CULrides カルライズ

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オクトパす① ロストの「先」

昨年度に釣りを再開し、ライトゲームを中心に何度か釣行。

苦戦しつつも狙いのメッキ等をゲットするに至り、何とか結果に繋げる事が出来ました。

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それで、その後もチョコっと続けていた節があり、年末には釣り納めも済ませていたりする。
ただ、食べ蒔きプロジェクト等で時間が割けなかったので、記事には記さずにいました。


そこで試験的に行っていたのが、表題の「タコ釣り」。


どうでも良い話ですが、近年の釣り業界などではタコ釣りを「オクトパッシング」などと呼ぶらしいのですが、当ブログではセンテンスを短く、「オクトパす」を採用してみた次第。

本当にどうでも良い話ですね。


それで、これまではエギングのゲストで掛かったとしても小さい個体が多く、また数も延びる訳では無かったので、希にしかキープして来なかった。

しかし、昨年度の記事にて、「エコギアのグラスミノーSを搭載したジグヘッド」のズル引きにタコが掛かった事で、かつてジェット天秤にも抱きついて来た思い出が甦る。

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と同時に、久しく活きダコを食べていない事を思い出し、急に無性にあのプリプリとした食感を味わいたい衝動にかられる。


そこで、エギやジグヘッド、ましてジェット天秤にも抱きついてくるタコなら手軽に狙えるのではないかと思い、テストがてら手持ちのタコ仕掛けで近隣のスポットを探索。

すると、思いのほか釣れるらしい事が判明。


そのテスト中に釣れた一杯。

イメージ 1


これ以外にも小型ながら複数ゲットし、結果は上々と言えた。


ちなみに、画像にある仕掛けは、カニのソフトベイトがセットされたタコテンヤ。

イメージ 2


かれこれ10数年前に新品を購入したまま使わずにいたモノだが、フックが錆びてナマクラ化していたのでシャープナーで研いである。

更に、同じく十数年前に少し使っただけで長期間保管していた、タコベイトを纏ったタコジグ、そしてエギのアゴリグでも釣果が得られた事で、次第にパターンが判明。

その結果、仕掛けによる明確な差異は殆ど感じられず、「海底で生命感を演出さえ出来れば何でも良いらしい」との解答に至る。


これまでは例年、冬から春まではターゲットが激減するので、個人的にシーズンオフとして釣りをしないでいた。
また、タコ釣りのシーズンについて調べてみると、どうにも釣魚図鑑では夏場が良いとされ、基本的に「冬場はオフ」と言う解説が主の様である。

しかし、過去の釣り雑誌において、「冬場のターゲット」として特集が組まれているのを何度か拝見しているので、まるっきりハズしている訳でもないらしい。

恐らく、実際には他の釣魚と一緒にシーズンオフとなるのだが、それでも「手堅く狙える」のが実相なのだろう。


上記を踏まえるに、冬でも条件次第で成立するのは確かな様に思える。
しかも、ポイントに居れば早い段階で結果が出るので、チョイと出掛けてチャッチャと切り上げられる所も嬉しい。

そんな経緯もあり、年末あたりからは完全にタコ釣りにシフトしていたのでした。


ただ一つ、タコ釣りで大きな問題となるのが、ズバリ根掛かりが多い事。


いくらラインの感度を頼りにタイトに攻めたとしても、サイトでボトムを確認しながらでも、不意に何かしらの障害物に引っ掛り、結局ロストするシーンが度々発生してしまう。

実の所、現段階までにテストした仕掛けの大半をロストしており、手持ちの戦力が心もと無いのが正直な話。
何しろ、上記のテンヤもタコジグも、何度か危ない根掛かりを切り抜けた挙げ句、結果的に全滅してしまったのだ。

ハッキリ言って、このロスト率の高さは考えモノである。


何故、先述の十数年前に買ったタコテンヤが新品のままだったかと言えば、「根掛かりさせたくないから使わずにいた」為だったりする。

また、過去に数年間釣りを「辞めていた」時期があるのだけど、その原因も「根掛かりするせいで釣り自体に嫌気がさしたから」と言うのが大きなウェイトを占めていた。

要するに、モチベーションまでロストしていたのである。


大体、釣行の度にロストしてはコストが嵩む。
しかも、これでは資源のムダも甚だしく、ましてや環境に良いはずが無い。
この対策無くしては、釣行すら躊躇されるのが正直な感想であろう。

恐らく、この記事をご覧の諸兄も、同じ様な問題で相当ウンザリされたご経験があるはず。
そして、これはボトムを探る釣りの全てに共通する課題とも言える。


この問題を根本的に解消するには、釣りをしない事が一番である。

しかしながら、今更まるっきり全否定しても解決にはならないし、開き直って言うなら、絶対にロストしない釣りは存在しないとさえ言えるのが実情。

釣り人に出来る事と言えば、「ロストしない為の工夫」を凝らす程度ではなかろうか。


人間が文明的な活動を行う以上は、必ず「副産物」が発生するのが常。

しかし、始めこそ単に釣りをするだけだったはずが、いつしか専門性とか回数とか狙いが肥大化するほど、副産物も多くなるジレンマを抱える事となってしまうのだ。


ただし、それら活動の中で、「環境と趣味の妥協点」を探るのも、また当事者に課せられた役目ではないかとも思う。

近年よく言われる「サスティナブル」であるとか、「エシカル」などの言葉は、そんな副産物を減らす為の妥協点を探る中で確立された概念と言えるはず。

かつて釣り業界でも、生分解性ワームやラインが出ていたが、あまり主流とならなかった所を見るに、もしかするとセンスが早すぎたのかも知れないし、それだけでは何かが足りなかったのかも知れない。

となれば、世の「潮流」次第で、再び盛り返す可能性は有り得る。


そこで、このロスト問題を何とか「相殺」する様なアイデアがれば、釣りにおける長年の課題について何かしら解決の1つにはなるのでは無いか。

つまり、ロストして消費する一方では無く、「ロストしたモノから別のモノを生み出す」事が出来れば、プラマイを限り無く減らせるイメージである。


まぁ、全くもって釣り人ならではのエゴと詭弁が全開の奇麗事ですが、無策であるよりはマシと言う事でご勘弁頂きたい所。

先ずは「アイデア出し」から始めて行けば、また別の良いアイデアに繋がる可能性はありますからね。


そんな折、とあるスポットにて起きた出来事を切っ掛けに、「果たして役に立つか謎だけど確かに使えるであろう閃き」を得るに至ります。


果たして、その閃きとは一体何なのか。

タコ釣りの話からやけに哲学的な話にズレ込みつつ、次回に続きます。


では、また、CUL。