そのざっくりとした概要としては、「財政難による間伐の滞りを解決する為、資金力のある民間業者を参入させて積極的な利用を促進する」のが主な目的となる。
要するに、かつて造林された山の材木が「適期」を迎えたものの、その間に拡大した安い輸入材の煽り受けて国内産のコスト負担が増大したので、ならば経営力のある所に使ってもらおうよ、と言う話の様である。
しかし一方、伐採後の管理については、その業者の裁量に委ねる側面が強く、伐採エリアの植林など「再生」に関して現段階では特に明確なルールが定められている訳では無い。
確かに、樹木は伐採するより育てる方が遥かに時間を要するし、その間の手入れによるコストもかさむのは事実。
かつての国策ならいざ知らず、民間の資本任せでは採算が取りにくく後手に回る事になるだろうし、ハッキリと言えば放置した方が実入りが良いのは間違いないだろう。
それ故、放置による禿げ山化や、保水力の低下に伴う土砂崩れの増加など、結果的に林野の荒廃を招くのではないかとの懸念が残される状況となっている。
ただ、このニュースに関連した報道を見てた感じるのは、何れも法案に対する「揚げ足とり」や「重箱の隅を楊枝でほじくる」話が中心である事。
それは無論、疑問点や懸念を解消する意味で必要な作業であるのは確かなのだが、どうにも同じ議論でグルグル停滞している様に思えてならない。
そう、本来ならこの問題への「解決策」について、もっと議論されるべきだし検討する必要があるはずなのだ。
そこで僭越ながら、この記事では僕が個人的に考える解決策について、自らの実体験などを基に閃いた事を一方的に披露して参ろうと思います。
もっとも、基本的には単なる思い付き先行であり、中には「もうやってるよ」と言った内容も混じるかとは思います。
しかしながら、その辺は一切無視して、この記事ではあくまで「持論」を中心に展開致します。
もちろん荒唐無稽な話をするつもりもなく、現実的かつ実現性の高そうな方法を中心に記して行きますので、もしご興味がありましたら最後までお付き合い下されば幸いです。
🌑植林のカギ🌑
さて、伐採後の再生・管理に関する課題としては、以下の要点が挙がる。
・再生するコストを抑えられるか。
・苗木を幾つ確保するのか。
・苗木はいつ誰が植えるのか。
・その後はどうやって管理するのか。
概ねこれらが焦点になるかと思います。
当然ながら、これら一連の流れを一昼夜で解決するのは不可能であるし、育てるには絶対的な時間の長さが必要になってしまう。
仮に、それらを業者任せにしても手が回らなくなるのは目に見えている訳で、それこそ苗木を育てるスペースも、植林する人員も膨大となる。
つまり、どちらにせよ物理的、時間的、資金的な問題が残されてしまうのだ。
だが実は、それらの解決するにあたり、1つの希望が残されている。
それが、「小学校」。
そして、「期間」と「人数」。
そう、この日本の義務教育の中に重要なカギがあると考えられるのです。
いや、こう書いてしまうと即座に、「子供を労働力にするのか!?」であるとか、「大人の都合を押し付けるな!」と言った非難が出て来るかと思います。
しかし、違うのです、全くそう言う意味では無いのです。
その真意を述べるとすれば、「ついでに少し手を貸してもらう」だけ。
これで大幅に解決が早くなるだけでなく、この「ついで」にこそ最も重要な意味があるのです。
然るに、ここから予想されるフローを記してみますので、どうか最後まで読んで頂きたいのです。
次回、その具体的な手法について触れて行きましょう。
では、また、CUL。