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食べ蒔き二期生レポート 6月中旬・発芽継続と変態的肥料紹介

前回までに、何とかメロン、そしてゴーヤの発芽を確認。
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次第に形になりつつある二期生だが、この間は殆ど成長していないのが実情。
昨年度もそうだったが、この苗を如何に生育させて定植に耐えうる段階までキープ出来るかが、作物の栽培でも一番難しい所なのでは無いかと感じる。


そんなこんなで6月中旬であるが、結論から言えば大した進展は無く、保温だけ継続していた状況。

なので、今回は栽培にあたり実際に使った「変態的な肥料」の話を交えて記して参ります。


では、いざ。


🌑6月中旬・発芽継続と変態的肥料紹介🌑

さて、前回に発芽したゴーヤの中で成長率が遅かったタネについては、何とか形になるまで伸びてくれている。
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しかし、根本的に成長が遅い事には変わらず、いくら保温してもスピードが上がる様子が無い。


発芽しなかったタネ(画像左)を見ると微妙に緑色がかっている所から、どうやら「目覚めのスイッチ」は入ったものの、中途半端な所で停止してしまった様な印象である。
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この結果から、前回で発芽したタネとの成長率を比較するに、やはり元々の生命力に由来する違いが顕れたと言う事になるのだろう。


ともあれ、一応は紙コップに移し替えて、保温しながら様子見を継続する事に。
あまり期待は持てなそうだが、先に結論から言ってしまえば、後にこの予想が当たる事になる。



さて、次は肥料の話題をば。



昨年度の一期生に引き続き、この二期生でも独自の肥料を使用している。

基本的には前期を踏襲しつつ、新たに「これはイケそう」と閃いたアイテムを追加する形となっているのだけど、その一部と概要(と言うかゴタク)をご紹介しておきましょう。


🌑金魚のエサ🌑
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これはリサイクルショップで開封済みだったのを譲って貰ったもの。
パッケージが汚れていたので、多分、途中まで使って放置されていものと思われる。


で、なぜ金魚のエサが肥料になるかと言えば、この「匂い」がホームセンターなどの園芸コーナーにある肥料と全く同じだから。


その共通点は、成分表示を見れば一目了然。
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画像右の原材料に「ホワイトフィッシュミール」、「イカミール」とあるが、これらを調べてみると前者はズバリ白身魚の魚粉で、おもに飼料、そして肥料にも使われるとの事である。
後者も名の通り、乾燥したイカの粉末が主成分で、主にエビの養殖などに使われるらしい。

画像左の保証成分には、蛋白質が32%と豊富で、脂肪分も含まれている事が判る。
そして下には、「粗灰分(そかいぶん)」なる成分が15%含まれているのだが、これはつまりナトリウムやカルシウムの含有量を指す言葉なのだそうだ。


これらの点を鑑みれば、どうやら金魚のエサは有機肥料としても相当に「使える」であろう事は明白。
この成分だけに園芸用の肥料と同じ匂いがして当たり前だし、むしろ使わない手は無い程に栄養満点なのだ。

そう考えると、この金魚のエサ以外にも、実はイヌ・ネコを始めとした他のペットフードも利用価値が相当高いものと思われる。
それこそ、余った場合の再利用方法として検討の余地アリだと言えます。


ただし、これら動物性の強い肥料のデメリットとしては、匂いにつられて「野生鳥獣」や「害虫」やらも誘き寄せて、畑が荒らされてしまいかねない点である。

従って、使用に際しては地中に埋めたり、一度の用量を少な目にするなどの工夫が必要となるでしょう。



そんな変態的肥料ですが、お次は今期の「トリックスター」代表の登場であります。


🌑コーヒーフレッシュ🌑
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はい、ご覧の通りク○ープです。


これもリサイクルショップにて、未開封のまま賞味期限が10年以上前に切れて倉庫かどこかに放置されていたであろうものを譲って貰った一品。

そりゃ、これで買う人など誰も居ないでしょうし、よほどに変態的な発想をしない限り、利用価値を見出だされる事も無かったはず。


そんな僕は、変態故の性か発見した瞬間に何かを閃いてしまい、思わずサルベージした次第。

いやむしろ、「わ~ぁ!なんでしょう、この白い粉。これで元気が出ると言わんばかりに使います」by滝沢カレンの如く、意味不明な感想すら抱いたものである。



それはさて置き、成分表示は特に違和感のある点など見当たらない。
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それこそ、タンパク質や脂質が豊富に含まれている点を鑑みれば、単純にこれも肥料として有効ではないかと感じられる所。
強いて言えば、ナトリウムとph調整剤の量がどんな影響があるのかだが、その辺はまぁ、「こまけぇこたぁいいんだよ」的に気にせず使用します。

まぁ、使うにしても適当に水に溶かすだけだし、そもそも大した量が無いので、定植前に一度撒いただけで殆ど使い切ってしまったんですが。


ハッキリ結論を言えば効果は不明だったので、まぁ、これも一つの遊び心と思って頂ければと。
こんな実験的な試みが出来るのも、ある意味では家庭菜園の面白い所ではあります。



それで何でこんな肥料ばかり使うのか、その理由を端的に述べておくと、僕の個人的な感想としては「この世に生ゴミなど存在しない」と思っているから。

つまり、全ての有機物は土に還るし分解される、と言う発想です。
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もっとも、これが全て正しいとは限らず、その内容によっては先述の様に野生鳥獣や病害虫を招く可能性もあるし、作物との相性もあれば、如何なる影響を与えるのか未知数な部分が残るのも事実。

ただ、単に「もう使わないから」と捨ててしまうよりは有効活用出来た方がマシなんではないかと思う訳でして、いずれにせよ自己責任の下で肥料化するのが基本となるでしょう。


そんな余談を挟みつつ、次回に続きます。



では、また、CUL。