CULrides カルライズ

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食べ蒔き作物プロジェクト報告書 9月中旬の様子前編 トマトとカボチャの経過

9月も半ばに入ると、秋雨前線の長雨に伴う冷却効果か、晴れた日には急に秋めいた空気へと様変わり。
日が落ちると急に冷えて来たりで、上着が欲しくなる日もザラだ。


この上旬から中旬の間に、昆虫の鳴き声も一気にセミからコオロギへ演者が入れ替わるなど、あの7~8月の異常な暑さは何だったのかと思う様な急変ぶり。

例年と言うか、これまで「暑い」と言われる年は比較的長く夏の気候が続く傾向にあり、長いと10月の初旬あたりまでセミが鳴いたりカブトムシがいたりなど、ある意味では変化が緩やかで安定していたが、今年は季節の節目が何かと「急」である。


当然、これが作物に与える影響も無視出来ない訳ですが、そんな前回は何とかカボチャの収穫に成功。
また、メロンも比較的良いコンディションの個体を味わう事が出来ました。


9月上旬の様子前編 カボチャの収穫

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中編 メロンの収穫

culrides.hatenablog.com


後編 スイカの症例とゴーヤの環境

culrides.hatenablog.com


カボチャのレビュー

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メロンのレビューと摘芯の話

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それを経て9月中旬の経過報告書となりますが、前回ほどでは無いにせよ、またしても収穫物を得るに相成ります。

その他、作物ごとの記述も少しボリュームが大きい為、この記事は前後編の二部構成に別けて展開。

前編となる今回は、トマトとカボチャの話題からお送り致します。


てな訳で、それからの経過はどうなっているか記して参りましょう。



🌑9月中旬🌑


🌑トマト🌑

地味に成長は続けている。
しかし、相変わらず開花すれど、中々まともな数が着果しない。

イメージ 2


一応、幾つか結実してはいるが数は少なく、大半が開花後に落花してしまい着果率と上手く合致していない。

イメージ 3



また、このタイミングで挿し枝から株分けしたポットの最後の一つも定植し、以降は何とか着果を促せる様、試行錯誤するのみと言った具合い。

イメージ 1


またボケピンで失礼します。
昔から写真撮るの下手なのよ…。


ちなみに以前、収穫後に枯れた枝葉を剪定したミニトマトの株は回復しており、もう少し頑張れば再び着果しそうな所まで成長を遂げている。

枯れた当時の記事。
8月上旬~中旬頃の様子と初収穫

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期間的に言えば、この株は回復まで概ね1ヶ月半を要した事になる。


同じく、果実が赤く熟したものの野生鳥獣に噛られてしまった上に、エネルギーを使い果たして大分くたびれていた部位を全て剪定していた中玉の株も、いつの間にか新しい芽が生えており、まだまだ成長しそうな様子。

この時のヤツね。
8月下旬の様子

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これは一度、その萎れていた先端部をごっそり切除した後、暫く経過した頃の画像。
※画像は9月下旬に撮り直したもの。

イメージ 4


切り口の左脇から生えた新芽はゴツく、かなり立派な枝振りで新たな先端として機能している。
つまり、こちらはおよそ半月ほどで劇的な回復を遂げたのだ。


挿し木の記事でも記した通り、株によって、その回復力には大きな差がある事が良く分かる。

トマトの挿し木

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ちなみに、上の中玉株はやたら生命力が高く、これまでに何度も挿し枝用の脇芽を摘んでいるのに全く衰える様子が無いし、あちこち次々と新芽が生えてくる。

その株分けしたクローンも非常に元気な傾向にあるだけに、これでもっと着果率が高ければ申し分ないのだが…。


どうにか上手く行かないものか探りつつ、見守りを継続します。



🌑カボチャ🌑

前回は、今プロジェクトでも最大限の完成度と言えるクオリティの大玉サイズを収穫。
その味もネットリ甘く、納得の仕上がりとなっていました。


ただ、これまでに記した通り、この時点で殆ど全ての株が枯れてしまっていたので、それらは収穫後に土から抜いてお役御免と相成ります。

また、枯れる寸前でもウリバエがしつこく寄って来ていたので、幼虫に寄生される前に対策を施す意味もありました。
無闇に生やしていては餌をやるようなものですからね。

とにかく、食べ蒔きのタネで、枯れにも病気にも害虫にも耐えて収穫まで頑張ってくれた事は、奇跡的と言う他ないでしょう。


そんな中ですが、ギリギリまだ実っている果実が二つほど。


一つは、ジャガイモみたいな凸凹の形状をしているもの。

イメージ 5


こちらの株は完全に枯れていて、既に果実しか残っていない状態。

しかし、見た目には先祖返りした風でも無いし、一体何故こんな形状になったのか謎である。
着果後に株が枯れ始めたので、栄養供給が上手く行かなかったのかな?


二つ目は、前回収穫した小玉サイズと良く似たもの。

イメージ 6


何となく気付いたのだけど、最近よく見るコリンキーに似ていなくもなく。


普通に考えれば、こちらは単純に株が弱くて栄養供給が足りなかった未熟果と見るべきなんだろうけど、コリンキーを調べてみると案外、その食味は水分が多くウリに近いなど共通している部分が多い様である。
※上記カボチャのレビューを参照。

まぁ正直、実際にコリンキーを食べた事は無いんだけどもね。


それはさて置き、全体的に枯れてはいるけど、まだヘタ付近のツルが青く収穫には早そうな印象を受けた。
となると、まだ中身は成熟していない可能性も考えられる。

取り敢えずこれらの株は残しておき、いったん収穫は見送り。


もう少し推移を伺い、タイミングを見極めます。



次回、後編。

「メロンの収穫、そしてスイカとゴーヤ」に続きます。



では、また、CUL。