別に上手くも何ともないが、地味に練習している時があるスケボー。
友人に誘われて始めてから5年ほど経ったろうか。
しつこい様だが上手くも何ともないし、いまだ初心者の域を出ない有様。
滑る度に、その難しさに絶望してしまうシーンなどしょっちゅうなのだけど、反面、小さな技でも出来た時の喜びはひとしお。
ある意味では不意にやって来るこの感動があるからこそ続けている部分ではあります。
斯様にて万年「コソ練」派のアタクシ。
スキル的な話は若年齢から始めた人や身体能力に優れた人に任せておきませう。
こんな中で、やり始めて暫く経ってから気付いたのが、想像以上にウィールの消耗が激しい事だった。
普通のプッシュでも、それなりに距離を重ねればいつの間にかツルツルになっていたりする。
それこそパワースライド系の動きを続けると、あっという間に削れ上がってパンクしてしまい、余計に交換サイクルが早まってしまう。
故に、ウィールの店頭価格が概ね1セットあたり¥4000~7000である事を考えると、実際はかなりコストのかかる遊びだと言えなくもない。
と言うか、そもそもデッキやトラック自体がそれなりに良い値段するだけに、これらを含めて消耗品とするには些か抵抗を感じるのが正直な話でありましょう。
もっとも、マジになる程に道具の消耗が激しくなるのは、どんな事柄に関しても言える事ではある。
結局の所、スケボーもまた然りと言う訳です。
従って、必然的に?交換サイクルを減らす意味で、取り敢えずモノの「限界」まで使い倒してしまいたくなるのも人の性ではなかろうか。
その「やり過ぎ」の一例。
「リサイクル品のサルベージ スニーカー編 その3 使う前の一工夫」
てな訳で、粘って使い続けた結果が以下のウィールでござい。
大体、週1~隔週くらいの少ない頻度で、一度に数時間ほど練習してを繰り返し、約1年が経過した様子。
もはや削れてチビた消しゴム状態。
むしろ、よく持った方か。
ウィールごとに削れ具合いが異なるのは、乗る時の「クセ」が出るからでして、バイクや車のタイヤで言う「段減り」の様な感じ。
いわゆる偏摩耗です。
新品と比較すると一目瞭然。
確か記憶では、この古い方のウィールはBONESのヤツ。
商品名(シェイプとか)は忘れたけど、硬さは99Aで52mmだったはず。
試しにメジャーで計ってみたら、それぞれ直径約38~40mm。
数値的には、たったの1cm程しか削れていない事になるけど、外見上ではかなり差がある。
つまり元々は横にあるスピットと、ほぼ同じスペックだった事になる。
我ながら良く使ったもんです。
ここまで使うと逆に、新品に履き替えた時の違和感が凄い。
やけに目線と重心が高くなって、プッシュのスピードが早いのなんの。
まぁ、それが本来の姿ではあるけども。
余談だが、このスピット・ファイアのウィールは友人のメリケン土産。
プライス・ラベルは剥がれたけど、価格は大体、日本での店頭価格の半額ほど。
うーん、やはり本国だけあって流石に向こうの方が安い。
当然、貰えたのは嬉しい事この上ない話です。
ありがたやありがたや。
ちなみに、このチビたウィールでは衝撃に耐えきれなくなったのか、オーリーの練習中に着地した途端。ベアリングが破損。
シールドが吹き飛び、リテーナーは砕け、ボールが方々へと散って行く事に。
色々漁っていたら残骸を発見。
どうでも良い話だけど、スケボーのベアリングも消耗品にしては高過ぎる様な。
プレシジョン(精密)な製法なのは解るけど。
どうせ高いならダイワの防水耐久テクノロジーを凝縮した「マグシールド」みたいなベアリングにして、「100年変わらない回転」みたいな具合いにならないものか。
釣り人しか伝わらないネタ乙である。
更に釣りに絡めた話をさせて貰いますと、ベアリングに注すオイルはシマノの「リール用オイルスプレー」を代用していたりします。
このオイルと同じくグリスもスプレーが存在していて、大体セットで¥1800ほどの価格。
ダイワはもう少し安い模様。
一応、用途の欄に「ベアリング」とあるので、大丈夫かなと。
粘度は低くサラサラ。
リールの隙間に注す場面が多い事もあり、スプレー式は便利。
ただ、ノズルを強く押さえると一気に出て溢れてしまうので、シールドの隙間にごく一瞬だけシュッと吹けば十分です。
現状、その効果については良く判らないものの、割りと普通に使えているし、スピードも特に変化は感じない。
尤も、そこまで高いオイルを使う必然性は無いかも知れませんが、僕はたまたま手元にあったので流用している次第です。
無論、使用に関しての保証は致しませんが。
最後に何となく無駄に重ねて立たせてみる。
所で、使い終わったウィールって他に使い道が無いものだろうか。
デッキの再利用は数あれど、ウィールの再利用って殆ど聞かない様な。
以前、使用済みウィールと新品のデニムを一緒にドラム式洗濯機にかけて、「ウィール・ウォッシュ」にする。
みたいな加工があったけども、結果的にウィール自体は残る訳で。
あと、SATORIが使用済みウィールを削り出してコアにしたリサイクル・ウィールを出しているそうなのだけど、そう何度も使い回せるものなのか気になる所。
それが可能なら、割りと理想的ではある。
取り敢えず現状は画像にある「ダルマ落とし」が、手っ取り早い「落とし所」か。
綺麗に磨いて、形を整えて、リペイントすれば子供のオモチャにピッタリみたいな。
お部屋のインテリアとしてもどうぞ。
いや、一体何の話だ。
などと再利用については置いておき、使い切った感のあるウィールはこれにてお役御免。
実の所、今現在はSATORIの53mmを装着していて、まだ新品のスピットは使う予定が無い。
ただ何にせよ、新しいウィールに履き替えれば気分一新は間違いない。
友人のお陰で暫くは予備については安心である。
ありがたやありがたや。
おまけシリーズ。
今回の記事に合わせて、無駄にイラストを書いてみた。
「考えるな、車輪だ」
見たまんま「リー的な意味」で。
まぁ、それだけなんですけどね。
では、また、CUL。