのだが…その話は今は置いておこう。


マクセルの広告。

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このライダーが誰かは不明。
とにかく、「マキシマムなパフォーマンスのマクセル」と言った所。


何故か、スコーピオン・キング2の宣伝。
つまり、この大会はユニバーサルが提供しています、と言う事か。

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同じ大会にディズニーとユニバーサルが同居しているのは、何となく不思議な印象を受け無くもない。
あくまで日本人的な感覚で言うと、1つのイベントで同業者(特に大手)が広告を出すシーンをあまり見ないし、バチバチに競合しないのか気になる所ではある。

いや、別にこの2社の仲が悪いなどとも聞いた事が無いし、よく見れば他の放送局も複数社が参加しているのは、前回をご覧の通り。
むしろ共存と言う意味では、案外これが理想的な在り方なのかも知れない。


これはエッジと言う、所謂ヒゲソリのシェービングフォームで有名なブランド。
もしかしたら、知ってる方も多いのでは。

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フーターズ風のルーギャーが泡汁ブッシャー。
確か、テレビCMもこんな具合だった様な。
所で、フーターズって行った事無いけど、面白いのかなぁ。

前回のシックの広告でも判る様に、アメリカ人のヒゲに対する拘りは半端では無い。
また、スキンヘッド率の多さ故か、頭専用のシェーブクリームも色々とあり、その「手入れ」にも抜かりが無い。

ヒゲとスキンヘッド(僕はスキンでは無いけど)に理解があると言うのは、この日本では羨ましい環境に感じるのだけど、皆さんは如何だろうか。

個人的には、これらが1つのスタイルとして世間的にも理解が広がれば、もっと面白い世の中になると思うのです。
要はその人のキャラとか、トータル的なイメージの全体像が似合って「成立」していれば、実はそれはそれで正解なんじゃないかと。

そんな多様性を受容出来る環境が広がれば、ルックスについて無駄な神経使って気を揉む事も減るだろうし、誰もが普通に過ごしやすくなれる環境にも繋がるはず。

それに、色々なスタイルが混ざればこそ、もっと新しい価値とか発想が生まれる土壌も育まれるのでは無いか。


などと、このスポンサー広告を見て、つくづくそんな想いを廻らせてしまうのです。

て言うか、ただのシェービングクリームで、よくもこんなに話が延びたな。



そんな、マイノリティの気持ちを代弁出来たのか、そうでも無いのかよく分からないまま、次回へ続く。


では、また、CUL。