CULrides カルライズ

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超自己流修理・シューグーの巻 その1 事前準備

さて、前回は「ナイキSBらしき何か」のスニーカーを入手。

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またスニーカーをサルベージした話

culrides.hatenablog.com



使用には特に問題が無いレベルではあるものの、アウトソールの摩耗が目立つ状態。

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これを放置したまま履くのは、些か耐久力に影響がありそうです。



従って、今回はシューグーと接着剤とを使った、履く前の基礎的なメンテナンスについて触れたいと思います。

ただ表面に塗るだけでなく、「肉盛りも」兼ねての補修を施してみましょう。


※ご注意※
この修理手法は完全なる自己流であります。
一部、大丈夫か怪しい行程を含む上、耐久性も確定的ではありません。

メーカーが推奨するものではありませんので、「こんな風にやるヤツもいるんだ」と、あくまで参考程度にご覧下さい。
また、実際に行う場合も、必ず換気の良い場所で短時間に済む様に配慮しましょう。



作業にあたり、用意する道具はコチラ。



🌑万能ボンド

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いわゆる、多用途接着剤。
有機溶剤系となるので、かなりシンナー臭いですから使用時の換気はしっかりと。


個人的な選ぶ基準としては、「ゴムの成分、樹脂の成分」が多目なタイプを選んでいます。
何故なら、同じ多用途接着剤でも、実はそれぞれ中身の成分の配分に違いがあるので。


ただ、正直それが接着力にどう影響するかまでは比べた事はありません。

単に樹脂の多い方がグレードが高い気がすると言うだけなのですが、実際の所、やはり大手の有名なブランド物(特にホームセンターで販売するグレード)の方が効果が高いと聞きます。

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画像の接着剤は¥100ショップで入手した物ですが、格安系の中では比較的バランスに優れている様でした。



🌑シューグー

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スニーカーの補修ではお馴染みShoeGoo。
肉盛りのメインに使います。



🌑マスキングテープ

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接着面以外の場所を塞ぐのに使用。
また、マスキングした方が、塗布した跡も見映えが良いです。

使い勝手に関して言えば、幅広なテープの方が接着力に優れていてお勧め。



🌑樹脂のヘラ

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ヘラは接着剤を塗布する際に使用。
これが有ると無いとでは、作業効率に大きな差が出ます。


実際の所、シューグーに付属しているアイスの棒の様なヘラがかなり使い難いのは、使った事のある方なら実感する所でしょう。
コレね。

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これが木材であるせいか、接着剤が乾燥すると固着して、まともに使えなくなる事も多々ある。


しかし、上の樹脂ヘラがあれば、平均的にムラ無く塗る事が可能。
しかも、乾いた接着剤を何度でも、短時間に、指先で簡単にペリペリと剥がせるので使い勝手は抜群。
一本あれば十分、様々な接着剤に使い回せます。


このヘラ自体は、やはり¥100ショップの「エポキシ接着剤」に付属していたモノ。

参考記事
竿のトップガイド修理に挑戦 前編

culrides.hatenablog.com



恐らくですが、このタイプのヘラの材質はポリエチレン(PE)ではないかと見られます。
大抵の多用途接着剤の注意書に、「ポリエチレンには接着しません」とあるので。

他にも、「セメダイン スーパーX」等にも似た形のが付属していて同様に使えますが、ヘラ先がギザギザな物より、「ツルツル」な方が使い易い気がします。



🌑カッター
最後にマスキングを綺麗に剥がす為に不可欠。
特に言う事も無いですが、出来れば刃は「新鮮」な方が良いです。



🌑ハサミ

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こちらも、接着剤の「バリ」を切るのに使用。
出来れば、プラモデルに使う様な、尖端が細い「精密作業タイプ」が理想的。


私はと言えば画像にある通り、鼻毛とか眉毛なんかを切る用の「美容ハサミ」を代用している次第。
勿論、¥100ショップでも入手可能。

でもコレ、先のロッドの修理にも使用していて、結構応用が利きます。



以上を用意しましたら、いざ取り掛かりましょう。


一応、今回は既にヤスリ掛けに関しては済んでいるので、説明は除外します。

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コレはシューグーに最初から付属しているアイテムで、割と使い勝手が良いです。
やはりアイスの棒みたいな素材なのですが、細かいカーブにも当て易いのだ。

下準備としては、普通に表面をザラつかせる程度に磨いて、ホコリが拭き取れていれば大丈夫です。



(1)先ずは、接着面の周囲をマスキングで囲む。

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貼る際のコツとしては、出来る限りソールの凸凹の形にも這わせて、隙間無く塞いだ方が仕上りが良くなります。
当然、ソールの形状によっては難しいと思うので、そこまで厳密でなくとも大丈夫ですが。


同じく、カカトの周囲もマスキングで囲む。

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やり方は画像の様に、もんじゃ焼きの「土手」か、「ダム」を作る要領で。

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やはりソールに合わせてキッチリ貼る方が、成型において型崩れしにくくなります。


ちなみに、土手を作る際のコツとして、マスキングの「表面」を接着剤側にした方が、接着剤同士で溶着せず綺麗に剥がせます。

具体的に画像で表すと、以下の要領です。


適当な定規の片面に、マスキングを「半分」だけ貼る。

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つまり、もう半分の接着面は「のり代」みたいな感じで残す。


その半分(のり代)に対し、マスキングの接着面同士を重ねて貼り合わせる。

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これで、両面とも表裏が互い違いになっているはず(ややこしい)。


こんな感じで、予め「土手の基礎」を作っておこう。

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でもって、こうしてソールに貼れば土手きみ子の完成である。

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これで、塗る直前の下準備は完了。

次回、その2に続きます。


では、また、CUL。