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リサイクル品のサルベージ スニーカー編 その3 使う際の一工夫

前回は見事、リフレッシュを果たしたVANSはローキャブ氏。

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その1 

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その2

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丸洗いを終えて、防臭処理も完了。
ちょっとした不具合(ヒビ)も問題ない程度で、シューグーにて補修と強化を施し耐久性を与えました。

リサイクル品も基礎的なメンテをする事で、見た目も使用感も申し分無い状態へと回復。
ここまでやると、早くも使うのが楽しみでもあります。

あと、必要そうな作業があるとすれば、防水スプレーを吹き付ければパーペキか。
まぁ、それは特に言う所が無いので、今回は省きます。


しかし、それだけで終わっては勿体無い。
ここまで来たら、もう一手間加えてみたい所。

そうする事で、更にスニーカーの性能が引き出され快適に変貌するかも知れません。

今回はモノの機能を活かす為の、「応用編」に参りましょう。



さて、状態は良好だったとは言え、経年劣化によりソールのグリップ力が落ちている事は避けられない。

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結果として加水分解は進行している訳だし、ゴムの油分が抜けているのは確かだ。
それによりデッキの上で滑っては危ないし、プッシュ時も踏み込み力を地面に伝えにくくなるはず。


そんなスニーカーを回復する為に、ちょっとした一工夫。
全て乾燥した後、このスプレーをソールに吹き付ける事にした。

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これは、LITEと言うゴルフ用品のメーカーから販売されている、「グリップタック」なる代物。
実はコレも、リサイクルショップにて格安で入手。
たった20mlしか入って無いのに、定価は¥1000程するらしい。


本来は図のごとくゴルフクラブのグリップに巻かれているラバーに吹き付けて、握り具合を高める製品なのだが、要は溶剤で表面を少し溶かしているらしい。

ふと、それならスニーカーのソールにも使えるのでは?
と思い、とりあえず導入。

このスプレーをアウトソール(靴の裏側のみ)の一面に、薄くまんべんなく吹き付けてみた。
恐らくだが、いきなり使うより、暫く放置して「浸透」させた方が持ちは良いハズ。
従って、裏返しにしたまま、数日間置いて置く事に。


で、その効果はグンバツ
少し乾いていたガムソール部分は、強力なグリップ力を回復。
まるで地面にミッチリと吸い付く様なフィーリングである。

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と言うか、この様に地面のホコリがくっつきまくる位だ。

それを音として表現するなら。
新品が「キュッキュワッ」だとすれば、このスプレー後は「ギュッニチャッ」。

むしろ、本当にベトつくので、吹き付けるならほんの薄く程度で良いと思う。
いやはや、こんなに劇的に変わるとは、使ってみるものです。

※ただ、外で履くと効果は一気に落ちる印象。
一応、少しは回復する程度の認識で良いかと。
そもそも、靴のソール用じゃないし当たり前なんだけども。



ほんで次に、もう少し趣向を凝らしてみたい。

個人的に昔からシューレースの結び方には小さな拘りがありまして、これまで色々な方法を試して来ました。

今は一周回って、オーソドックスな方法に戻りましたが、それでも思い付いた時にイジったりで。


そんな現在は、この様にシューレースの結び目を、レースの下に「隠す」方法を試し中。
あるいは、締め込んでから隙間に「挟む」とも言えるかな。

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これは結び目の緩み防止を狙ったモノだが、今の所、効果は謎。
使っている内に、結局は外にハミ出てしまう時があるのだけど、何となく表に出すよりはキープ時間が長い様に感じる。

着脱の頻度を考えれば、普段履きの靴で毎度結び直す事ってあまり無いと思うし、出来れば緩まずにいる方が良いに違いない。
とりあえず、いきなり解けて踏んづけてしまうよりはマシって事で。



