CULrides カルライズ

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食べ蒔き2021年9月中旬~下旬・家庭菜園4年目にして初の大玉(中玉)トマト収穫&ミニトマトとゴーヤー連発

前回では、9月に入るなり降った雨とともに急激な気温低下にも見舞われた事により、つい先日の8月末まで青々としていたはずのゴーヤーの葉に、低温障害の症状らしき黄色い変色が顕れ出していた。
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それ以降も、あまり残暑らしくない気候が続いており、特に夜間は例年になく肌寒く感じられる日も多かった。
いくら日中は気温が高くとも、これでは夜のうちに劣化が進んでしまいかねない状況である。



その懸念どおり、この9月中旬までに変色が更に拡大。
すでにゴーヤー全体が黄色くなる勢いで進行し、生育にも急激にストップがかかった様子である。
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まだ先端側は成長しているし新芽や雌花も出てはいるが、どこか盛期のような力強さに欠ける。
と言うか、寒さのせいで本来の成長力がブロックされてしまい、勢いよく伸びたり果実を成熟させようとしても途中で止まってしまう感じだ。
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確か、昨年度は10月上旬あたりまでは全体的に青味の方が強く、黄色い箇所も点在する程度と大きな変質には至っていなかった記憶がある。
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例年の今時期でも、ここまで寒い日ばかりではなかった事を考えると、いかに今期の低温化が急激であったか、そして作物への影響が大きかったかが伺える。
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もっとも、ゴーヤー自体がオフシーズンに入る時期ではあるので、当たり前の現象ではあるのだろう。
気温だって毎年必ず同じ様に推移する訳じゃなく、大きく変動する年だってあるし、それによって植物の分布や当たり外れが出てくるものなので、今期についても「そういう年だった」と納得するほかないのであった。



ゴーヤーに急ブレーキがかけられた一方、トマトは順調に生育しており果実の成熟も続いている。
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前回では収穫のタイミングを逃したせいで幾つか裂果させてしまったので、今回は早めの取り込みを実施。


その中でも特筆したいのが、当プロジェクトを始めてから初めてとなる大玉(中玉)のトマトが収穫された事。
これまで収穫に至ったのは全て「ミニトマト」のみであったが、いわゆる「普通のトマト」が遂に完成したのである。
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過去に育てた大玉~中玉トマトは、赤く成熟するまでは何とか行けるのだが、毎度いい所で野生鳥獣に噛られたり病気に見舞われたり、はたまたシーズンが過ぎたりで収穫できずじまいが続いていた。
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それが4年目にして収穫となるとは、諦めず続けてみるものだなぁと感慨深い。
数としては単発ではあるので自慢出来るほどの成績では無いかも知れないけど、ここまでの失敗が多いぶん妙な充実感がある。


実生ゆえに性質が安定していないせいか、皮の質感は粗めでヘタ周りがザラついているが、尻はツルツピカで触るとスベスベムチムチな瑞々しさがたまらない。
いかにも中身が詰まってるって感じ。
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ついでに、この機に併せてゴーヤーも収穫。
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今回のゴーヤーは8月までに結実が確認されていたものの残りなのだが、この低温化のせいで全盛期と比べ一回り以上小さくダウンサイジングしている。
これがもし例年通りの残暑が続いていたなら、もっと大きくなった可能性があるだけに、やはり急激な気温低下に晒された事が惜しまれる。

とは言え、収穫物の全体量で言えば意外なボリュームとなったのは素直に嬉しいサプライズ。
よくよく考えると、ここまで一時に収穫物が揃うのは過去イチではないかとも思う。



そこへ更に、上記から約2週間後の9月下旬には、またしてもゴーヤーと中玉トマトをゲット。
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サイズは中旬から一段とミニサイズ化しているが、これもやはり低温化が進むにつれて成長力が下がってしまったためである。
もっとも、食べる分には充分なクオリティと量が確保されている事を思えば、むしろ上出来な方かも知れない。

画像左端の中玉トマトは裂果しているものの、ギリギリ許容範囲で収穫。
これにより、「普通のトマト」を計2個と複数ゲットした事で、過去の失敗を乗り越え、マグレじゃなく実生でも確実に育てられる事が確認されたのである。



ちなみに食味について触れておくと、今回のゴーヤーもトマトも全て美味であった。
若干ゴーヤーの風味が薄く感じられたが、これはおそらく株本来の性質に加えて、気温低下により体力が下がり、養分が行き渡り難かったなどの影響が考えられる。
ただ、過去のゴーヤーもシーズン後半では果皮の色や風味が薄くなりがちであったので、これは季節的なものとして仕方ない事なのだろう。

しかしながら、一見では市場の品とくらべて質感が劣るとしても、味がイケればそれでヨシ。
急変した環境下において収穫出来ただけ有り難い限りだし、食べられる事に感謝しかないのであった。



てなワケで、そもそもが極端に味のムラが出るような作物ではないにしろ、どんな状態であれ「安定して食べられる」と言うのは心強い限り。
何だかんだ毎年ゴーヤーとトマトを育ててしまうのも、結局は食味と収量が担保されやすいからでもあります。

実際問題、当プロジェクト初年度では採れていたはずのカボチャ、メロン、スイカは以降から全滅しっぱなしだし、もしこれらしか育てていなかったら本当に一切何も収穫されすじまいになりかねなかったですからね。


そう考えると、食料を得る事がいかに難しいものなのかと再認識させられる。
今後も食べられるものがムダにならない様、出来る限り大事にしていきたい所であります。




では、また、CUL。