更に同じく。

履く時にベロがズルリと内側に滑り込んでしまい、いちいち引っ張り出すのが手間な時がある。
いわぱ「チンポジ」みたいな問題だ。

それを解消すべく、この様にシューレースを通しながら、ベロの上部だけを巻き上げて固定している。

横から見た図。

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裏から見た図。

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時にはこんな風に、捻ったり編んでみたり。

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レースがチョイ長いなって時の、最後の調整にも使います。


これは相当以前からやっていて、比較的に効果アリ。
一昔前にもワザとベロを見せる履き方が流行ったけど、こちらはオシャレでは無くて常用時の快適性を重視。

若干、くるぶしの固定が甘くなるけど、その分だけ爪先側からキッチリ締め込めば大丈夫。
履く時にズレにくくなるし、案外激しく動いてもそうそう脱げ落ちないです。

その履き心地を例えるなら、スリッポンみたいな感触に近いかも。
ズボラ派の方にはオススメ。


凄く細かな部分だけど、こんな楽しみ方もアリなのがスニーカー。
結び方一つとて、少し拘るだけで履き心地が変わるし、見事に「これだ!」とハマる瞬間だってある。

皆様も、お手元にあるスニーカーで色々と試してみよう。



かくして、力わざメンテナンスを終えたローキャブ氏。
手間をかけた分だけ、今度は愛着も湧いてきたりで。

やはりクッション性のあるスニーカーは、足の負担が軽くなり気分が良いもの。
これから暫く頑張って貰う事になりましょう。


◎今回のまとめ◎

しかしながら、ここまで読んでいて、何故ゆえ中古のサルベージ品に、そんな手間をかけるのか?
と見る向きもあろうかと思う。


何度も述べている様に、個人的にはスケシューに限らず、どんな道具であれ「どうやって使うか」を最も重視していて、前年式であるとか中古であるかは別の問題とも考えている。

そりゃ、最新式の新品の方が何かと優れているのは百も承知な訳ですが、それと「内容」はまた別の話。
その「機能」や「パーツ(素材)」に注目すれば、現在でも十二分に通用する製品は多い。
何せ、当時は「最新式」として発売されていたモノですし、それで通用していた訳です。


また、実は何の問題も無く使えるモノと判れば、それに「見合った」シーンでの活躍が可能になります。
むしろ、ユーズドだからこそ、気兼ね無くアレコレ試したり、思いっきり使い倒せる側面だってあるはず。
結局は「使い方次第」で決まると言うか。

その辺は、釣りの記事にも表れてる部分ではあるかもですかね。
使ってるロッドなんて、軒並み15~20年前のモデルばかりだけど、別に普通に使えるし釣れるしで。

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竿のトップガイド修理に挑戦 前編

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後編

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その後の使用感。
まぁ、そんな高尚な話ではなく、単純に使えるアイテムは活用しないと勿体無いなって。うん。

つまり、結論として何が言いたいかと言えば。



「モノはちゃんと使えば、ちゃんと応えてくれるはずだよ」。



と言うだけの話なのでありました。


ここまでの記事が、モノを選んだり使う時の参考となれば幸いで御座います。



おまけシリーズ。



以前、練習用に使っていたオールドスクール

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最早、びんぼっちゃまも驚愕のボロさ加減。


横っ面なんか、もはや靴じゃなくてサンダル化してるし。

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ベンチレーション機能だけは最高クラス。


アウトソールもツンツルてん。

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スニーカーって履きすぎるとこうなるんだね。


我ながらのドイヒー加減。
流石に友人からも、「それはもう靴じゃない。いい加減、捨てるべき」と注意される。
ですよねー。


確かコレも、中古の美品が¥1600位だったのを購入。
暫く仕事に使ってから、スケート用に転用したんだっけ。

勿論、毎度ここまでの状態になるまで履く訳じゃないけど、この時は本当に限界まで試してみたら、こうなったみたいな。


何にせよ自分でも意味不明だが、何故か物をとことん限界まで使ってまうんだよなー。
どんだけ持つかなって。


ただ、もし、物の言葉が分かるのだとして、ここまで使い倒されたとして何と言うだろか。


「もう使えないよー勘弁してくれー」とか言われたりして。


と、「それいけノンタック」を思い出す昨今。

若い人は知らないであろうネタ乙。


では、また、CUL。